カテゴリー: 化粧品成分

  • セラミドNPの効果・他のセラミドとの違い。セラミドスキンケアの上手な選び方

    セラミドNPの効果・他のセラミドとの違い。セラミドスキンケアの上手な選び方

    こんな肌悩み、ありませんか?

    • 花粉やホコリなど、ちょっとしたことですぐに刺激を感じてしまう
    • メイクをすると肌荒れする
    • 季節の変わり目は肌荒れが憂鬱
    • スキンケアを頑張っているのに、いつも肌がカサついている
    • バリア機能に自信がない

    こうした肌悩みを抱えている人におすすめの成分の一つが、「セラミドNP」です。ここでは、セラミドNPの効果・他のセラミドとの違い、セラミドスキンケアの上手な選び方を解説します。

    強い肌・うるおった肌になりたい人は、参考にしてください♪

    セラミドNPの特徴・効果

    ヒト型セラミドの一種

    セラミドNPは、肌のうるおいとバリア機能に欠かせない「ヒト型セラミド」の一種です。以前は「セラミド3」と呼ばれていました。

    セラミドは角層の「細胞間脂質」の主成分です。細胞間脂質とは、外的刺激や異物の侵入から肌内部を守るバリアの役割を担うものです。アトピー性皮膚炎の患者さんなど、外的刺激に弱い肌にはセラミドが非常に少ないという報告もあります。

    なお、化粧品成分でセラミドと呼ばれる成分には、ヒト型セラミドを含めて大きく分けて4つの種類が存在します。

    セラミドの種類

    特徴

    成分名

    ヒト型セラミド

    肌のセラミドに分子構造が近く、なじみやすい。

    ただし、値段が高め。

    セラミド+アルファベットまたは数字

    例:セラミドNP、セラミド3など

    擬似セラミド

    肌のセラミドに似せて作った合成成分。ヒト型セラミドに比べて効果は劣るが、安価なことがメリット。

    ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)など

    糖セラミド

    (天然セラミド)

    植物性セラミドと動物性セラミドがある。セラミドの原料となる成分。厳密にはセラミドではないが、セラミドに類似の効果が期待できる。

    コメヌカスフィンゴ糖脂質、セレブロシドなど

    セラミド類似体

    セラミドに似た構造・性質の成分。

    スフィンゴ脂質、ウマスフィンゴ脂質、フィトスフィンゴシンなど

    セラミドNPの効果/他のヒト型セラミドとの違い

    「ヒト型セラミド」は、特に肌のバリア成分に近い構造を持つもので、セラミドと呼ばれる成分の中でも特に肌への効果が高いとされます。化粧品成分として使用されるヒト型セラミドには複数の種類があり、種類によっても肌への効果が異なります。

    「セラミドNP」の効果は角層の水分増加と、バリア機能のサポートです。その他のヒト型セラミドの種類と効果も表にまとめましたので、参考にしてください。

    ヒト型セラミドの種類

    効果

    セラミドEOP(セラミド1)

    バリア機能能の修復

    セラミドNG(セラミド2)

    バリア機能能の修復

    セラミドNS(セラミド2)

    バリア機能の修復

    セラミドNP(セラミド3)

    角層の水分を増やす、バリア機能のサポート

    セラミドAG(セラミド5)

    バリア機能の修復

    セラミドAP(セラミド6)

    バリア機能の修復

    セラミドNPがおすすめな人

    セラミドNPは、こんな人におすすめの成分です。

    • 肌がカサつく(乾燥肌・混合肌)
    • 敏感肌
    • 体調や季節の変わり目で肌がゆらぐ
    • 肌荒れしやすい

    化粧品・花粉・紫外線などの外的刺激を受けやすい肌状態の人も、バリア機能をサポートしてくれるセラミドNPをスキンケアに取り入れてみるとよいでしょう。

    セラミドスキンケアの上手な選び方

    効果が高いのはヒト型セラミド

    前述したように、セラミドにはヒト型セラミド・疑似セラミド・糖セラミド・セラミド類似体の4つがあります。このうち、もっとも肌になじみやすく効果が高いのはヒト型セラミドです。

    他の種類に比べて価格が高くなる傾向はありますが、効果を重視するのであればヒト型セラミドが配合されている製品を選ぶのがよいでしょう。

    複数種類のヒト型セラミドが配合されている

    ヒト型セラミドは種類によっても、肌への作用の仕方が異なります。複数種類のヒト型セラミドが配合されているものを選ぶと、相乗効果が期待できます。

    高濃度のセラミド化粧品は刺激が強くなる傾向

    セラミドは肌の保湿やバリア機能のサポートに適した成分ですが、濃度が高いものは肌への刺激が強い可能性があります。

    その理由は、乳化剤として使われる界面活性剤の存在です。セラミドは油性成分の一種ですが、化粧品の中に均一に溶解させるには乳化剤が必要になります。配合するセラミドの量が増えるほど、多くの乳化剤が必要です。

    つまり、セラミドの濃度が高いということは、必然的に界面活性剤の濃度も高くなってしまうということなのです。

    もともと、セラミドは0.1%でも高濃度といわれる成分ですので、濃度の高さにはこだわらなくてよいでしょう。特にセラミド化粧品が初めての人は、濃度が低いものから使い始めるのが安心です。

    敏感肌・乾燥肌なら低刺激な処方のものを

    敏感肌や乾燥肌の人は、刺激の強い成分が含まれていないことも確認して選ぶとよいです。特に注意が必要なのは、高濃度のエタノールとピーリング成分です。植物エキスや精油も、敏感肌の人は苦手なことがあります。

    また、アレルギーテスト済み・スティンギングテスト済み・パッチテスト済みと書かれているものは、比較的低刺激であることが多いです。ただし、いずれもすべての人に皮膚刺激やトラブルが起こらないことを保証するものではないため、成分表示をよく確認することが大切です。

    まとめ

    セラミドNPは「ヒト型セラミド」の一種で、肌のバリア成分に似た構造を持ちます。セラミドNPのスキンケア効果は、角層の水分増加と、バリア機能のサポート。カサつきがちな肌や敏感肌のケアにおすすめの成分です。

    セラミドNPをスキンケアに取り入れるときは、複数種類のヒト型セラミドと一緒に配合されている製品を選ぶと、相乗効果が期待できます。

    ただし、セラミドの濃度が高いものは乳化剤の配合量も増えるので、刺激が強くなります。特に敏感肌の人やセラミドが初めての人は、濃度が低いもので様子を見るのがよいでしょう。

  • ダチョウ抗体の化粧品。肌への効果・安全性・副作用についてまとめました

    ダチョウ抗体の化粧品。肌への効果・安全性・副作用についてまとめました

    ダチョウ抗体を知っていますか?ダチョウ抗体は日本の獣医師によって製造方法が確立されたもので、主に医療や畜産の分野で活用されていますが、化粧品成分としても利用されているのだそう。

    そこで今回は、化粧品成分としてのダチョウ抗体について、肌への効果と安全性・副作用をまとめました。

    ダチョウ抗体を使った化粧品に興味がある人は、参考にしてください♪ダチョウ抗体について簡単に知りたい人にもおすすめの記事です。

    この成分に注意が必要な人
    • 鶏卵アレルギーがある人

    ダチョウ抗体とは?なぜダチョウなの?

    ダチョウの免疫力・回復力は驚異的

    ダチョウ抗体とは、ダチョウを使って作る抗体です。獣医学博士の塚本康浩氏によって、製造方法が確立されました。

    もともとダチョウは非常に高い免疫力と回復力を持つ鳥で、骨が見えるほどの怪我をしても、自分で治してしまうのだそうです。その驚くべき身体機能を活用して作られるのが、ダチョウ抗体というわけです。

    量産・加工しやすく、さまざまな抗体が作れる

    ダチョウ抗体の作り方はまず、無害化したウイルスをメスのダチョウに注射することで、体内に抗体を作らせます。そのダチョウが産卵すると、ヒナを守るための仕組みとして、抗体は卵(卵黄部分)に受け継がれます。この卵黄から抗体を取り出せば、ダチョウをほとんど傷付けることなく、抗体を手に入れることができるのです。(抗体の製造に使用するのは、無精卵です。)

    ダチョウの産卵数は年間70~100個、1個当たりの重量は鶏卵の約25~30倍です。そのため、ダチョウ抗体は量産も比較的容易です。安定性が高く、加工しやすいことも特徴です。

    また、ダチョウに注射するウイルスや異物の種類を変えることで、さまざまな抗体が作れます。身近なところではインフルエンザウイルスや花粉症、アトピー性皮膚炎に対する抗体などが実用化されています。

    ダチョウはおからなどの廃棄物になりやすい食品を餌にできるため、環境負荷も少ないです。

    ダチョウ抗体についての論文も出ている

    以下は、塚本康浩氏による論文「ダチョウ抗体を用いたインフルエンザ防御用素材の開発」からの引用です。インフルエンザウイルスに対するダチョウ抗体を担持させたフィルターの効果について、論じたものです。

    インフルエンザウイルスがダチョウ抗体フィルターに付着するとウイルス表面のhemaggretinin(HA)抗原にダチョウ抗体が結合し,結果としてウイルスの感染力を抑制することを狙ったものである。HA抗原はインフルエンザウイルスが細胞に感染するときに重要な蛋白質であり,フィルターにはこの抗原をターゲットとして作製したダチョウ抗体を使用している。フィルターにインフルエンザウイルス液を滴下し,その洗浄液の感染性をMDCK細胞を用いて検証したところ,抗体を担持させていないフィルターでは,MDCK細胞がウイルス感染し細胞変性効果(CPE:細胞が変性し球形化し浮遊してくる)が認められたが,ダチョウ抗体フィルターを用いることにより,CPEが著しく抑制きれた(図3)。この現象は,季節性インフルエンザウイルス(HlN1,H3N2,B)だけではなく,高病原性烏インフルエンザウイルスH5N1,さらには,新型インフルエンザウイルスHlNlの全てにおいて認められている。つまり,ダチョウ抗体フィルターによりインフルエンザウイルスが不活性化きれることが証明された。
    さらに,より実践的な検証を行うために以下の感染実験を行った。フィルターで覆った箱の中に鳥インフルエンザウイルスH5N1に感染させた鶏を入れ,その周りに健常な鶏を飼育した。使用したウイルスはインドネシアでのH5Nl臨床株であり,鶏では100%の致死率を示す強毒性のものである。抗体を担持させていないフィルターを用いた場合,箱の中の感染鶏から箱周囲の鶏にウイルスが感染し,約半数が死亡した。しかし,ダチョウ抗体フィルターを用いた場合は全羽が生存した。これにより,ダチョウ抗体フィルターは鶏から鶏の感染を抑制することが証明された。

    引用元:J-STAGE

    また、塚本氏がかかわるダチョウ抗体に関する論文には、査読論文も発表されています。英語で書かれたものですが、タイトルを掲載しておきます。ネットで検索すると、PDFファイルで全文読めます。
    「Development of neutralization antibodies against highly pathogenic
    H5N1 avian influenza virus using ostrich (Struthio camelus) yolk」

    ダチョウ抗体を使った化粧品の効果

    「有効成分」ではない点に注意が必要

    ダチョウ抗体は医療に活用されていますが、化粧品の有効成分としての承認は受けていません。つまり、化粧品成分としての効果は公的には認められていない、ということです。

    公的に認められていないことと、効果の有無はイコールではありません。しかし、化粧品は薬ではないので、過度の期待は禁物と思っておくのがよいでしょう。

    成分名も化粧品では「ダチョウ卵黄エキス」とされています。メーカーによっては、「ダチョウ卵黄抽出液」と呼ぶこともあるようです。

    アトピーの痒み・ニキビなどのトラブルに

    化粧品成分としての「ダチョウ卵黄エキス」がもたらす作用には、以下のものが挙げられています。

    • 抗セラミダーゼ
    • 抗黄色ブドウ球菌
    • 抗アクネ桿菌
    • 抗緑膿菌
    • メラニンの生成を抑える
    • 抗スギ・ヒノキ・イネ・ブタクサ花粉
    • 抗ハウスダスト

    ざっくりいうと、アトピー性皮膚炎による痒み・肌荒れ・ニキビ・シミ/そばかすの予防・花粉・ハウスダストが気になる人によいようです。

    ただし、あくまで「整肌保湿成分」としての配合になるため、効果は緩やかなものと考えた方がよいでしょう。

    今後に期待の成分

    化粧品成分としての「ダチョウ卵黄エキス」は有効成分ではないため、法律の関係で謳える効果が限定されています。

    しかし、もしも今後、医薬部外品の有効成分に認められることがあれば、そのときは「〇〇の効果があります」と明言できるかもしれません。

    現段階でも皮膚科などで配合化粧品が処方されていることがあるので、今後に期待したい成分です。

    アレルギー体質の人は注意が必要

    「ダチョウ卵黄エキス」は鳥の卵を原料とするため、鶏卵アレルギーがある人は使用を避けた方がよいでしょう。既にアレルギー発症の報告も出ているそうです。

    アレルギーは場合によって、命にかかわる重篤な症状(アナフィラキシー)を引き起こすこともあります。

    また、他の化粧品成分と同様に、アレルギー以外の個人差によっても肌に合わない人がいる可能性もあります。ダチョウ卵黄エキスが配合された化粧品を始めて使うときは、パッチテストで異常が出ないことを確認した上で、様子を見ながら使用するとよいでしょう。

    まとめ

    ダチョウ抗体は、化粧品成分としては「ダチョウ卵黄エキス」「ダチョウ卵黄抽出液」と呼ばれています。

    今のところは有効成分としての承認はされていないため、配合化粧品が謳える効果は限定的です。

    しかし、ダチョウ卵黄エキス自体はアトピー性皮膚炎による痒み・肌荒れ・ニキビ・シミ/そばかすの予防・花粉・ハウスダストが気になる人によいとされるため、今後に期待したい成分の一つといえそうです。

    ただし、鶏卵アレルギーがある人にはアレルゲンとなることがあるため、注意が必要です。

  • 新しいエイジングケア成分「レピスタⓇ」とは?効果・副作用・配合化粧品の選び方

    新しいエイジングケア成分「レピスタⓇ」とは?効果・副作用・配合化粧品の選び方

    現在、日本の年齢別人口の中央値は、40代後半~50代なのだそう。そんな社会の様相を反映して、化粧品のエイジングケア成分の需要も高まっています。

    そこでここでは、2022年に製品化されたばかりの新しいエイジングケア成分「レピスタⓇ」を紹介します。お肌のしわや乾燥が気になる人が、注目したい成分です。

    エイジングケア成分に興味がある人は、ぜひ読んでみてください♪

    レピスタⓇとはどんな成分?

    コムラサキシメジが形成する「フェアリーリング」。

    植物を育てる「AOH」1%を含む化粧品原料

     レピスタⓇとは、2022年に製品化された化粧品原料です。「アザオキソヒポキサンチン(AOH)」という成分を、1%含みます。

    AOHとは2010年に静岡大学の河岸洋和教授が、コムラサキシメジの培養液から発見した天然有機化合物です。植物の成長因子であり、恒常性の維持や環境ストレス耐性を高める効果を有しています。

    そうした性質から化粧品原料として役立つのではと考え、静岡大学との共同研究をした結果、ヒトの皮膚に対しても有用であることが分かりました。

    天然の「AOH」は非常に希少

    「AOH」は米やトマトなどに含まれますが、その含有量はごくわずか。植物から採取した「AOH」は非常に希少なため、化粧品原料として実用化するのは困難です。

    そこで、微生物由来の酵素から「AOH」を製造する技術を確立し、成分発見のきっかけとなったコムラサキシメジの学術名「Lepista sordida」にちなんで、「レピスタⓇ」と命名、製品化されました。

    化粧品表示名称は、「アザオキソヒポキサンチン」です。

    レピスタⓇの効果・副作用

    レチノールに似た作用

    • しわ改善
    • バリア機能の強化
    • 細胞賦活
    • 角層水分量の増加

    22名の被験者にレピスタⓇを肌に塗る効果効能試験では、上記のようなレチノールに似た作用が見られたそうです。

    また、安全性においても、化粧品原料の開発で必要とされる各種安全性試験をすべてクリア。毒性がなく、人体に安全であることが証明されています。

    なお、レチノールは刺激を感じる人もいますが、レピスタⓇをレチノールと併用することで、レチノールの皮膚刺激を緩和する作用も確認されているそうです。

    ただし、今のところは「有効成分」としては認められていないため、最終製品である化粧品の商品ページや広告で「しわ改善」の効果を謳うことはできません。

    副作用についてはまだ分からない

    レピスタⓇの副作用については、まだ情報がありません。さまざまな安全性試験をクリアしているので、少なくとも大きな問題はないでしょう。

    ですが、「まったく誰にもアレルギーが起こらない物質は存在しない」ため、レピスタⓇが肌に合わない人も出てくる可能性があります。

    特に敏感肌の人やアレルギー体質の人が初めての成分を使うときには、パッチテストで異常が出ないことを確認の上、様子を見ながら少しずつ試した方がよいでしょう。

    レピスタⓇ配合化粧品の選び方

    レピスタⓇのロゴマーク
    レピスタⓇのロゴマーク。

    レピスタⓇを1%以上配合している製品は、パッケージにレピスタⓇのロゴマークを表示できます。

    したがって、レピスタⓇの効果をしっかり実感したいのであれば、ロゴマークが付いている商品から選ぶとよいでしょう。

    また、セラミドやヒアルロン酸ナトリウムなどの保湿成分や、しわ改善の有効成分が配合されている製品は、レピスタⓇとの相乗効果が期待できる可能性があります。

    レピスタⓇ配合の化粧品

    ダイアナ|ダイアナ プレステージクリーム アドバンスト

    水、BG、グリセリン、スクワラン、ジメチコン、シクロペンタシロキサン、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、メドウフォーム油、バチルアルコール、PEG-75、ステアリン酸グリセリル、アザオキソヒポキサンチン、フラーレン、ポリクオタニウム-51、アラントイン、セラミドNP、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、環状リゾフォスファチジン酸、水添環状リゾフォスファチジン酸Na、加水分解ノグルミ果実エキス、タモギタケエキス、センチフォリアバラ花エキス、ユーカリ葉エキス、リンゴ果実培養細胞エキス、マグワ根皮エキス、アルガニアスピノサカルス培養エキス、ロドデンドロンフェルギネウム葉培養細胞エキス、ダマスクバラ花エキス、コレステロール、フィトステロールズ、クエン酸、クエン酸Na、トコフェロール、ステアリルアルコール、イソマルト、シクロデキストリン、レシチン、キサンタンガム、ポリソルベート60、ステアリン酸PEG-75、ポリアクリルアミド、水添レシチン、(C13,14)イソパラフィン、ヒドロキシエチルセルロース、ラウレス-2、ラウレス-7、ラウレス-21、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、ココイルサルコシンNa、DPG、セタノール、フェノキシエタノール、水酸化Na、メチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベン、香料

    フラーレン配合の保湿クリームが、2023年9月にレピスタⓇを新配合してリニューアル。 フラーレンは抗酸化作用などで知られる成分で、その他の美容成分にはリピジュアⓇ*やアラントイン、セラミド、ビタミンC*²などを配合しています。

    うるおいによってバリア機能を高め、肌にハリ・つやを与えます。

    容量・価格は50g 88,000円。

    *¹ ポリクオタニウム-51

    *² パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na

    レピスタⓇ配合の化粧品はまだ少ない

    この記事を作成時点で他に2点ほど、レピスタⓇ配合と謳う化粧品を見つけました。 しかし、いずれもなじみのない販売元で成分表示が公開されておらず、口コミもないことから、商品の良し悪しが判断できないので紹介は控えます。

    レピスタⓇは製品化されたばかりの新しい成分なので、まだまだ配合している化粧品は少ないようです。しかし、エイジングケアの需要は高いので、今後少しずつ配合製品が増えていくかもしれません。

    まとめ

    レピスタⓇの作用
    • しわ改善
    • バリア機能の強化
    • 細胞賦活
    • 角層水分量の増加

    レピスタⓇは「アザオキソヒポキサンチン(AOH)」を1%含む化粧品原料で、成分表示では「アザオキソヒポキサンチン」と記載されます。

    レチノールに似た作用を持ち、肌のハリや水分量などを改善するのに役立つことが分かっています。ただし、まだ有効成分としては認められていないため、化粧品の広告で謳える効果は限られています。

    安全性もしっかりテストされていますが、体質・肌質は人によって異なるので、すべての人にトラブルが起こらないとは限りません。 初めて使用するときは念のため、パッチテストなどで様子を見るとよいでしょう。

  • 化粧品成分の「植物エキス」にはどんな効果がある?種類ごとの特徴と注意点

    化粧品成分の「植物エキス」にはどんな効果がある?種類ごとの特徴と注意点

    スキンケアやメイクアップなど、さまざまな化粧品に配合されている植物エキス。成分表示に名前は書かれていても、どんな目的で配合されているのか詳しく明かされないことも多いため、「何の効果があるのだろう?」と疑問に思いながら使用している人もいるのではないでしょうか。

    そこでここでは、化粧品成分としての植物エキスについて、種類ごとの効果を紹介します。植物エキスを含む化粧品を利用するときの、注意点も書いていきます。

    化粧品の植物エキスについて知りたい人は、参考にしてください♪




    植物エキスとはどんなもの?

    植物から抽出された物質

    植物エキスとは、抽出溶媒に植物を浸すなどの方法で抽出された溶液や、それを乾燥させたもののことです。抽出溶媒にはエタノールやBGなどが使用されています。

    植物エキスには、芳香成分のテルペン類やフラボノイドなどさまざまな物質が含まれており、その有用性が西洋では「メディカルハーブ」、東洋では「和漢生薬」として、民間療法の薬や化粧品に活用されてきました。

    現在では、医薬品に承認されているものもあります。 また、一部の植物エキスには、薬用化粧品の有効成分に認められているものもあります。

    配合量は1%以下がほとんど

    化粧品への植物エキスの配合量は、1%以下であることがほとんどです。日本の法律では消費者の安全を確保する観点から、化粧品は人体への作用が緩やかであることが求められています。そのため、植物エキスの効能・効果が強力に出すぎるものは、化粧品としては販売できなくなってしまうのです。

    長く使い続けても安全であること・製品の安定性を損なわないことを優先しなければならないため、1種類の植物エキスの配合量はごくわずかです。 また、植物エキスは溶媒で希釈された状態であることが多いため、そもそも化粧品原料の段階で、濃度は1%以下であるのが一般的です。

    製品によっては、こうした制約の中でも効果を高めるため、同じような作用を持つ植物エキスを複数種類配合するなどの工夫が凝らされていることもあります。 しかし、植物エキスのほとんどは「有効成分ではない」ので、必ずしもメーカーが訴求するような効果が実感できるとは限りません




    植物エキスの種類ごとの効果

    カンゾウ根エキス

    カンゾウ根

    化粧品表示名

    カンゾウ根エキス

    医薬部外品表示名

    カンゾウエキス、カンゾウ抽出末、油溶性甘草エキス(2)

    部外品表示簡略名

    甘草エキス、甘草抽出末

    マメ科植物カンゾウの根および根茎から得られるエキスです。古くから傷薬などに用いられる漢方生薬の一種で、抗炎症・肌荒れ防止・ニキビ予防・抗アレルギーなどの作用を有します。

    また、メラニン色素の生成を抑える働きもあるため、シミ・そばかす・色素沈着の予防にも役立ちます。

    なお、原料となるカンゾウの主成分は、「グリチルリチン酸」です。グリチルリチン酸の誘導体である「グリチルリチン酸ジカリウム」や「グリチルリチン酸ステアリル」は、肌荒れ防止、ニキビ予防、フケ・痒み防止の有効成分として効果が認められています。

    また、最近ではメラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを防ぐブライトニング有効成分としても承認されました。

    ハトムギ種子エキス

    ハトムギ

    化粧品表示名

    ハトムギ種子エキス

    医薬部外品表示名

    ヨクイニンエキス

    イネ科植物ハトムギの種子から得られるエキスです。角層の水分量を増やし、角層の細胞を構成する主要なたんぱく質でバリア機能に関わる「フィラグリン」の産生を促すことによる保湿作用を有します。

    また、肌のターンオーバーを促進する作用や、抗アレルギー作用も認められています。化粧品原料メーカーの一丸ファルコスからは、肌荒れ改善効果が認められたという検証結果も報告されています。

    コメヌカエキス

    米

    化粧品表示名

    コメヌカエキス

    医薬部外品表示名

    コメヌカエキス

    部外品表示簡略名

    米ヌカエキス

    米ぬかから抽出されるエキスです。糖アルコールやビタミンなどを含む成分で、保湿作用や抗酸化作用、角質剥離を促す作用を有します。

    これらの作用によって、バリア機能の改善やくすみを改善する効果が期待できます。




    ローズマリー葉エキス

    ローズマリー

    化粧品表示名

    ローズマリー葉エキス

    医薬部外品表示名

    ローズマリーエキス

    部外品表示簡略名

    マンネンロウエキス

    植物エキスが含まれる化粧品に、高確率で配合されているエキスの一つです。シソ科の薬用植物である、ローズマリーの葉から抽出されます。

    テルペン類とフラボノイドを含む成分で、抗酸化作用を有します。また、しわの原因となる肌の酵素「好中球エラスターゼ」の活性を阻害することによる、抗老化作用も認められています。

    その他にも、製品自体の酸化防止のために配合されることもあります。

    チャ葉エキス

    茶の葉

    化粧品表示名

    チャ葉エキス

    医薬部外品表示名

    チャエキス(1)、チャエキス(2)、ウーロン茶エキス、紅茶エキス

    部外品表示簡略名

    茶エキス-1、茶エキス-2

    ツバキ科植物である、チャノキの葉から得られるエキスです。チャカテキンやカフェイン、テアニン、タンニン酸などを含む成分で、抗老化・抗酸化・抗アレルギー・皮脂抑制といった作用があります。

    抗菌作用もあるため、ニキビケア化粧品などにも配合されます。

    シソ葉エキス

    シソ

    化粧品表示名

    シソ葉エキス

    医薬部外品表示名

    シソエキス(1)、シソエキス(2)

    部外品表示別名

    ソヨウエキス(2)

    部外品表示簡略名

    シソエキス-1、紫蘇エキス-1、シソエキス-2、紫蘇エキス-2、ソヨウエキス-2

    シソ科植物である、シソの葉から抽出されるエキスです。ポリフェノールの一種である「ロスマリン酸」を含む成分で、抗アレルギー作用を有します。

    オウゴン根エキス

    オウゴン根

    化粧品表示名

    オウゴン根エキス

    医薬部外品表示名

    オウゴンエキス

    シソ科植物コガネバナの根から抽出されるエキスです。フラボノイドを含む成分で、肌のメラニン生成に関わる「ET-1」という物質の産生を抑制する作用があります。

    さらに、抗炎症作用や紫外線吸収補助作用も有しています。




    イザヨイバラエキス

    イザヨイバラ

    化粧品表示名

    イザヨイバラエキス

    医薬部外品表示名

    イザヨイバラエキス

    バラ科植物イザヨイバラの果実から抽出されるエキスです。ビタミンCやタンニン、糖類などから構成される成分で、抗炎症作用や保湿・バリア機能改善、抗菌作用を有します。

    保湿・バリア機能改善効果については、肌のセラミド合成を促進する作用によるものです。したがって、肌が自らうるおう力を育てたいときに適した植物エキスだといえるでしょう。

    ツボクサエキス

    ツボクサ

    化粧品表示名

    ツボクサエキス

    医薬部外品表示名

    ツボクサエキス

    セリ科植物ツボクサの葉・茎から得られるエキスです。マデカッソシドなどのテルペン類が主成分です。 肌のコラーゲン産生を促すことで、ハリ・弾力を改善する効果が報告されています。

    シカクリームで知られるようになった成分ですが、、脂肪細胞の産生を促す作用によって、唇の立体感や輪郭の明確さを改善する効果があるとされているため、リップケア製品に配合されることもあります。

    なお、ナノ化されたツボクサエキスに限ってのことですが、メラニン生成抑制作用も認められているとのこと。

    カミツレ花エキス

    ジャーマンカモミール

    化粧品表示名

    カミツレ花エキス

    医薬部外品表示名

    カモミラエキス(1)

    キク科植物ジャーマンカモミールの花から抽出されるエキスです。ジャーマンカモミールは代表的なメディカルハーブの一つで、消化器の不調や肌トラブルなどの治療に用いられてきた歴史があります。

    カミツレ花エキスの主成分は、テルペン類とフラボノイドです。化粧品成分の効果としては、抗アレルギー作用と紫外線吸収作用を有します。

    ローマカミツレ花エキス

    ローマンカモミール

    化粧品表示名

    ローマカミツレ花エキス

    医薬部外品表示名

    ローマカミツレエキス

    キク科植物ローマンカモミールの花から得られるエキスです。テルペン類とフラボノイドを多く含む成分で、抗糖化作用を有します。

    糖化ストレスの原因物質であるAGEsの生成を抑えることで、糖化によって引き起こされるしわ・たるみ、シミ・くすみなどを改善する効果が知られています。

    アーチチョーク葉エキス

    アーティチョーク

    化粧品表示名

    アーチチョーク葉エキス

    医薬部外品表示名

    アーチチョークエキス

    キク科植物アーティチョークの葉から得られるエキスです。フェニルプロパノイドやテルペン類といった芳香成分と、フラボノイドを多く含みます。

    アーチチョーク葉エキスの化粧品成分としての効果で一般にもっともよく知られているのは、毛穴を引き締める効果でしょう。 これは、肌のコラーゲンを分解するたんぱく質「NF-kB(エヌエフ-カッパービー)」の発現を抑える作用によるものです。

    他にも抗アレルギー作用や、シミ・そばかすの改善効果も認められています。

    ノイバラ果実エキス

    ノイバラ

    化粧品表示名

    ノイバラ果実エキス

    医薬部外品表示名

    エイジツエキス

    バラ科植物ノイバラの果実から得られるエキスです。フラボノイドやタンニン、カロテノイドを多く含みます。

    角質細胞の生育に関わるたんぱく質「フィラグリン」の産生を促す作用によって、保湿効果をもたらします。

    また、ヒスタミンの働きを抑えることによる抗アレルギー作用も確認されています。




    オタネニンジン根エキス

    オタネニンジン

    化粧品表示名

    オタネニンジン根エキス

    医薬部外品表示名

    ニンジンエキス

    部外品表示簡略名

    人参エキス

    ウコギ科植物オタネニンジンの根から抽出されるエキスです。テルペン類や糖質、ビタミンB群などを主成分とするもので、漢方薬にも用いられています。

    化粧品成分としては、角層の水分量を増やすことによる保湿作用や、皮脂抑制作用、コラーゲンの産生を促すことによる抗シワ作用が知られています。

    また、育毛・白髪改善作用も有するため、ヘアケア製品にも多用されています。

    オトギリソウ花/葉/茎エキス

    オトギリソウ

    オトギリソウ科植物オトギリソウの花・葉・茎から得られるエキスです。主にタンニンやヒペリシンを含む成分で、メラニンの生成を抑え、色素沈着を抑制する作用を有します。

    他にも、抗アレルギー作用や抗炎症作用が化粧品に利用されることもあります。




    広告表現では植物エキスの効果を謳えない

    「広告」に該当する媒体で標榜できる化粧品の効果・効能は、法律でかなり細かく制限されています。 「有効成分」として配合しているものを除いては、成分についても具体的な効果を訴求することが難しいケースが多いです。

    そのため、植物エキスの配合目的についても、建前上は「保湿成分・エモリエント・整肌成分・皮膚保護成分」のいずれかに分類されることがほとんどです。

    そのせいで、例えば「ハリ肌成分の○○エキス」というコピーの下に、「○○エキス:保湿成分」という注釈が書かれていたりするため、消費者にとって非常に分かりにくい状態です。(実際には保湿効果がない成分まで、建前上は保湿成分ということにされていたりするので、そこも問題だと思います。)

    こんな感じで、現状では化粧品広告から正確な情報を得ることは難しいので、配合されている植物エキスの効果を知りたいときは、「○○エキス 効果」などのキーワードで検索してみるとよいです。




    植物エキスを使用するときの注意点

    アレルギーのリスク

    植物エキス配合というと、肌にやさしいイメージを持つ人も多いでしょう。ですが、実際は化粧品成分の中でも比較的、アレルギーのリスクが高い成分といえます。

    安全性が高い物質だけを組み合わせられる合成成分に比べると、自然物に近い状態の成分である植物エキスは、より成分構成が複雑でアレルゲンになりやすいからです。

    もっとも、植物由来成分としては濃度が低いため、精油などに比べるとアレルギーのリスクはそれほど高くないと考えられますが、アレルギー体質の人は注意が必要です。

    アレルゲンそのものでなくても、アレルゲンの植物と同じ科の植物のエキスも要注意です。 例えば、桃・アーモンド・りんごなどバラ科の食べ物でアレルギーが出る人は、化粧品に含まれるバラ科の植物エキス「カニナバラ果実エキス」でも、症状が出る可能性があります。

    濃度の見分け方

    化粧品の成分表示は原則として、配合量の多いものから順番に記載します。そのため、たいていは「水などの基剤→訴求成分(美容成分)→防腐剤など製品の安定化のための成分→香料・着色料」という順番になっています。

    しかし、例外として配合量が全体の1%以下の成分は、順番を無視して好きなところに書いてよい決まりになっています。 植物エキスはほとんどの場合1%以下の配合量なので、「特にアピールしたい成分だから一番目に書く」といったことも可能です。

    しかし、植物エキスは肌への安全性の点からもコスト的にも、基剤より多く配合するということはあり得ません。 つまり、植物エキスに関しては、成分表示の前の方に書かれていたからといって、必ずしも配合量が多いとは限らないのです。

    キャリーオーバー成分に注意

    植物エキスが配合されている化粧品には、エキスを抽出するための抽出溶媒として使用した成分も、わずかながら含まれています。 このように、化粧品の原材料を生産・製造する工程から最終製品に持ち越された成分を、「キャリーオーバー成分」といいます。

    そして、今のところキャリーオーバー成分については、成分表示に記載しなくてもよいことになっています。(メーカーの判断で書いてくれていることもあります。)

    そのため、「成分表示には書いていないけれど、キャリーオーバー成分として微量のエタノールが含まれている」といった製品も存在しています。

    したがって、抽出溶媒に使用されるエタノールやBGなどの成分に、微量でも反応してしまう人は注意が必要です。抽出溶媒となった成分が記載されているか分からない場合は、メーカーに確認すると安心です。

    まとめ

    化粧品に使われる植物エキスは種類によって効果が異なり、これまでにさまざまな効果が確認されています

    しかし、現在の日本の法律では、化粧品の広告に記載できる効果が限られているため、配合されている植物エキスにどんな効果があるのかを、広告から正確に知ることが難しい状況になっています。

    また、化粧品に配合される植物エキスは濃度が非常に低く、ほとんどは有効成分でもないため、メーカーが謳うような効果が得られない場合もあります。

    各商品の効果については、口コミを確認してみるとある程度様子を把握できるので、商品選びの際はメーカーの広告だけでなく、そうした情報にも目を通してみるとよいでしょう。




  • 化粧品成分の植物オイル|種類と効果・鉱物油との違い。自分に合ったオイルを知ってもっと美肌に♡

    化粧品成分の植物オイル|種類と効果・鉱物油との違い。自分に合ったオイルを知ってもっと美肌に♡

    オリーブオイルやアルガンオイルをはじめ、化粧品に配合されているさまざまな種類の植物オイル。何となく肌によさそうなイメージはあるものの、自分に合うオイルを把握できている人は、案外少ないかもしれませんね。

    そこでここでは、化粧品成分として使われている代表的な植物オイルについて、種類と効果を紹介します。

    鉱物油との違いについても解説するので、化粧品に使われている植物オイルのことを知りたい人は参考にしてください♪

    植物オイルの種類と効果

    代表的な植物オイルの種類

    • ホホバオイル(ホホバ種子油)
    • アルガンオイル(アルガニアスピノサ核油)
    • スクワランオイル(スクワラン)
    • オリーブオイル(オリーブ果実油)
    • マカダミアナッツオイル(マカダミア種子油)
    • アボカドオイル(アボカド油)
    • シアバター(シア脂)
    • バオバブオイル(バオバブ種子油)
    • ザクロオイル(ザクロ種子油)
    • アーモンドオイル(アーモンド油)
    • セサミオイル(ゴマ油)
    • ピーナッツオイル(ピーナッツ油)
      ※()内は成分表示名

    化粧品成分としての植物オイルは、乳液やクリームなどのエモリエント成分として使用されることが多いですが、植物オイルを主成分とする「オイル美容液」も販売されています。また、保湿やマッサージにオイル単体や、あるいは複数のオイルを混ぜて使う方法も人気です。

    化粧品に含まれる植物オイルにはさまざまな種類があり、種類によって肌への作用・効果が異なります

    したがって、自分の肌質・肌悩みに合った植物オイルを知ることで、より効果的なお手入れを実現できます。

    ホホバオイル(ホホバ種子油)

    ホホバの根から抽出されるオイルです。化学構造上は「ロウ」に分類される成分で、リップスティックを固めるための成分である「ミツロウ」などの仲間です。

    肌に油分を与え、水分の蒸発を防ぐ「エモリエント効果」にすぐれており、ベタつきが少なく使用感もよいことから、スキンケア製品などによく使われています。

    オリーブオイルなどの「油脂」に分類されるオイルに比べて酸化しにくく、劣化しにくいこともメリットです。 また、「油脂」は皮脂に近いのでアクネ菌のエサになりますが、「ロウ」であるホホバオイルは皮脂とは化学構造が異なるため、アクネ菌のエサにはなりません

    一方で、皮脂の主成分の一つである「ワックスエステル」を多く含むので、肌になじみやすい特徴があります。

    ただし、気温が約7℃以下になると固まってしまうため、冬季は保管場所に注意が必要です。固まってしまったときは蒸しタオルなどでゆっくり温めると、液状に戻ります。

    アルガンオイル(アルガニアスピノサ核油)

    モロッコの砂漠地帯のみに生育する、アルガンツリーの種子を圧搾することで得られる「油脂」です。モロッコでは古くから、火傷の塗り薬として使われてきた歴史があります。

    皮脂の成分であるオレイン酸やリノール酸を多く含むため、肌なじみがよく、使用感もさらっとしています。 化粧品成分としては、油分の膜で水分の蒸発を防ぐエモリエント効果が利用されています。

    また、抗酸化作用を持つトコフェロール(ビタミンE)も含んでいるため、比較的酸化しにくいといわれています。 皮膚刺激が少ないので妊娠中にも使えますし、ベビーオイルとしても使用されています。

    スクワランオイル(スクワラン)

    スクワランオイルには動物由来のものと植物由来のものがあり、植物由来のものはオリーブオイルやサトウキビ糖液などから抽出した「スクワレン」に水素添加して作られています。

    動物由来のものも植物由来のものも、出来上がったスクワランオイルは化学構造がまったく同じです。しかし、植物由来の方が消費者のイメージがよいため、「植物性スクワラン」であることを強調する化粧品メーカーも存在します。

    スクワランオイルのもととなる「スクワレン」は、もともとヒトの皮脂にも5%ほど含まれる成分です。しかし、スクワレンのままだと安定性が悪いため、化粧品成分として使用するときは、水素添加によって酸化安定性を向上させます。

    皮脂に近いので肌なじみがよく、さらっとした使い心地が特徴です。

    化学構造による分け方では、「炭化水素」に分類されます。 炭化水素は、炭素と水素のみで構成されるシンプルなオイルで、アレルギーの報告がほとんどない*ので、敏感肌の人や赤ちゃんにも使われています。

    *すべての人にアレルギーが起こらないということではありません。

    オリーブオイル(オリーブ果実油)

    オリーブの果実から得られる「油脂」です。油分の膜を張ることによって水分の蒸発を防ぐ、「エモリエント効果」を有します。

    オリーブオイルにはビタミンE、フェノール酸、トリグリセリドなどが含まれており、これらの成分がエイジングケア作用をもたらすともいわれています。

    保湿成分として配合される以外にも、油性基剤や石鹸の原料としてもよく利用されています。

    マカダミアナッツオイル(マカダミア種子油)

    マカデミアの種子から得られる「油脂」です。油分の膜によって水分の蒸発を防ぐ「エモリエント効果」を持ち、油脂の中でも皮膚をやわらかくする柔軟効果が高いオイルです。

    オレイン酸をはじめとする多種類の脂肪酸を含み、「若さ脂肪酸」と呼ばれるパルミトレイン酸も20%前後含んでいます。 パルミトレイン酸はヒトの皮脂にも含まれる成分ですが、30代からは減少していくもので、外部から補うことで若々しい肌を保つことに繋がると考えられています。

    マカダミアナッツオイルは保湿成分として使われる他、油性基剤などにも使われています。 また、過度の期待は禁物ですが、日焼け止め効果もあるとされています。

    なお、一度に量をたくさん塗ると肌荒れすることがあるため、原液を使用するときは注意が必要です。

    >>マカダミアナッツオイルのレビュー

    アボカドオイル(アボカド油)

    アボカドの果肉を低温圧搾することで得られる「油脂」です。重めのオイルで、高いエモリエント効果を有します。

    不飽和脂肪酸のオレイン酸とリノール酸を主成分とすることから、酸化しやすいため、酸化防止剤のトコフェロール(ビタミンE)や、トコフェロールを多く含む植物油脂と一緒に配合されるのが一般的です。

    アボカドオイル自身もトコフェロールを豊富に含むことから、エイジングケア効果が期待できます。

    シアバター(シア脂)

    西アフリカ~中央アフリカに生育するシアの木の、実から得られる「油脂」です。成分の多くをステアリン酸とオレイン酸が占めており、酸化安定性に優れています。

    現地では古くからカカオバターなどの代用として食されており、民間療法の治療薬などにも用いられています。 常温では固形ですが、ヒトの体温で溶けるので肌に伸ばしやすく、優れた保湿力を発揮します。

    また、柔軟作用や抗炎症作用もあるとされ、ニキビ・肌荒れによいといわれています。

    バオバブオイル(バオバブ種子油)

    バオバブの種子を低温圧搾することで得られる「油脂」です。オレイン酸を主成分としており、酸化安定性が高いことが特徴です。

    ビタミンEも含有していることから、肌荒れ・くすみの改善や、エイジングケアに役立つといわれています。 肌なじみがよく、ベタつきも少ないため、日常的に取り入れやすいオイルです。

    ザクロオイル(ザクロ種子油)

    ザクロの種子から低温圧搾で抽出される「油脂」です。酸化しやすいプニカ酸を主成分としますが、ビタミンEを多く含むため、全体としては酸化安定性に優れています。

    プニカ酸はザクロからしか採れない成分で抗酸化作用・抗炎症作用を持ち、コラーゲンの生成を促す働きもあるとされています。(ただし、肌のコラーゲン生成が行われるのは真皮なので、真皮まで浸透できる処方でないと効果を得ることは難しいでしょう。)

    また、角質の再生をサポートする働きもあることから、エイジングケアに適しているといわれています。

    アーモンドオイル(アーモンド油)

    アーモンドの種子から低温圧搾で得られる「油脂」です。オレイン酸とリノール酸を豊富に含みますが、やや酸化しやすい性質のため、酸化防止剤のトコフェロール(ビタミンE)や、トコフェロールを多く含む植物油脂と一緒に配合されるのが一般的です。

    化粧品成分としては、水分の蒸発を防ぎ、肌を柔らかくする「エモリエント効果」にすぐれています。

    セサミオイル(ゴマ油)

    ゴマの種子を搾油して得られる「油脂」です。アーユルヴェーダのベースオイルにも用いられるもので、抗酸化・抗炎症・保湿などの働きがあります。

    また、水分の蒸発を防ぎ、肌をやわらかくする「エモリエント効果」も有します。

    主成分はオレイン酸とリノール酸。化粧品グレードのものは精製脱臭されますが、その過程でオイルに含まれるセサモールなどの抗酸化物質が失われるため、化粧品用のセサミオイルは酸化防止剤と一緒に配合するなどの対策がなされています。

    ピーナッツオイル(ピーナッツ油)

    落花生の種子から得られる「油脂」です。オレイン酸とリノール酸が主成分のオイルで、やや酸化に弱い性質を持ちます。 そのため、酸化防止剤のトコフェロール(ビタミンE)や、トコフェロールを含む植物油脂と一緒に配合するのが一般的です。

    化粧品成分としての効果は、水分の蒸発を防ぎ、肌を柔らかくするエモリエント性を有します。 化粧品の他に、軟膏の油性基剤としても利用されています。

    植物オイルと鉱物油はどう違う?

    鉱物油は石油由来の油

    鉱物油は、鉱物資源である石油から得られる油です。炭素と水素から成るため、「炭化水素」に分類されます。成分表示名としては、ミネラルオイルやワセリン、パラフィン、流動パラフィンなどが該当します。

    鉱物油には肌に悪いイメージが根強く残っていますが、これは精製技術が未熟だった1970年代に、鉱物油に含まれる不純物で「油焼け」などの肌トラブルを起こす人が続出したことによるものです。

    ですが、現在は、少なくとも国内で流通している化粧品に関しては、不純物をしっかり除去した純度の高い鉱物油のみが使用されています。

    むしろ、鉱物油は成分構成がシンプルで経皮吸収もされにくいため、アレルギーが起こりにくく、安全性の高い成分です。 その証拠に、ベビーオイルはミネラルオイルを主成分としたものが主流ですし、皮膚科では外用薬の基剤にワセリンが使用されています。

    鉱物油の効果は保湿のみ

    鉱物油は安全性が高く、値段も安価ですが、肌への有益な作用は水分の蒸発を防ぐエモリエント効果のみです。鉱物油には、ビタミンなどの美容に役立つ成分は含まれていないからです。

    したがって、「油分が補給できればよい」「肌が敏感なのでシンプルな成分を選びたい」というときに適したオイルといえます。

    鉱物油についてもっと詳しく知りたい人は、次の記事で紹介しています。

    化粧品は鉱物油フリーを選ぶべき?鉱物油のメリット・デメリット

    美肌効果が高いのは植物オイル

    抗酸化作用・抗炎症作用・エイジングケア効果などの美肌効果を得たいときには、鉱物油よりも植物オイルが適しています。 植物オイルの多くには脂肪酸やビタミンなど、肌に有用な成分が含まれているからです。

    さらに、皮脂と共通する成分を含むものも多く、肌なじみがよいのもメリットです。

    ただし、「炭化水素」に分類されるスクワランだけは、化学構造的には鉱物油に近いものになるため、保湿以外の効果は見込めません。

    植物オイルはアレルギーが起こりやすい面も

    植物オイルは美肌に役立つものが多いですが、人によってアレルギーが起こりやすい面も。

    特にナッツ系のオイルは、ナッツアレルギーの人は注意が必要です。自分のアレルゲンとなっている種類のナッツが使われているオイルは、避けた方がよいでしょう。

    また、植物オイルは種類によって価格が高いこともデメリット。「原料となる植物を栽培できる地域が限られる」などの理由から、高価になってしまうことがあるのです。

    まとめ

    植物オイルの多くは皮脂に近い構造で肌なじみがよく、ビタミンなど美肌に有用な成分も含まれています。そのため、肌に合ったものを積極的に取り入れることで、より効果的なスキンケアを実現できます。ただし、人によってアレルゲンになってしまうこともあるため、ナッツ類など植物系のアレルギーがある人は注意が必要です。

    一方、鉱物油は保湿効果しか得られませんが、アレルギーが起こりにくく、安全性が高いため、敏感肌の人や赤ちゃんにも安心して使えます。

    オイルの種類によって効果や合う肌質が違ってくるので、記事を参考に自分に合いそうなオイルに注目してみてくださいね。

  • レチノールの効果とは?トレチノインとの違い・おすすめ商品9選

    レチノールの効果とは?トレチノインとの違い・おすすめ商品9選

    「レチノールとパルミチン酸レチノールはどちらが効果的?」、「レチノールを使いたいけれど、副作用があると聞いた。敏感肌でも使えるレチノールクリームはどれ?」、「トレチノインとはどう違うの?」。

    レチノールはハリが気になる人を中心に注目されていますが、種類がいくつかあって分かりにくい上に、皮膚刺激が強いことから選び方・使い方に注意点もあります。

    そこでここではレチノールの効果や、トレチノインとの違いについて解説します。レチノール化粧品の選び方とおすすめ商品9選も紹介するので、レチノールを使ってみたい人は参考にしてください♪

    レチノールの効果・トレチノインとの違い

    レチノールはビタミンAの一種

    レチノールはビタミンA(レチノイド)の一種です。不安定な成分なので、安定性を高めるため誘導体化した「酢酸レチノール」や「パルミチン酸レチノール」の形で使うこともあります。

    また、誘導体化したものと区別するために、何も添加していないレチノールを「ピュアレチノール」と呼ぶメーカーも存在します。

    レチノールの効果は主にしわ改善

    誘導体化されていないレチノール(ピュアレチノール)は、しわを改善する効果が厚生労働省に認められた医薬部外品の有効成分です。 本来は不安定な成分ですが、安定的な状態で配合できるメーカーが登場し、有効成分として登録されました。

    ピュアレチノールは肌のターンオーバーを促進する作用と、表皮のヒアルロン酸産生を促して水分量を増やす作用によって、しわを改善します。

    また、ターンオーバーを促進することから、メラニンの排出が促される効果も期待されています。ただし、真皮に到達してしまった濃いシミには効果がありません。

    そして、レチノールには抗酸化作用や皮脂分泌を抑える作用もあることから、アメリカでは古くからニキビ治療薬として使用されているそうです。ただし、炎症を悪化させる場合もあるため、注意が必要です。

    パルミチン酸レチノールは線維芽細胞を活性化させる

    パルミチン酸レチノールは、ハリのもととなる肌のコラーゲンやエラスチンの生成を促すといわれています。そのため、光老化などによる深いしわを対象とした化粧品によく配合されます。

    ただし、パルミチン酸レチノールは今のところ、有効成分としては認められていません

    また、コラーゲンやエラスチンが生成されるのは、真皮の線維芽細胞というところです。したがって、パルミチン酸レチノールでしわを改善するには、成分を真皮に届ける必要があります。

    しかし、基本的には、化粧品は角層までしか浸透させてはいけない決まりになっています。例外的に、医薬部外品に限っては真皮まで浸透させてもよいことになっていますが、すべての医薬部外品が真皮に浸透できるわけではありません。

    真皮まで浸透できる製品は、パッケージなどにそのように書かれているので、それで見分けられます。

    トレチノインとの違い

    レチノールと似たものに、「トレチノイン」もあります。トレチノインはビタミンA誘導体の一種で、「レチノイン酸」とも呼ばれます。

    レチノールに比べると50~100倍の生理活性を持つもので、人体への作用が強力なため、化粧品には配合できません。医薬部外品であっても不可です。

    したがって、トレチノインを入手するには医師の処方が必要です。皮膚科などでは、シミ・シワ・ニキビ・毛穴・ニキビ跡の治療にトレチノインが使用されています。 トレチノインを処方してもらうときは、使い方や副作用について、医師・薬剤師の説明をよく聞きましょう。

    レチノール化粧品の選び方・注意点

    • 低濃度から始める
    • 敏感肌の人は慣れるまで使用頻度を減らす
    • 酢酸レチノール・パルミチン酸レチノールは比較的低刺激

    レチノール化粧品は人によって刺激を感じたり、一時的に肌トラブルが出たりすることもあるため、選び方・使い方にいくつかのポイントがあります。

    レチノール反応が出る場合アリ

    レチノールを使い始めのときに、「レチノール反応」と呼ばれる乾燥・赤み・皮剥けなどの副作用が出ることがあります。「A反応」「レチノイド反応」とも呼ばれる現象です。

    肌が慣れるにしたがって数日から一週間程度で治まるのが一般的ですが、長いときは3~6週間ほど症状が出ることもあります。 レチノール反応はビタミンAが不足している肌で起こりやすく、高濃度のレチノールでも起こりやすくなります。

    低濃度のものから始める

    レチノールを使い慣れていない人は副作用を避けるため、低濃度のものから始めるとよいです。 低濃度のものを使ってみて問題がないようなら、必要に応じて高濃度のものに切り替えるとよいでしょう。

    特に乾燥肌の人は、低濃度のものでしばらく様子を見た方がよいです。レチノールは、肌の乾燥を悪化させることがあるからです。

    ニキビ肌の人もレチノールによる乾燥からニキビが悪化することがあるので、注意が必要です。

    ブランドによっては少しずつ肌を慣らして行けるように、濃度が何段階か用意されていることもあります。

    敏感肌の人は使う頻度に注意

    敏感肌の人は、使う頻度にも注意しましょう。2~3日に1回程度から始めて、2週間ほど様子を見て問題がなければ毎日使用するなど、肌の様子を見ながら適切な使用頻度を探るのがよいでしょう。

    誘導体化されたものは刺激が少ない

    肌への刺激が心配な人は、誘導体化された「酢酸レチノール」や「パルミチン酸レチノール」を選ぶとよいです。

    有効成分ではなくなってしまいますが、ピュアレチノールよりも刺激が少ない傾向があるため、比較的初心者向きです。

    レチノールを使うなら紫外線対策が必須

    レチノール配合の化粧品を使うなら、紫外線対策が必須です。レチノールを使っていると、紫外線への感受性が高くなることで、日焼けしやすくなったりシミができたりすることがあるからです。

    これは肌自体の変化になるので、日中はレチノールを塗らなければ大丈夫ということではありません。 朝はレチノールを塗らなくても、夜にいつも塗っているなら、日中も日焼けしやすい状態が続くため、紫外線対策が必要です。

  • ナイアシンアミド配合化粧品の効果とは?選び方とおすすめ商品9選

    ナイアシンアミド配合化粧品の効果とは?選び方とおすすめ商品9選

    さまざまな肌悩みをマルチにケアできる成分として、大人気のナイアシンアミド。ですが、ナイアシンアミドを配合している化粧品は種類がたくさん売られているので、「どれを選べばいいの?」と迷ってしまう人もいますよね。

    そこでここでは、ナイアシンアミド配合化粧品の選び方と、おすすめ商品9選を紹介します。

    ナイアシンアミドの効果についても解説するので、ぜひ参考にしてください♪

    ナイアシンアミド配合化粧品の効果とは?

    ナイアシンアミドはビタミンB群の一種

    ナイアシンアミドは「ビタミンB3」とも呼ばれるもので、ビタミンB群の一種です。「ニコチン酸アミド」とも呼ばれます。 複数の効果で、有効成分として厚生労働省に認められています

    ナイアシンアミドの有効成分としての効果
    • シミ・そばかすを防ぐ(メラニン色素を作る細胞から、肌に色素が送り込まれるのを阻害)
    • シワ改善
    • 抗肌荒れ

    また、有効成分としての正式な効果ではないものの、皮脂分泌を抑制する効果も知られています。

    ナイアシンアミドは複数の効果が期待できる上に、エイジングケア成分として知られるレチノールやビタミンCに比べて皮膚刺激が少なく、敏感肌用の化粧品にも配合できます

    さらに、原料コストも高くないため、プチプラ化粧品にも配合できます。 そうした理由から人気が高まっており、消費者の間でも注目される成分の一つとなっています。

    では、そのナイアシンアミドのさまざまな効果について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

    シミ・そばかすを防ぐ

    シミ・そばかすのもととなるのは、肌の「メラノサイト」という色素細胞で作られるメラニン色素です。 ブライトニングのための有効成分は、成分の種類によってシミ・そばかすを防ぐ仕組み(作用機序)が異なります。

    ナイアシンアミドの場合は、メラノサイトで作られたメラニン色素が、表皮細胞に送られるのを阻止することで、肌にメラニン色素が蓄えられるのを防ぎます。この仕組みを、「メラノソーム輸送阻害」といいます。

    メラニン色素がシミやそばかすとして出現するには、「メラノサイトで色素が作られる→作られた色素が表皮細胞に送られる」という2つのステップが必要です。そのため、このどちらかのステップを阻害すれば、肌に黒い色素が現れなくなり、シミ・そばかすが防げるのです。

    シワ改善

    ナイアシンアミドには、シワ改善の効果もあります。肌の線維芽細胞にアプローチし、コラーゲンの産生を促すことで、ハリ・弾力を高めてシワを改善します。

    線維芽細胞とは、ハリのもととなるコラーゲンやエラスチンを作る細胞で、真皮に分布しています。

    抗肌荒れ

    ナイアシンアミドは、肌荒れを防ぐ効果でも注目されています。セラミドの産生量を増やし、肌のバリア機能を修復することで、肌荒れを防ぐ仕組みです。

    肌のセラミドが失われやすく、バリア機能が低下しやすい乾燥肌・敏感肌にうれしい効能です。

    皮脂抑制

    有効成分としての効果ではありませんが、ナイアシンアミドには皮脂分泌量を抑える働きもあります。

    皮脂分泌を抑えることで毛穴のトラブルを改善する効果が期待できるため、毛穴ケア美容液などにも配合されることがあります。

    ナイアシンアミド配合化粧品の選び方

    確実に効果を出したいなら「医薬部外品」

    ナイアシンアミドの効果を確実に出したいのであれば、「医薬部外品」と書かれた商品から選ぶのがよいでしょう。 「薬用化粧品」とも呼ばれるもので、有効成分が一定以上の濃度で配合されていることを、厚生労働省に認められている商品です。

    ナイアシンアミドを有効成分とする薬用化粧品であれば、ナイアシンアミドが一定以上の濃度で配合されていることが保証されています。

    医薬部外品でないものは濃度が薄いこともあるため、ナイアシンアミドの効果が十分に発揮できない可能性もあります。

    ですが、医薬部外品の申請はコストがかかるため、資本金の少ない化粧品会社が、「医薬部外品の基準を満たした製品を、敢えて申請せずに普通の化粧品として売っている」というケースも存在します。

    そのため、普通の化粧品の中にも効果の高いものが紛れ込んでいる可能性はありますが、パッケージなどからは分からないため、医薬部外品を選ぶのが確実ということになります。

    濃度表示された商品から選ぶ

    ナイアシンアミドを配合した化粧品の中には、「ナイアシンアミド10%」など濃度表示をしている商品もあります。医薬部外品でない「一般化粧品」でも、濃度表示されているナイアシンアミドの美容液などが売られています。 濃度にこだわるのであれば、こうした商品から選ぶ方法も考えられるでしょう。

    ただし、医薬部外品でない商品の場合は、「本当にその濃度でナイアシンアミドが配合されている保証はない」という点に注意が必要です。

    乾燥肌・敏感肌には高濃度は避けて

    ナイアシンアミドには皮脂抑制効果があるので、濃度が高くなると肌が乾燥します。そのため、乾燥肌の人が高濃度のナイアシンアミドを使うと、肌の乾燥が進んでしまいます。

    また、基本的には刺激の少ない成分ですが、高濃度では皮膚刺激が生じることがあります。したがって、敏感肌の人も高濃度のナイアシンアミドは避けた方がよいでしょう。

    シミ予防・シワ改善できるのは「医薬部外品」だけ

    ナイアシンアミドでシミ予防・シワ改善ができるのは、「医薬部外品」と書かれている商品だけです。 シミ予防は色素細胞に、シワ改善は線維芽細胞に働きかけることで効果を発揮しますが、色素細胞と線維芽細胞は、どちらも肌奥の真皮に存在するものです。

    したがって、シミ予防・シワ改善の効果を出すには、ナイアシンアミドが真皮まで浸透する必要があります。 しかし、化粧品は人体への作用が穏やかでなければならないため、原則として角層までの浸透しか認められていません。

    ですが、「医薬部外品」に限っては、真皮まで浸透させてもよいことになっています。すべての医薬部外品が真皮まで浸透できるわけではありませんが、真皮まで浸透できるものは商品説明などにその旨が記載されています。

    あるいは医薬部外品の化粧品で、「浸透」という文言に「角層まで」という注釈がないものも、真皮まで届くことを示している可能性があります。

    苦手な成分が入っていないことを確認

    目当ての成分があると、そこばかりに気を取られて、他の成分を確認するのを忘れてしまうこともあるでしょう。

    ですが、敏感肌やアレルギー体質の人は、成分表示をよく確認し、苦手な成分が入っていないことを確かめてから使うようにしましょう。

  • 美白有効成分はどれを選ぶべき?種類ごとの違いと、美白化粧品の選び方

    美白有効成分はどれを選ぶべき?種類ごとの違いと、美白化粧品の選び方

    見た目年齢を大きく左右する、シミやくすみ。「年を追うごとに濃くなるそばかすが悩み」という人もいますよね。

    誰でも気軽に試せる解決策は美白化粧品ですが、美白によいといわれる成分にはさまざまな種類があるため、「どの成分が効果的なの?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか?

    そこでここでは、美白有効成分の種類ごとの違いについて解説します。自分に合った美白化粧品の選び方も教えるので、シミ・そばかす・くすみが気になる人は参考にしてください♪




    【言葉の変遷】「美白」というワードは使えなくなるかも?

    本題からは逸れますが、近年、「美白またはそれに該当する言葉」が、世界の化粧品業界で廃止されつつあります。理由は大きく2つ。

    • 「美白」というワードからは「白い肌の方が美しい」という価値観が感じられるため、人種差別に繋がる。
    • 赤道直下の地域に暮らす、黒い肌を持つ人々が白い肌を目指すことによる、健康被害が問題になっている。(紫外線が強い地域では、メラニン色素によって肌や体を守る必要があります。)

    こうした背景を受けて、日本でも一部のメーカーでは、「美白」という言葉を使わない動きが出てきています。 「美白」の代わりに使われる単語の一つが、「ブライトニング」です。

    本来は「美白」と「ブライトニング」では意味が異なりますし、欧米のブランドの中には「ブライトニングも差別に繋がるから使わない」というところもあります。

    ですが、今のところ他に妥当な表現が見つからないのと、シミ・そばかす・くすみケアの話ができないのは困るので、暫定措置として当サイトではなるべく「ブライトニング」に置き換えています




    シミ・そばかすができるメカニズム

    「シミ・そばかすに効く成分」を見極めるためには、シミ・そばかすができるメカニズムを知っておく必要があります。

    シミのもととなるメラニン色素を作っているのは、表皮と真皮の境目にある「メラノサイト」という細胞です。

    紫外線やストレスなどの刺激を受けると、肌表面に活性酸素が発生します。そうすると、「メラノサイト」で「チロシナーゼ」という酵素が生成されます。

    「チロシナーゼ」と肌の中のアミノ酸「チロシン」が反応すると、「ドーパ→ドーパキノン→メラニン色素」と変化していきます。

    これらのメカニズムは、紫外線などから体を守るために必要なものですが、過剰に生成されたメラニン色素が上手く排出されないと、肌に蓄積されてシミ・そばかすになります




    代表的なブライトニング有効成分の種類

    ブライトニング有効成分は、種類によって作用機序が異なります。代表的なブライトニング有効成分には、以下のものが挙げられます。

    • ハイドロキノン
    • ナイアシンアミド
    • ビタミンC誘導体
    • アルブチン
    • トラネキサム酸
    • エナジーシグナルAMP

    また、レチノールのように、「ブライトニング有効成分に認められていない成分」の中にも、ブライトニング効果が期待されている成分もあります。

    ハイドロキノン

    「肌の漂白剤」とも呼ばれ、他のブライトニング有効成分の10~100倍の効果を持つといわれる成分です。皮膚科でのシミ治療にも使用されています。

    シミを防ぐだけでなく、「還元作用」によってすでにできているシミを淡色化する効果があり、即効性も高いことが、他のブライトニング有効成分とは大きく異なる点です。

    デメリットは皮膚刺激がやや強いこと。特に、ハイドロキノンを塗った状態では紫外線の刺激を受けやすくなるため、使用には注意が必要です。

    また、高濃度の製品は部分使いにとどめ、顔全体には塗らないようにしましょう。敏感肌の人やハイドロキノンが初めての人は、濃度2%前後までのものが比較的刺激が少ないです。

    アンプルール クリアコンセントレートHQショット

    2023年3月に発売された新製品。ハイドロキノンを高濃度配合した、部分用美容液です。レチノールとのハイブリッド処方により、アンプルール史上最高の※ブライトニング力を誇ります。

    高濃度のため、夜のみ使用します。全顔には使えません。また、使用期間中は肌がデリケートになるため、日中は日焼け止めの使用が推奨されています。

    容量・価格は11ml 12,100円。

    ※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

    ビーグレン QuSomeホワイト2.0

    2021年のリニューアルで、ハイドロキノン濃度が2.0%にアップ。全顔に使える夜用美容液です。

    ハイドロキノンの効果をサポートする成分として、「メラトルピン」「TGP2」「アミトース」も配合。 今あるダメージをケアしながら、未来のダメージも防ぎます。

    独自の浸透技術「QuSome(キューソーム)」によって、成分が角層にしっかり届いて留まります。

    容量・価格は15g 6,600円。約7日間お試しできるトライアルセット「7 day Special Set プログラム1」もあります。トライアルセットは1,490円です。

    ビーグレンには365日返品・返金保証があり、肌に合わないときや効果に満足できないときは返品できるので、敏感肌の人も安心して試せます。

    >>【全成分付き】ビーグレンのQuSomeホワイトケアをシミに試したレビュー

    >>ビーグレンのトライアルセットはこちら

    ランテルノ ホワイトHQクリーム

    純ハイドロキノン5%配合の、高濃度クリームです。ビタミンC誘導体、ビタミンA、幹細胞エキスなどが主成分をサポートし、頑固な点をケアします。

    容量・価格は10g 3,044円。お得なまとめ売りもあります。 なお、肌に合わないときは、商品到着日から14日以内であれば返品できます。

    >>ランテルノの公式サイトはこちら

    アルブチン

    ハイドロキノンにブドウ糖を結合させて、安定化させた誘導体がアルブチンです。コケモモなどの植物にも含まれています。

    ハイドロキノンがすでにあるシミ・そばかすを薄くするのに対し、アルブチンは未来のシミ・そばかすを予防する効果があります。メラニン色素の生成に関わる酵素の活性を抑えることで、シミ・そばかすを防ぎます

    ハイドロキノンに比べると刺激が少なく、顔全体に使えます。

    なお、アルブチンには「αアルブチン」と「βアルブチン」の2種類があり、有効成分に承認されているのは「βアルブチン」のみ。そのため一般的には、アルブチンといえば「βアルブチン」を指します。

    しかし、最近になって「αアルブチン」の方が10倍以上効果が高いことが分かり、注目を集めています。

    ディセンシア サエル ホワイトニング クリーム コンセントレート

    敏感肌の※ブライトニングを考えた、医薬部外品のクリームです。ブライトニング有効成分にアルブチンを配合。肌荒れを防ぐ有効成分として、グリチルリチン酸2Kも配合しています。

    肌表面にうるおいバリアのヴェールを形成して角層に美容成分を閉じ込め、乾燥などの外部刺激から肌を守ります。 植物エキスによる、ローズとローズマリーのさわやかな香りも魅力。

    リピーターが多く、季節に合わせて同ブランドの高保湿ライン「アヤナス」と使い分ける方法も人気です。

    容量・価格は30g 6,050円/リフィル 30g 5,500円。

    ※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

    なめらか本舗 薬用美白美容液

    ※ブライトニング有効成分にアルブチンを配合した、医薬部外品の美容液です。肌荒れ・ニキビを防ぐ有効成分として、グリチルレチン酸ステアリルも配合されています。

    保湿成分には、北海道産丸大豆「ゆきぴりか」由来の豆乳発酵液や、ビタミンC・E誘導体を配合。 化粧水・美容液・乳液を兼ね備えたオールインワンタイプですが、比較的さらっとした仕上がりです。

    容量・価格は100ml 1,320円。

    ※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

    >>なめらか本舗 薬用美白美容液を試したレビュー

    ちふれ 美白美容液 VC&AR(旧 美白美容液 W)

    2023年7月1日に名称変更。旧商品名は「美白美容液 W」です。※ブライトニング有効成分のアルブチンと、安定型ビタミンC誘導体を配合した医薬部外品の美容液です。

    無香料・無着色・アルコール無添加。容量・価格は30ml 1,210円/詰め替え用1,100円。

    ※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

     

    ナイアシンアミド

    「ニコチンアミド」とも呼ばれる有効成分で、ブライトニング、抗肌荒れ、シワ改善の3つの効果が認められています。さまざまな肌悩みをマルチにケアできる成分として、近年人気が高まっています。

    ブライトニング効果としての作用機序は、2つあります。一つはメラニン色素の生成抑制。そして、メラニン色素が肌表面に輸送されていくのも阻害します。

    ブライトニング有効成分には皮膚刺激が強いものもありますが、ナイアシンアミドは肌への刺激が少ないので、敏感肌の人にも比較的使いやすいです。

    ランコム クラリフィック ブライトニング セラム

    韓国の先進美容「ウォーターピーリング」に着想を得た、医薬部外品の※ブライトニング美容液です。 6つの承認効能を持ち、多角的なアプローチで美肌を叶えます。

    • シミ・そばかすを防ぐ
    • 肌にうるおいを与える
    • 肌をなめらかに整える
    • ニキビを防ぐ
    • 油分バランスを整える
    • 皮膚を保護する

    ブライトニング有効成分は、「ピュアナイアシンアミド」を配合。みずみずしくやわらかい肌に導く角質ケア成分「PHA」や、肌をなめらかに整える「ブナエキス」も配合しています。

    日本人女性に合わせた処方にするため、開発・製造は日本国内で行っています。

    容量・価格は30ml 16,500円/50ml 23,100円。

    ※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

     

    ちふれ 薬用リンクル美容液

    有効成分にナイアシンアミドを配合した、薬用美容液です。これ一つで肌荒れを防ぎながら、※ブライトニングケアとシワ改善も叶えます。

    肌表面にうるおいの膜を作る、ヒアルロン酸も配合。高保湿のミルクタイプなので、簡単に済ませたいときは化粧水とこれだけでもお手入れを完了できます。

    容量・価格は30ml 3,080円/詰め替え用 2,750円。

    ※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

     

    オルビス リンクルブライト セラム

    ナイアシンアミドが※ブライトニングとシワ改善を同時に叶える、医薬部外品の美容液です。

    ナイアシンアミドのメラニンの受け渡しを抑制する作用によって、肌表面にメラニンが届きにくくなり、未来のシミ・そばかすを防ぎます。

    さらに、「4Dモーションクッション処方」によるしなやかなハリ膜が肌を包むことで、しわの原因となる、表情が動いたときの肌負担を軽減します。

    オイルカット処方なので、油分が苦手な人も安心です。 容量・価格は30g 4,950円。

    ※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

    >>オルビスのトライアルセットはこちら

    ビタミンC誘導体

    ビタミンCはシミ・そばかすを防ぐのによく、皮脂バランスを整える効果もあります。しかし、熱や光、酸化に弱くて壊れやすく、肌にも浸透しにくいのでそのままでは使えません。

    そこでビタミンCにリン酸をくっつけることで、安定性を高めて肌に浸透しやすくしたものが「ビタミンC誘導体」です。

    メラニン色素の前駆体を、さらに前の段階の物質に還元するなどの働きによって、メラニン色素の生成を抑える作用があります。

    また、メラニン色素を還元作用によって淡色に変化させることもできるため、すでにできてしまったシミを薄くする効果も期待できます。 化粧品のビタミンC誘導体は、成分表示では以下の名称で記載されています。

    • リン酸アスコルビルMg
    • リン酸L-アスコルビルマグネシウム
    • L-アスコルビン酸2-グルコシド
    • アスコルビルグルコシド
    • テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
    • パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
    • 3-O-エチルアスコルビン酸
    • イソステアリルアスコルビルリン酸2Na
    • カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸など

    アスタリフト エッセンス インフィルト

    有効成分にビタミンC誘導体を配合した、医薬部外品の高機能※ブライトニング美容液です。抗肌荒れ有効成分として、グリチルリチン酸ジカリウムも配合。

    独自技術によってナノ化した、ツボクサエキス「ナノAMA」も高配合しています。みずみずしく伸びのよいテクスチャーで肌にしっとりとなじみ、透明感のある肌に導きます。

    容量・価格は30ml 7,700円/レフィル30ml 7,150円。

    ※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

    >>アスタリフトのトライアルセットはこちら

    メラノCC 薬用しみ 集中対策 プレミアム美容液

    ※ブライトニング有効成分にビタミンCを配合した、医薬部外品の美容液です。本来は壊れやすい成分ですが、長年の研究により、安定した状態で配合しています。

    うるおい成分として、各種ビタミンC誘導体も配合。独自の浸透処方によって、シミのもとまで届いてメラニンの生成を抑えます。

    ニキビ予防の有効成分として、ビタミンB6(皮脂抑制)、アラントイン(抗炎症)、イソプロピルメチルフェノール(殺菌)も配合。ニキビ・吹き出物が気になる人にもおすすめです。

    容量・価格は20ml 1,628円。

    ※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

     

    ミノン 薬用 マイルド ホワイトニング

    外的刺激を受けやすい敏感肌・乾燥肌のために作られた、医薬部外品の※ブライトニング美容液です。

    ブライトニング有効成分は、ビタミンC誘導体の一種「L-アスコルビン酸2-グルコシド」。抗肌荒れ有効成分のグリチルリチン酸2Kも配合されています。

    アルコール無添加、弱酸性。アレルギーテスト・パッチテスト・スティンギングテスト済みです。

    すべての人にアレルギーが起こらないとは限りませんが、「ブライトニング系の化粧品は刺激が強くて苦手」という人は成分表示を確認の上、合いそうなら候補に入れてみるとよいでしょう。

    容量・価格は30g 2,027円(Amazon参考)。

    ※メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ

     

    トラネキサム酸

    トラネキサム酸は、肌の炎症の原因となるたんぱく質「プラスミン」の産生・増加を抑える成分です。プラスミンはメラニンを作る細胞を活性化させるので、これを抑えることによってシミ・そばかすを防ぐ効果があると考えられています。

    炎症を抑えるので、肌荒れを防ぐ有効成分としても認められています

    メーカーによっては、「m-トラネキサム酸」「ホワイトトラネキサム酸」などの慣用名で呼ばれることもあります。

    HAKU メラノフォーカスEV

    2つのブライトニング有効成分「※4MSK」と「m-トラネキサム酸」を配合した、医薬部外品の美容液です。2023年3月のリニューアルで肌なじみが向上し、整肌成分として「エイジツエキス」が新配合されました。

    有効成分がシミの根元まで浸透し、メラニンの生成を抑えることで未来のシミ・そばかすをしっかり防御。 マイナスイオンを持つ「4MSK」とプラスイオンを持つ「m-トラネキサム酸」が互いに引き合い、肌に素早く浸透します。

    「メラニンの生成を抑える」ことを考えるなら、表皮の一番奥でメラニン色素を作っている「メラノサイト」に届く必要があるので、浸透力にこだわっているという意味では高い効果が期待できる商品といえます。

    >>メラノフォーカスEVを試したレビュー

    ※4MSK:4-メトキシサリチル酸カリウム塩

    肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白クリーム

    医薬部外品のブライトニングクリームで、メラニン色素を作る「メラノサイト」にアプローチします。 Wの有効成分として、「ホワイトトラネキサム酸(ブライトニング)」と「グリチルリチン酸2K(抗炎症)」を配合。

    ビタミンC誘導体、ビタミンEも配合されており、2種のヒアルロン酸が角層の内側と外側の両方から肌のうるおいを守ります。

    弱酸性、無香料、無着色、鉱物油フリー、アルコールフリー、パラベンフリー。

    容量・価格は50g 1,409円(Amazon参考)。

     

    米肌 肌潤美白エッセンス

    有効成分にトラネキサム酸を配合した、医薬部外品のブライトニング美容液です。シミの発生原因にアプローチすることで、メラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを防ぎます。

    保湿成分には「ライスパワーⓇ№7(米発酵エキス№7-A)」を配合。乾燥によるくすみが気になる肌を、うるおいで満たすことで明るい印象に導きます。 さらっとした使用感で、春夏に使いやすいようです。

    容量・価格は30ml 8,800円。

    【全成分付き】米肌のトライアル「潤い美白体感セット」を試したレビュー

    >>米肌のトライアルセットはこちら

    エナジーシグナルAMP

    大塚製薬独自の薬用有効成分です。角層のもととなる「基底細胞」のエネルギー代謝を高めることで、肌のターンオーバーを促す作用があります。

    エナジーシグナルAMPの「AMP(アデノシン-リン酸)」は、種子や球根、木の芽、母乳といった「成長するために大きなエネルギーを必要とするもの」に含まれている成分です。 その「AMP」の働きを研究して誕生したのが、エナジーシグナルAMPなのだそう。

    シミ・そばかすの正体が「排出しきれなかったメラニン色素」であることを考えると、期待値の高い成分といえそうですね。

    ただし、こちらは独自成分のため、大塚製薬の製品にしか配合されていません

    インナーシグナル リジュブネイトエキス

    ターンオーバーの遅れがシミの原因の一つであることに着目した、医薬部外品のブライトニング美容液です。洗顔後すぐ、化粧水の前に使います。

    有効成分は独自開発の「エナジーシグナルAMP(アデノシン-リン酸二ナトリウムOT)」。肌荒れを防ぐ有効成分「グリチルリチン酸2K」も配合されています。

    表皮の最下層である、基底層まで届く高浸透技術も自慢です。

    ターンオーバーを促すことで、メラニンの排出を促進。メラニン色素の蓄積を抑えることで、シミ・そばかすを防ぐ仕組みです。

    乾燥による小じわを目立たなくする効能評価試験済み。メラニンの排出と保湿、2つの面からアプローチすることで、ハリと透明感のある肌に導きます。

    容量・価格は30ml 11,000円。14日間お試しできるトライアルセットは1,500円です。

    >>リジュブネイトエキスを試したレビュー

    【番外編】レチノール

    レチノールは、真皮を活性化させてコラーゲンの生成を促すことで、しわ・たるみを改善する有効成分として知られています。ニキビ跡にも効果的です。

    ブライトニングの有効成分ではありませんが、ターンオーバーを促進する作用があることから、肝斑を含むシミへの効果も期待されています

    なお、レチノールとはビタミンAのこと。そのままだと不安定なので、化粧品に配合するときは誘導体化するのが一般的です。

    また、ハイドロキノンと同様に皮膚刺激がやや強いため、レチノールを使用している間は肌が過敏になります。使用期間中は、日中は日焼け止めを必ず塗るようにしましょう。

    ビーグレン QuSome レチノA

    医薬部外品ではないため、シミ・そばかすへの効果ははっきりと謳っていませんが、代表的なレチノールクリームの一つです。

    3種類のビタミンAとビタミンEをハイブリッド処方。さまざまな肌悩みにマルチに対応します。 乾燥による小じわを目立たなくする効能評価試験済みということもあり、特にしわ取りクリームとして知られています。

    容量・価格は15g 6,600円。約7日間試せるトライアルセット「7 day Special Set プログラム3」は1,490円です。

    365日返品保証有り。

    >>ビーグレンのトライアルセットはこちら

    キールズ DS RTN リニューイング セラム

    主要成分にレチノール、ナイアシンアミド、セラミドを配合。 こちらも医薬部外品ではないため、「薬機法の制限の範囲での表現しかできないので、レチノールとナイアシンアミドの成分自体の効能から、いろいろお察しください」な説明しかできませんが・・・。

    レチノールもナイアシンアミドも、さまざまな肌悩みのケアに使われる成分です。

    乾燥による小じわを目立たなくする効能評価試験済み。刺激を抑えた処方なので、敏感肌にも使いやすいです。

    容量・価格は30ml 8,910円/50ml 12,320円。

     

    クリニーク スマート リペア セラム

    次世代型レチノイド「レチノイン酸ヒドロキシピナコロン」を配合。

    独自のハリ成分「CL1870ペプチド複合体」として、「アセチルヘキサペプチド-8・パルミトイルトリペプチド-1・パルミトイルテトラペプチド-7・ホエイタンパク・カフェイン・海藻抽出エキス」も配合しています。

    保湿成分にはヒアルロン酸Naが配合されています。肌密度やなめらかさが気になる人にもおすすめです。

    容量・価格は30ml 10,450円。

     




    ブライトニング化粧品の選び方

    「予防」したいのか「淡色化」したいのか

    ブライトニング成分は大まかに、「シミ・そばかすを防ぐだけのもの」と「すでにできてしまったシミを淡色化できるもの」に分けられます。

    したがって、「未来のシミ・そばかすを予防できればよい」という人と、できてしまったシミを薄くしたい人では、適した成分が異なります。

    ブライトニング化粧品は、自分の目的に合った成分が配合されているものを選ばなければ意味がありません

    ブライトニング成分の配合量は十分か

    すぐれたブライトニング成分が入っていても、十分な配合量でなければ効果が出にくくなってしまいます。 ブライトニング化粧品を選ぶときは、目当ての成分の配合量が十分かどうかもチェックしてみましょう。

    確実なのは、「医薬部外品(薬用化粧品)」に分類されている商品を選ぶ方法です。医薬部外品であれば、効果を発揮するために必要な量の有効成分が配合されていることが保証されています。

    医薬部外品でない一般化粧品の場合は、成分表示の前の方にブライトニング成分が記載されているものを選ぶと、配合量が多い可能性が高いです。

    ただし、基本的には配合量が多い順に記載しますが、1%以下の成分は順不同で書けるため、少量しか配合されていない成分が前の方に書かれている場合もあります。

    アイテムは美容液やクリームがおすすめ

    一般的に化粧品は化粧水よりも、美容液やクリームの方が、美容成分が多く配合される傾向があります。

    そのため、ブライトニング効果を重視するのであれば、アイテムは美容液やクリームを選ぶのがおすすめです。

    ライン使いできればベストですが、「とりあえず試しに何か一つだけ」というときは、美容液かクリームを選ぶとよいでしょう。

    使用感や肌との相性はどうか

    基礎化粧品は長く使い続けていくもの。ブライトニング系のスキンケアであれば、効果が出てくるまでに時間がかかるのでなおさらです。

    長く続けるためには「使用感が好みに合っているか」、「肌との相性はよいか」という点も非常に重要になってきます。

    有効成分以外の成分で合わないものが含まれていることもあるので、苦手な成分が分かっている人は成分表示も確認してみるとよいでしょう。

    その上でできれば最初は、サンプルやトライアルサイズで様子を見てみると安心です。

    まとめ

    ブライトニング有効成分にはさまざまな種類があり、種類によって効果の出る仕組みが異なります

    また、効果の出方によって、「シミ・そばかすを防ぐだけのもの」と「すでにできてしまったシミを淡色化できるもの」があるため、目的に合った成分を選ぶことが大切です。

    なお、ブライトニング効果を重視するのであれば、化粧水よりも美容液やクリームで取り入れるのがおすすめです。

    サンプルやトライアルサイズが用意されているものも多いので、そうしたものも賢く利用しながら、自分に合った商品を探してみてくださいね。

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  • 化粧品は鉱物油フリーを選ぶべき?鉱物油のメリット・デメリット

    化粧品は鉱物油フリーを選ぶべき?鉱物油のメリット・デメリット

    化粧品の広告で、「鉱物油フリー」「鉱物油無添加」と書かれているのを見かけたことはないでしょうか?「鉱物油は危険」と断言している化粧品メーカーのサイトなどもあるので、不安に感じますよね。

    化粧品の鉱物油は、肌に悪いものなのでしょうか?ここではそうした疑問に答えるべく、化粧品成分としての鉱物油の効果とメリット・デメリットを解説します。 化粧品の鉱物油が心配な人は、参考にしてください♪




    そもそも鉱物油とは?

    鉱物油とは石油由来のオイルのこと

    鉱物油とは、石油由来のオイルのことです。英語では「mineral oil(ミネラルオイル)」といいます。化粧品成分として使われる以外にも、機械の潤滑油や医薬品など、さまざまな分野で使用されています。

    ちなみに石油は、炭素を含む「有機物」です。以前は「石油は無機物からできたのでは」という説もありましたが、現在は「大昔のプランクトンが長い時間をかけて変化したもの」という説が優位になっています。

    また、鉱物油は「油」なので、大まかには「油性成分」として扱われています。化粧品に使用される油性成分は化学構造によっていくつかの種類に分類されますが、鉱物油は「炭素と水素」でできていることから、「炭化水素」に分類されています。

    皮膚科で使われる「ワセリン」も鉱物油

    鉱物油の代表的なものの一つに、皮膚科などで使われている「ワセリン」が挙げられます。ベビーオイルの主成分である「ミネラルオイル」も鉱物油です。

    世間のイメージとは逆に、化粧品に使われる高純度の鉱物油は肌への安全性が高く、皮膚刺激も少ないことが特徴です。 そのため、アトピーなどのデリケートな肌を保護したり、赤ちゃんの未熟な肌をケアしたりといった用途にとても適しているのです。

    化粧品に配合される鉱物油の成分名には、以下のものが挙げられます。

    • ミネラルオイル
    • ワセリン
    • パラフィン
    • 流動パラフィン
    • セレシン
    • マイクロクリスタリンワックス
    • 水添ポリイソブテン
    • モンタンロウなど




    鉱物油が危険といわれる理由

    昔の鉱物油は不純物が含まれていた

    実際は安全な成分であるにもかかわらず、鉱物油が危険なイメージを持たれるようになった原因は、「昔の鉱物油の精製度の低さ」にあります。

    1970年代は精製技術が低かったため、当時の化粧品に配合される鉱物油には不純物がわずかに含まれていました

    その不純物が引き起こす、「油焼け」などの肌トラブルや皮膚刺激が問題になったことで、鉱物油自体が危険であるかのような誤解が広まってしまったのです。

    ですが正確には、肌に悪さをしていたのはあくまで不純物であり、鉱物油ではありません。鉱物油自体は、アトピーなどの患部や赤ちゃんにも使えるほど安全なものなのです。

    現在は不純物が含まれていないので安全

    精製技術の向上によって、現在の化粧品に使われる鉱物油は、高度に精製されたものになっています

    安全性のチェックもしっかりされているので、肌に合わないのでない限りは、基本的には特に悪い成分ではありません




    化粧品に配合される鉱物油のメリット

    水分の蒸発を防ぐエモリエント効果が高い

    先ほど少し触れましたが、鉱物油は「炭素と水素」でできています。水になじみやすい「酸素」をまったく持っていない=水になじまないので、肌の水分の蒸発を防ぐエモリエント効果に優れています

    鉱物油自体に美肌効果はありませんが、美肌の大敵である乾燥から肌を守りたいときにはとても役立ちます。

    経皮吸収されにくいので安全性が高い

    また、鉱物油はほとんど経皮吸収されないことも、安全性が高いとされている理由の一つです。

    酸化しにくいので肌荒れの原因になりにくい

    鉱物油は安定性が高く、酸化しにくいことも特徴です。肌の上で「酸化」という化学反応をしないことは、皮膚刺激の少なさに繋がり、肌荒れの原因になりにくいことにも繋がります。

    値段が安く、供給量も安定している

    鉱物油のメリットには、「値段の安さ」も挙げられます。原料コストが安いので、安価な製品にも惜しみなく配合できます。 供給量も安定しているので、いつでも買える安心感もあります。

    メーカーにとっても私たち消費者にとっても、頼もしい成分であるといえるでしょう。




    化粧品に配合される鉱物油のデメリット

    美肌に役立つ成分は含まれていない

    鉱物油は肌の水分の蒸発を防ぐことで、間接的に肌のうるおいやバリア機能を守ってくれる効果があります。

    ですが、植物オイルに含まれる「オレイン酸」や「パルミトレイン酸」のような、「直接的に美肌に有用な成分」は含まれていません

    そのため、鉱物油だけでは肌自体の水分量を向上させることは不可能ですし、肌の乾燥やバリア機能の低下を根本的に解決する成分とはいえません

    よりしっかりとした保湿を考えるのであれば、セラミドやヘパリン類似物質、低分子ヒアルロン酸など、角層に浸透するタイプの保湿成分が配合された化粧水や美容液を塗り、その上から鉱物油でフタをする使い方が効果的です。

    ベタつきが気になることがある

    「油性」の性質が強く、ベタつきが気になりやすいのも鉱物油のデメリットです。 ワセリンやベビーオイルなどを使ったことがある人の中には、「いかにも油を塗ったという感触で、使用感がイマイチ」と感じた人も少なくないのではないでしょうか。

    脂性肌・思春期ニキビを悪化させる可能性

    鉱物油は「油」なので、脂性肌とは相性がよくありません。油を塗ることで余計に肌がベタつきますし、毛穴が詰まったりニキビができてしまうこともあるからです。

    また、思春期ニキビに悩んでいる人も、肌の油分が多すぎる状態なので、鉱物油などの「油」を塗ることは避けた方がよいでしょう。

    クレンジングの鉱物油は肌を乾燥させる

    鉱物油は、クレンジングオイルの「メイク落とし成分」としても利用されており、そうした商品は成分表示の上位に「ミネラルオイル」と書かれています。

    ミネラルオイルを主成分とするクレンジングオイルは、オイルタイプのクレンジングの中でも特にメイク落とし効果が高いことが特徴です。 ですが、メイク(≒油)を落とす力が強い=「肌への脱脂力も強い」ということなので、肌を乾燥させやすいデメリットがあります。

    したがって、毎日使うのはあまりおすすめできません。 肌のことを考えるのであれば、普段は乾燥しにくいミルククレンジングなどを使用して、ミネラルオイルのクレンジングオイルは濃いメイクの日だけにした方がよいでしょう。

    メイクアップ製品は落としにくくなる

    鉱物油は、ファンデーションなどのメイクアップ製品や日焼け止めにも配合されることがあります。「油性」の性質が強い鉱物油を配合することで、汗や水に強く、崩れにくい製品が作れるからです。

    しかし、「崩れにくいメイクアップ=簡単には落とせない」ということでもあります。落とすときは脱脂力の高いメイク落としが必要になるため、落とすプロセスで肌に負担がかかります




    まとめ

    昔の鉱物油は不純物が含まれていたので、「油焼け」などのトラブルを引き起こすことがありました。ですが、鉱物油自体は肌への安全性が高く、皮膚刺激も少ない成分です。

    肌の水分の蒸発を防ぐエモリエント効果が高いので、肌を保護したいときに適しています。 現在は不純物もしっかり排除されているので、アトピー肌の保護や、赤ちゃんのスキンケアにも多く利用されています。

    ただし、メイク落とし成分としては脱脂力が高いこと、ファンデーションなどのメイクアップ製品は落としにくくなる点は注意が必要です。鉱物油の性質を理解した上で、上手に利用しましょう。

    【関連記事】
    化粧品成分の植物オイル|種類と効果・鉱物油との違い。自分に合ったオイルを知ってもっと美肌に♡




  • 化粧品広告のワナ。「天然成分は安全」、「合成成分は危ない」という思い込みは危険かも!?

    化粧品広告のワナ。「天然成分は安全」、「合成成分は危ない」という思い込みは危険かも!?

    「肌にやさしい天然成分を配合」、「合成○○は不使用です」、「植物由来成分100%」。化粧品の広告や商品説明で、こんな表現を見たことはありませんか?

    こうした広告を何度も目にしていると、「天然成分は安全で、合成成分は危険」というイメージが刷り込まれていきますよね。

    ですが、その認識は本当に正しいのでしょうか?

    ここでは「本当に天然成分は安全で、合成成分は危険なのか?」という疑問に対して、特定のメーカー・商品に肩入れしない立場から回答します。

    そもそも「天然成分」「合成成分」とは?

    自然の成分をそのまま使うのが「天然成分」

    「天然成分」とは、化学的な処理を加えずに、自然物から抽出したままの成分を指します。 例えば、ホホバ種子油やオリーブ果実油などの植物油脂や、植物エキスといった成分が天然成分です。

    植物由来のものの他に動物微生物由来の成分や、鉱物由来成分もあります。

    化学的に合成されているのが「合成成分」

    化学的な処理を加えていないのが「天然成分」なのに対して、化学的に合成されたものを「合成成分」と呼びます

    例えば、ほとんどの人が一度は使ったことがあるであろう「石鹸」も、代表的な合成成分の一つです。もう少し詳しくいうと、油脂にアルカリを反応させて作る「合成界面活性剤」なのです。

    なお、合成成分は大きく2つのタイプに分けられます。

    • 天然成分から不純物を取り除いたり、安定性を高めるなどすることで、化粧品成分により適した形に加工されたもの。
    • 自然界にはない、まったく新しい成分を化学的に合成して作ったもの。(希少価値の高いものなど、天然成分を真似して作る場合も。)

    「天然由来成分」は「合成成分」

    「天然成分」と混同されやすいものとして、「天然由来成分」もあります。しかし、「天然成分」と「天然由来成分」は違うものです。

    「天然成分」は自然のものから抽出した成分そのままなのに対して、「天然由来成分」は「天然成分に化学的な処理を加えた成分」を指します。

    つまり、「天然由来成分」は「合成成分」の一種なのです。

    メーカーによって「自然由来成分」と表現することもありますが、それも「天然由来成分」と同義と考えてよいでしょう。

    また、原料が植物の場合は、「植物由来成分」と呼ばれることもあります。これも植物から抽出した成分に化学的処理を施したものなので、合成成分の一種です。

    「天然成分は安全」、「合成成分は危険」とは限らない

    天然成分にも危険なものもある

    画像は猛毒を含むことで有名なトリカブトです。トリカブトの毒も「天然成分」ですよね。

    合成成分を悪者扱いする化粧品広告の影響もあって、消費者の間には「天然成分は安全」というイメージが浸透しています。ですが、「天然成分だから安全」という思い込みは危険です。

    例えば、リンゴやナッツ類から抽出されるエキスや油脂は、化学的な処理をせずに使えば「天然成分」ですが、人によってはアレルギーの原因になります。

    また、2004年にはセイヨウアカネの根から採れる「アカネ色素」に遺伝毒性・肝臓への発がん性があることが分かったため、化粧品への使用が実質禁止になった事例もあります。

    江戸時代~昭和初期には「鉛白粉」による鉛中毒が社会問題になりましたが、「鉛」も「天然成分」です。

    合成成分の方が安全な場合も多い

    「合成成分は危険」というイメージについても、逆に天然成分よりも安全な傾向があります。

    化学合成によって成分のよい部分だけを残して、不純物などの肌に悪いものは除去できるため、「天然成分のまま」よりも「合成成分に加工」した方が安全性を高めやすいからです。

    例えば、「合成香料」は嫌われがちな合成成分の一つですが、実は天然の芳香成分である「精油」よりも、肌への安全性が高い場合も多いです。「合成香料」は精製によって不純物などの肌に悪いものが取り除かれている分、含まれている成分がよりシンプルだからです。

    不純物が含まれていないことで、肌に合わなかったときに原因物質を特定しやすいメリットもあります。

    植物由来の合成成分も多い

    「植物由来の成分です」と言われると肌にやさしい気がして、「合成成分です」と言われると肌に悪い気がすることはありませんか?

    ですが、化粧品によく使われる成分には、「植物由来の合成成分」というものもあり、特別悪いものではありません。

    具体的な成分名としては、保湿・抗菌成分である「プロパンジオール」「BG」、防腐補助成分の「ペンチレングリコール」などが挙げられます。(他にもたくさんあります。)

    その多くは安全性の高い成分ですが、肌質・体質には個人差があるため、稀に肌に合わない人もいます。

    一部には「トウガラシ果実エキス」などの皮膚刺激が強い成分もありますが、その場合は過度な刺激を防ぐため、配合上限が定められています。

    「天然」「合成」にこだわらず、肌に合った化粧品を選ぶ

    苦手な成分が含まれていないことを確認する

    化粧品を選ぶときは「天然か合成か」にこだわるのではなく、自分の肌に合った成分のものを選ぶことが大切です。

    特に敏感肌やアレルギー体質の人の場合は、「自然派化粧品」「オーガニックコスメ」といった謳い文句に踊らされるのは危険です。成分表示をよく読み、苦手な成分が含まれていないことをしっかり確認してから使うようにしましょう。

    海外メーカーの化粧品は正規販売店で購入する

    国内の化粧品メーカーで使用される化粧品原料は、安全性や品質が厳しくチェックされているため、粗悪な成分が使われることはほぼないでしょう。

    しかし、海外メーカーの化粧品の場合は、必ずしも日本で流通できる基準を満たしていない場合もあります。

    特にネットオークションなど、正規ルートでないところで流通している海外化粧品は注意が必要です。日本では認められていない毒性の高い成分が含まれている商品や、品質の低い模倣品が売られていることがあるからです。

    海外メーカーの化粧品を買うときは必ず、正規販売店で購入するようにしましょう。正規販売店であれば、日本で配合できない成分は排除されているので安心です。

    まとめ

    化粧品の広告では合成成分が悪者扱いされていることも多いですが、「天然成分だから安全で、合成成分だから危険」と考えるのは早計です。

    「天然成分」にも危険なものや、人によってアレルゲンになるものもあります

    逆に「合成成分」は不純物などの肌に悪いものが除去されている分、「天然成分そのまま」よりも肌への負担が少ない側面があります。

    化粧品を選ぶときは「天然か合成か」にこだわるのではなく、肌に合うものを選ぶことが大切です。特に敏感肌やアレルギー体質の人は、成分表示をよく確認し、苦手な成分が含まれていないことを確かめてから使いましょう。