エトヴォス アルティモイストローションを1ヶ月続けたレビューと、成分解析

この記事を書いた人

小鳥遊 文子

コスメコンシェルジュ

【保有資格】 ・2022年～：日本化粧品検定1級 ・2023年～：特級コスメコンシェルジュ／化粧品成分上級スペシャリスト（化粧品成分検定1級） 化粧品を信仰しない、フラットな目線からの記事作成を心掛けています。

「きちんとお手入れしても、肌が乾燥する」、「特に疲れているわけでもないのに、何だか肌に元気がないような・・・」。こんな人におすすめしたいのが、エトヴォスのセラミドスキンケア♡

これまでもいくつかの商品を紹介してきましたが、今回は「アルティモイストローション」を1ヶ月続けたレビューを書きます。

「アルティモイストローション」がどんな化粧水なのかを客観的にジャッジするため、成分解析もしてみました。セラミド化粧品に興味がある人は、参考にしてください♪

エトヴォス アルティモイストローションを1ヶ月続けたレビュー

ライン使いですべすべ肌を取り戻せ

私の肌にはエトヴォスのスキンケアが合うらしいということで、いろいろ試した結果、ここしばらくはアルティモイストラインの美容液と、化粧水は手持ちのものを適当に合わせていました。

ですが、それなりによい感じではあるものの、最初にフルラインで試したトライアルセットのときほどのなめらかな手触りと肌の輝きには至りません。

そこで、「やはり、あの感動的な効果はライン使いでないと出ないらしい」ということで、ひと月ほど前に「アルティモイストローション」を買い足したのでした。

お値段は120ml 4,180円。私は定期コースにしたため、10％オフでした。エトヴォスの定期コースは回数縛りがなく、好きなときに止められます。

ラベンダーの香りで、ややとろみのある化粧水

アルティモイストラインはプレエイジングケアのラインですが、メーカーとしては特に年齢層は設定していないそうで、40代も終わりに近い私の肌にも今のところしっかり効いてくれています。

ただ、ラベンダーの香りが付いているので、そこは好き嫌いが分かれるかもしれません。「アルティモイストローション」も、基剤にラベンダー水が入っているため、ほのかにラベンダーの香りがします。

テクスチャーはややとろみアリ。セラミドやアミノ酸といった、肌に近い成分が含まれているためか、まるで自分の皮脂のようにじんわりと肌になじみます。「浸透する」というより、「なじむ」というのがふさわしい感触です。

セラミド化粧品としてはお値段安め

エトヴォスのスキンケアは、セラミド化粧品としてはお値段が安めなのだそう。記事の後半で成分表を掲載しますが、エトヴォスは5種類のセラミドが配合されていて、おそらくは濃度も低くないと思われます。普通、こうした高配合のセラミド化粧品は、もっと高額になるものなのだそうです。

基本的に化粧水と美容液でお手入れを完結できるようになっているため、使用アイテムが少ないこともコスパのよさに繋がっています。

しかも前回買った同ラインの美容液が、どういうわけかいっこうに使いきりません。私のお手入れ頻度が少ないことを差し引いても、なかなか減らないのです。

使い続けるうちに肌が整ってくる

個人差もあるかもしれませんが、私の場合エトヴォスのスキンケアはいつも、使い始めはそこまでインパクトがありません。低刺激で肌なじみがよいですが、最初の感想はそれだけなのです。

ですが、1週間2週間と使い続けるうちに、肌荒れが落ち着いてキメが整い、透明感が出てきます。

今回はだいぶお手入れをサボってしまったため、まだ一番効果が出たときの状態までは持っていけていません。ですが、やはり美容液だけのときよりも肌荒れの回復が早くなっていますし、肌にやわらかさも出てきています。

鼻～頬の毛穴が目立ちやすい部分も、これと同ラインの美容液でお手入れすると、しおしおしたちりめん感がなくなり、毛穴が引き締まります。

コットンは使わず、手でなじませるのがおすすめ

エトヴォスが推奨する使い方は、コットンは使わずにハンドプレスでなじませる方法です。1回の目安量は500円玉大。特に乾燥が気になる部分には重ね付けします。

私もこの使い方でしっかり肌になじむのを待ってから、美容液を重ねています。だいたいはそれでお終いですが、乾燥が気になるときはクリームも重ねています。

不満ポイントは残量が分からない容器

中味は自分にとってベストコスメといえるほど気に入っていますが、唯一不満なのは容器。美容液もそうでしたが、残量が分からないため、いつ使い切るかが分からないのです。

これは化粧水なので、振ったときの音と手応えである程度は把握できますが、美容液は乳液状で粘度があるため、振ってもまったく分からず・・・。

デザインとしては飽きがこなくて好きですが、中身の減り具合を覗けるように「窓」があると、もっと使いやすいと思います。

アルティモイストローションの成分解析

アルティモイストローションの全成分

主な保湿成分は、5種のヒト型セラミドとナイアシンアミド

「アルティモイストローション」の主な保湿成分は、5種のヒト型セラミドとナイアシンアミドです。

セラミドとは、肌のバリア機能に大きく関わる「細胞間脂質」の約半分を占める成分です。不足すると肌の水分が蒸発しやすくなり、外的刺激にも弱くなります。

セラミドには植物由来のものなどもありますが、ヒト型セラミドは人間の肌のセラミドに似せて作られているため、保湿力・浸透力にすぐれ、肌にもやさしい特徴を持ちます。

そしてナイアシンアミドはビタミンB群の一種で、肌のセラミド産生をサポートする成分です。化粧品ではしわ改善やシミ予防・肌荒れ防止といった目的で配合されています。

天然保湿因子を構成する14種類のアミノ酸

肌がもともと持つうるおい成分「天然保湿因子」の約半分を支える、アミノ酸も14種類配合されています。

セラミドが配合されていることもそうですが、この製品の基本的な考え方として、加齢や紫外線などで失われた「肌が元来持っている保湿成分」を補うことで、肌自体の保水力やうるおいを高める処方になっています。

界面活性剤は皮膚刺激が弱い“両性型”を使用

化粧品に詳しい人は、「セラミド化粧品には界面活性剤が含まれているので、刺激が強いことがある」と聞いたことがあるかもしれません。

セラミドは細胞間脂質に近いうるおい成分ですが、実際の細胞間脂質は「水分と油分が規則正しく層状に並んだ『ラメラ構造』」になることで、バリア機能を発揮しています。

そのため、セラミドをそのまま肌に塗ってもあまり効果がなく、界面活性剤を加えることで、細胞間脂質と同じラメラ構造にする必要があるのです。

「アルティモイストローション」では、成分表示の最後の方に書かれている「水添レシチン」が界面活性剤です。「両性界面活性剤」と呼ばれるタイプのもので、皮膚刺激は弱いとされています。

各種テスト済みの低刺激処方

「アルティモイストローション」は敏感肌にも安心して使えるよう、低刺激処方になっており、上記テストも行われています。

ただし、肌質は個人差も大きいため、すべての人に合うことが保証されているわけではなく、実際に「肌に合わなかった」という人もときどきいます。

この製品で合わない人が比較的出やすい成分は、保湿成分の「BG」や「植物エキス」辺りでしょうか。

特に、とろみ系の化粧水で肌トラブルを起こしやすい人は、「BG」が合わない可能性があります。

防腐剤の「フェノキシエタノール」も苦手な人がいますが、こちらは保湿成分「プロパンジオール」が防腐補助の役割も果たすため、配合量はかなり抑えられていそうです。

肌に合わない人にも考慮された販売方法

現品は30日間返品保証が付く

エトヴォスの公式サイトでは、肌に合わない人が出ることを考慮して、商品の使用が初めての人の現品購入には、30日間返品保証が付くようになっています。

「アルティモイストローション」の現品も、過去に同商品の使用歴がない人が肌トラブルを起こした場合は、30日間返品保証が利用できます。返品の連絡は電話またはメールでできます。

ただし、過去に同商品を使ったことのある人は、保証の対象外となります。実店舗など、公式サイト以外で購入した商品も対象外です。また、制度の悪用を防ぐため、商品を2割以上使ってしまった場合も、返品を断られる場合があるようです。

「合わないかも・・・？」と感じたときは無理に使わず、早めにサポートセンターに相談しましょう。

安く試せるトライアルキットもある

「アルティモイストローション」を安く試したい人や、フルラインで試してみたい人には、「アルティモイストライン」のトライアルキットもあります。

「アルティモイスト」の保湿ケア3点と、アミノ酸系洗顔料が約14日試せます。

価格は1,490円・送料無料です。なお、こちらのトライアルキットは、30日返品保証の対象外となります。

トライアルセットは下のリンクから購入できます。

＞＞【送料無料・1,490円】アルティモイストライン トライアルキットの販売ページ

まとめ

エトヴォス「アルティモイストローション」は、保湿成分に5種のヒト型セラミドとナイアシンアミドを配合した、プレエイジングケアラインの高保湿化粧水です。

私もここひと月ほど使用していますが、肌なじみがよく、美容液とライン使いすると肌のコンディションが整いやすくなります。以前にトライアルでお試ししたときの経験から、サボらずに毎日使えば極上の手触りと透明感が生まれることが分かっているので、またあの状態まで持っていきたいと思います。

ただし、人によっては肌に合わないこともあるよう。気になる人は記事内の成分表示も確認してみてくださいね。

【関連記事】
【全成分・使い方つき】エトヴォス アルティモイストセラムを1ヶ月試したレビュー

エトヴォス アルティモイストローションを1ヶ月続けたレビューと、成分解析