爪のオシャレが好きな人だけでなく、和の文化に関心が高い人にも注目されている「胡粉ネイル(ごふんー)」。しっとりと落ち着いたカラーや、日本的なパッケージがとても魅力的ですよね。さらに、刺激が少ない処方であることから、妊娠中の人や病気療養中の人にも支持されています。
そこでここでは、胡粉ネイルの特徴・上手な塗り方・注意点を紹介します。胡粉ネイルについて知りたい人・爪にやさしいネイルを探している人は、参考にしてください♪
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胡粉ネイルってどんなもの?
日本画の顔料「胡粉」で作った水性ネイル
胡粉ネイルとは、日本画の顔料である「胡粉(ごふん)」で作られた水性ネイルです。
「胡粉」は白い顔料で、ひな人形や能面の着色にも使用されています。ネイル製品に使用するときは、酸化鉄などを混ぜることで、さまざまなカラーバリエーションが作られています。
「胡粉」の原料は、ホタテなどの貝殻に含まれる炭酸カルシウムです。炭酸カルシウムは食品にも使用される成分で、安全性が高いとされています。
さらに、溶剤には「水」を使用しているので人体への刺激が少なく、子どもや妊娠中の人、病気の人も安心して使えます。こうした特性から、胡粉ネイルは介護施設の福祉ネイルにも採用されています。
アセトンが入っていないので、抗がん剤治療による爪の変色をカバーする目的にも使えます。
アルコールで落とせるから除光液不要
胡粉ネイルは、アルコールで落とせることも大きな特徴です。コットンに染み込ませたアルコールで拭き取るだけで落とせるので、除光液は要りません。そのため、マニキュアや除光液のツンとしたニオイが苦手な人や、爪を傷めたくない人にも使いやすいです。
胡粉ネイル自体も落とし方も爪に負担をかけないので、毎日色を変えたい人にもおすすめです。
和の彩りが楽しめる
胡粉ネイルの代表的なメーカーとして知られる「上羽絵惣(うえばえそう)」は、もともとは老舗の絵具メーカーです。1751年に創業し、日本画のための絵具を作ってきました。
そのため、胡粉ネイルにも絵具作りで培われた技術や感性が活かされており、他にはない「和」の趣きが感じられるカラーが取り揃えられています。
パッケージが日本的なデザインだということもあり、外国の方へのお土産にも喜ばれるようです。(国際線への持ち込み方については、航空会社の指示に従ってください。)
「黒」などの男性が使いやすいカラーのものもあります。
1~2分で乾く
ネイルというと「乾くまで待つのが大変」というイメージがありますが、胡粉ネイルは1~2分で乾きます。
これならSNSをチェックしている間に乾きますし、朝のお出かけ前でも使えそうですね。
胡粉ネイルの上手な塗り方・落とし方
胡粉ネイルの塗り方
- 専用ベースコートを塗る(上羽絵惣「胡粉ネイル スーパーコート」など)
- ベースコートが乾いたら胡粉ネイルを塗る(筆先を甘側に押し付けながら広げるのがコツ。なるべく少ないストロークで塗ると、ムラになりにくい)
- ムラが気になる場合は、もう一度重ね塗り
- 胡粉ネイルが乾いてから専用トップコートを塗り、乾いたら完成(上羽絵惣「胡粉ネイル スーパーコート」など)
胡粉ネイルの落とし方
アルコールを浸したコットンをしばらく爪の上に置いたあとに、円を描くようにネイルとなじませてから、拭き取ります。
爪質や被膜の硬化具合によっては、お風呂でシールのように剥がせることもありますが、個人差があります。無理に剥がすと爪の表面も一緒に剥がれてしまうことがあるので、注意しましょう。
落とすのに使うアルコールは、専用のものが売られています。メーカーは推奨していませんが、家にある消毒用のものでも落とせるという意見もあるようです。ただし、メーカーが推奨していないものは、濃度などの問題で十分に落ちない可能性もあります。試す場合は自己責任でお願いします。
胡粉ネイルの注意点
アルコール消毒で落ちてしまう
胡粉ネイルはアルコールで落とせるため、手指のアルコール消毒でも落ちてしまいます。キッチンやテーブルなどをアルコール消毒するときにも、注意が必要です。
氷点下では凍ってしまう
水を基材としている特性上、氷点下になると凍ってしまいます。一度凍ると、元には戻せません。
特に冬場に通販で買うときは、置き配は避けた方がよいでしょう。保管場所も0度以下になる場所は避けましょう。
服に付くと落ちない
胡粉ネイルが服に付くと、洗濯やクリーニングでも落とせなくなります。布製ソファーやカーペット、ファブリック類の近くでの使用も、避けた方が安心です。
複数のメーカーのものが流通している
胡粉ネイルは、複数のメーカーのものが流通しています。有名なのは上羽絵惣のものですが、その他に嵐山桃肌こすめが販売する「京の胡粉ネイル」という商品もあります。
目当てのメーカーがある人は、買い間違えないよう気を付けましょう。
まとめ
胡粉ネイルは、「胡粉」という日本画用の白い顔料で作られた水性ネイルです。溶剤が「水」でアセトンを使っていないので、人体への刺激が少なく、子どもや妊娠中の人、病気の人でも安心して使えます。さらに、落とすときもアルコールで落とせるので、爪への負担が少ないです。
基本的な塗り方は通常のマニキュアと同じですが、ベースコートやトップコートは、専用のものを使用しましょう。