就業規則や家事など、さまざまな理由でカラーリングやネイルアートを避けている人もいますが、色を塗らないからこそ、ツヤツヤの自爪にこだわりたいですよね。
ですが、ネイルをしない人にとってネイルサロンは敷居が高く、セルフケアも慣れていない人には難しく面倒なので、「道具をいろいろ揃えてみたけれど、結局いつも爪切りしてお終い」ということになりがちです。
そこで、みなさんと同様にネイルをしない私が、ネイルサロンで自爪ケアされたときの様子を紹介します。
自爪ケアだけでも行きやすいサロンとサロンで自爪ケアするときの注意点、サロンでの自爪ケアが向かない人の特徴や、セルフケアのやり方も紹介します。
ネイルはしない(できない)が、自爪をキレイにしたい。でも自分でやるのは面倒臭い
今までさんざん、ネイルアートの記事を書いておいてなんですが、私はネイルは一切やりません。
若いときはマニキュアを塗ってみたこともあるのですが、家事をするにもお風呂に入るにも、「せっかく塗ったネイルを傷つけてはいけない」という意識が働いて邪魔なので止めました。
すぐに取れてしまうので、ネイルを塗る時間ももったいないです。
ですが、素材である自爪はなるべくキレイに整えておきたいと思っています。思ってはいますが、何だかんだ面倒臭いのと、利き手の爪が上手くできないのとで、爪切りで切ってハンドクリームを擦り込むだけになっています(汗
ネイルサロンで自爪ケアされてみた!
オシャンティーな場所が苦手なこともあって、ネイルサロンには行ったことがない管理人です。
しかしなんと先日、プライベートで立ち寄った先で、プロのネイリストさんに自爪ケアをしてもらう機会があったので、どんなことをするのか、じっくり観察してきました!
そのときの模様をお伝えします。
①アルコール消毒して、ヤスリで爪の長さ・形を整える
出典:Amazon
今回はお試しキャンペーンでの施術だったため、右手だけお手入れしてもらいました。
最初にアルコールを含ませた脱脂綿で爪周りを消毒します。
次に、普通はエメリーボードと呼ばれる木製のヤスリで爪の長さや形を整えるのですが、私は深爪だったので、爪の切り口を整える程度に。
施術の安全確保は自分でも注意すべき
当たり前ですが、ネイリストさんは医師でも看護師でもないので、施術の安全性については自分でも注意していた方がよいです。
痛みなどの異常を感じたときは、遠慮せずにすぐに言いましょう。
実際、私も爪だけにヤスリを当てるのが難しい爪の長さでの施術だったため、皮膚も削られてかなり痛く、後で見たら辛うじて薄皮一枚残って出血を免れている部分がありました^^;
すごい勢いで削るわ痛いわで、正直怖くもありましたが、記事のネタが拾えるかもしれないと思って耐えました。。
爪が短い人や、ハイポニキウムと呼ばれる爪裏の肉が長い人は、最初のヤスリがけは辞退した方がよいと思います。
②甘皮を剥く
爪の長さを整えたら、甘皮をふやかすための液体を塗って、甘皮を剥きます。ちょっとイヤな予感はしましたが、記事のネタになるかもしれないので、これも素直に剥かれてみました。
甘皮を剥くのはおすすめできない
予想はしていましたが、甘皮は極力、剥かない方がよいです。甘皮には爪の生え際を保護する役割があるので、甘皮がなくなってしまうと、爪の生え際が乾燥しやすくなり、生え際の肉が爪から剥がれやすくなるからです。細菌にも感染しやすくなります。
私は爪の周りの皮膚も乾燥しやすくなって、普段よりもささくれや切り傷ができやすくなりました。
「爪の健康のために甘皮を剥くべき」とする説もありますが、これは美容関係者が言っているだけで、医学的な根拠はありません。
むしろ、皮膚科医の見解では、「甘皮は剥かない方が爪にやさしい」といわれています。
もし、甘皮が原因で爪の健康が損なわれているのであれば、ネイルサロンではなく、皮膚科で相談した方がよいです。
③爪表面の凹凸をポリッシャーで削って整える
次に、電動ネイルポリッシャーで爪の表面を削っていきました。
この後にネイルをする場合は、爪の表面を削っておくと、ネイルの持ちがよくなるようです。私はネイルはしませんでしたが、ずっと気になっていた爪の縦線が目立たなくなっていました。
指が乾燥していると、指先に縦のシワができ、シワの上に張り付いている爪にも、シワに沿って縦線が出てしまうのだそうです。
施術していない左手の爪は縦線が目立っていますが、施術した右手の爪は縦線が目立たなくなりました。
爪表面を削ったらしっかり保湿する。もとの爪が薄い人は削ってはダメ
爪表面を削ることは、お肌でいえばピーリングのようなもので、削る前に比べて爪が乾燥しやすくなります。
私も施術していない左手に比べて、右手の爪が乾燥しやすくなり、ハンドクリームでは太刀打ちできず、爪の表面が剥がれてきてしまいました。
施術直後はケアする前よりキレイに仕上がりましたが、その後は普段以上にしっかり保湿しないと、お手入れ前より汚くなります。
また、当然ながら削る前よりも爪が薄くなるので、もともとの爪が薄い人は要注意です。不安な場合は、施術例が豊富な、ベテランのネイリストさんに相談してみるとよいでしょう。美容皮膚科などに行ける人は、皮膚科医に診断を仰げるとベストです。
仕上げにキューティクルオイルで保湿
仕上げに、キューティクルオイルで保湿しました。ハンドクリームに比べて甘皮に浸透しやすく、爪周りの保湿に適しているそうです。ネイルオイルと呼ばれることもあります。
自宅に、もらったけど未使用のまましまってあるキューティクルオイルがあるので、帰宅して塗ってみたところ、やはりハンドクリームよりも浸透しやすく、爪と皮膚の境目などの細かい部分にも馴染ませやすかったです。
ハンドクリームを併用する場合は、先にキューティクルオイルを浸透させてからハンドクリームを塗ります。
ささくれの予防にも、ハンドクリームより効果が高いそうです。
ネイルサロンの自爪ケアをされて分かったこと
毎日の保湿ケアが面倒な人には向かない
自爪ケアの後は爪も指先も乾燥しやすくなるので、ネイルサロンで自爪ケアをしてもらうなら、自宅での保湿ケアも重要になります。施術後の保湿を怠ると、お手入れ前よりも指先がボロボロになります(汗
最低でも、キューティクルオイルとハンドクリームは家でも塗った方がよいです。キューティクルオイルは通販などでも買えますが、ネイルサロンで売ってもらえることもあります。
私のように「乾燥肌だけどハンドクリームを塗ってお終い」という人は、無理に自爪ケアをせず、そのままにしておいた方がよいかもしれません。
ネットで買えるキューティクルオイルをいくつか掲載しておくので、自爪ケアをするなら、必ず1本持っておいてくださいね。
爪が肉ギリギリの長さで薄い人は、ネイルサロンで自爪ケアする意味がほとんどないかも
前述の通り、爪が短い人や爪裏の肉が長い人は、最初のヤスリがけは辞退した方がよいです。
肉ギリギリの長さの爪に無理にヤスリを掛けると、皮膚まで削って危険ですし、そもそも皮膚まで削ってしまうと完全に医療行為になってしまうので、ネイルサロンとしては法的にアウトです。
また、爪が薄い人の場合は、爪表面をポリッシャーやバッファーで削るのも避けた方がよい可能性があります。
そして、甘皮は誰であれ、よほどの事情がないのであれば剥かない方がよいです。
つまり、爪の長さが肉ギリギリで厚みも薄い人の場合、できる施術が最後の保湿ケアだけになるので、ネイルサロンに自爪ケアしに行く意味があまりないかもです。
普通のネイルサロンだと気後れする人は、自爪ケア専門サロンを利用するのがおすすめ
ほとんどのネイルサロンには自爪ケアのためのメニューもありますが、カラーリングをしない人の場合、「普通のネイルサロンは気後れして行きにくい」という人もいるかと思います。
カラーリングがメインのサロンだと行きにくい場合は、「自爪ケアを専門に行うネイルサロン」を利用するのがおすすめです。自爪ケアがメインのサロンであれば、色を塗りたくない人でも遠慮せず行けます。
最近は「カラーリングのメニューがないか、あってもシンプルなワンカラーのみ」という、自爪ケアやハンドケアに特化したサロンも増えていて、「自爪ケアサロン 地域名」などで検索すると、希望エリアのサロンが探せます。料金は、3,000~5,000円程度が相場です。
自爪のセルフケアのやり方
①長さと形を整える
サロンでの自爪ケアが向かなそうな人は、面倒でも自分でケアすることになります。長さや形を整えるのは、爪切りよりもエメリーボードで削る方が爪への負担が少ないです。
エメリーボードは180~240グリッドまでが一般的で、数字が小さくなるほど、ヤスリの目が粗く、一気に削りやすくなります。
エメリーボードを使うのが初めてなら、基本的には最初は180グリッドのものを購入し、必要に応じて数字が大きいものを用意すればよいです。
ただし、爪が薄い人の場合は、なるべく数字が大きいものを使った方が、爪に負担が掛かりにくいです。削りやすさとの兼ね合いを見ながら、自分の爪に合ったグリッドのエメリーボードを選びましょう。
爪が短いなどでエメリーボードが使えない人は、爪切りでゆっくり静かに切る
ですが、職業上の理由や楽器演奏などで爪を短くしておかないといけない人や、生まれつき爪裏の肉が長い人など、エメリーボードで削るのが向かない人もいます。
エメリーボードが皮膚に当たってしまう人は無理せず、爪切りで切ってよいです。
爪切りで切る場合は、一度にバチンと切ると爪が割れやすいので、少しずつ刃を入れ、ゆっくり静かに切っていきましょう。
タイミングは、お風呂上りがベストです。爪が清潔で、やわらかくなっていて、爪への負担が少ないからです。
入浴後以外のときに切る場合は、手をキレイに洗い、ぬるま湯に5分ほど浸けてふやかしてから切ると、爪が傷みにくいです。
②小爪が伸びている人は小さいハサミで切り取る
出典:楽天市場
爪の横から、ささくれのような小さい爪(小爪)が伸びてしまう人がいます。小爪が伸びていたら、小さいハサミで切り取りましょう。
赤丸で囲んであるのが小爪です。小爪ができたことがある人も多いのでは…?
毛抜きなどでちぎると、皮膚も一緒にちぎれてしまい、細菌が入る恐れがあるので、刃物で爪の部分だけを切り取ることが大切です。
切れるのであれば眉バサミで切ってもよいですが、毛を切るためのハサミなので、爪は固くて切りにくいです。
小爪を切るときは、上の画像のような「キューティクルニッパー」という、甘皮を切るのに使うハサミを使うと、小回りが利くので、小さく飛び出た小爪も切りやすいです。
ですが、あまり安価なものだと切れ味が悪いので、できれば15,000円以上のキューティクルニッパーを用意するのがおすすめです。
小爪ができないようにするには保湿と体調管理が大切
小爪とは、髪の毛でいえば枝毛のようなものです。枝毛と同様に、乾燥や刺激によるダメージによって、爪の横が剝がれて横に飛び出てしまったものが小爪です。
また、栄養不良などによる体調不良も、小爪の原因になります。
小爪を予防するには、指先をよく保湿し、ビタミンB2やタンパク質、ミネラルを意識的に摂取するとよいです。手が冷たいようなら体を温め、栄養がしっかり爪に運ばれるよう、血行も促しましょう。
③爪にツヤを出したい場合はネイルシャイナーで磨く
爪にツヤを出したい場合は、長さを整えた後に磨きます。
爪の厚みが充分にある人は、目の粗いネイルシャイナーで表面の凹凸を整えてから磨いてもよいですが、爪が薄い人は目の細かいネイルシャイナーでツヤを出すだけにするとよいです。
目が細かいものでも多少、爪の表面が削れますが、目が粗いものよりは削れにくいです。
磨きすぎて爪が薄くなりすぎないよう、爪の状態をよく見ながら行いましょう。
ネイルシャイナーは、「爪磨き」「バッファー」などの名前で売られていることもあります。
④キューティクルオイルで爪と甘皮周辺を保湿する
爪の削りカスを洗い流し、仕上げにキューティクルオイルを爪と甘皮周辺にすり込み、しっかり保湿します。
キューティクルオイルをよくすり込むことで、ささくれや小爪の予防にも役立ちます。乾燥が気になる人は、1日に何度かすり込むとよいです。
キューティクルオイルをすり込んだら、上からハンドクリームを塗っておくと、キューティクルオイルがコーティングされて取れにくくなります。
爪が薄い・割れやすいなど爪の健康がイマイチなら、栄養状態も見直してみる
爪が薄くて割れやすいなど、爪の健康状態がイマイチな場合は、必要な栄養が足りていない可能性もあります。爪に元気がないようなら、栄養状態も見直してみましょう。
爪の材料となる栄養素は主に、ビタミンB2やタンパク質、ミネラルです。
栄養を見直すには、毎日の食事の内容をバランスよくすることが大切です。バランスのよい食事は爪の健康だけでなく、美肌や美髪、ダイエットにも繋がります。
ですが、効率よく爪に必要な栄養素を摂取するなら、サプリメントを併用する方法もあります。爪専用のサプリメントも市販されているので、上手に活用してみましょう。
次の記事で爪専用サプリ「ネイリー」について詳しく紹介しているので、興味がある人はチェックしてみてください。
ネイルケアサプリ☆Nailly(ネイリー)の口コミ/効果とデメリット
まとめ
「自爪はピカピカにケアしたいけど、セルフでは面倒だったり難しかったりでできない」という人は、ネイルサロンでも3,000~5,000円程度で自爪ケアが受けられます。
ですが、「ネイルサロンで自爪ケアをして欲しいが、ネイルをしないから行きにくい」という場合は、自爪ケア専門のサロンを利用する方法もあります。
ただし、爪の状態によっては、避けた方がよい施術もあります。
- 爪が短い・爪裏肉が長い人は、ヤスリで長さや形を整えるのは皮膚が削れて危険
- 爪が薄い人は、爪表面を削らない方がよい場合あり
なお、甘皮を剥きたがるネイリストさんも多いですが、甘皮は剥くのは断りましょう。爪の生え際の肉が剝がれやすくなり、ささくれもできやすくなるので、甘皮を剥くのはデメリットが大きいです。
「爪の長さが肉ギリギリで、爪の厚みも薄い」という人の場合は、サロンに行っても保湿ケアしか頼めないので、セルフケアの方がよいかもしれません。記事を参考に、安全で爪への負担が少ないやり方で自爪ケアしましょう。