テレワークの普及で、オンライン会議に参加する機会も増えていますよね。そんな中、新たな美容やマナーの悩みとして「オンライン会議でもメイクはすべき?」、「メイクアプリで化粧を済ませてもいいの?」といった質問も多く見受けるようになりました。
また、「いつものメイクでオンライン会議の画面に映ったら、なんだか酷い顔になってしまった」という報告も聞きます。
ここではオンライン会議で映えるメイクのポイントと、オンライン会議でメイクアプリがどこまで使えるかについて解説します。
Zoomなどのオンライン会議でもメイクすべき?
在宅勤務でメイクする人は約半数
マンダムが20代・30代の女性284名を対象に行った調査によると、在宅勤務のときにメイクをする人は約半数です。
「よくする」「たまにする」を合わせると20代は42.5%、30代は56%の人が在宅勤務のときでもメイクをしています。
このうち47.1%は、在宅勤務でメイクする理由にオンライン会議・テレビ会議への参加を挙げています。
職場にもよるが、顔出しの場合はメイクするのが無難
職場の傾向にもよりますが、社則で化粧必須になっている会社やメイクしている人が多い職場に勤務している場合は、顔が映るならオンライン会議でもメイクしておいた方が無難です。
メイクを社会人としてのマナーと考える人も多く、オンオフの気持ちの切り替えをする上でもメイクは役立つからです。
ただし、アトピーなどのやむを得ない事情でメイクができない人はこの限りではありません。肌に問題がある場合は症状の改善を優先した方がよいので、リップメイクのみなど可能な範囲でメイクするか、必要に応じて上司に相談するとよいでしょう。
オンライン会議の化粧はメイクアプリで済ませても大丈夫?
メイクアプリでもある程度はキレイに見せられる
スナップカメラのエフェクトの一例です。エフェクトでアイラインとチークが加えられているため、ノーメイクでも目元がはっきりして、血色感も感じられます。
メイクアプリでも、ある程度キレイに見せることは可能です。
ここでは「スナップカメラ」というメイクアプリを使用する場合で説明しますが、画面下の「Lens(レンズ)」から選べるエフェクトの中には、メイク効果を演出できるものもあります。
基本的には面白効果のエフェクトが多く、オンライン会議のメイク代わりに使えるエフェクトは少ないですが、顔色を明るく見せられるものや、ポイントメイクができるものなども選べるようになっています。
メイク効果のエフェクト以外にも、肌がキレイに見えるようにライティングしてくれるエフェクトもあります。
なお、エフェクトの中には期間限定でしか使えないものもあるので注意しましょう。
スナップカメラではフルメイクは難しい
テレワークの需要が高まっていることで、今後もっと使えるエフェクトが出てくる可能性もありますが、現段階でスナップカメラにはフルメイクのエフェクトはありません。
メイク系のエフェクトは「リップメイクのみ」「チークのみ」など、部分的なメイクしかできないので、足りない箇所は自分でメイクする必要があります。
私がスナップカメラを試してみて特にメイクが必要だと感じたのは、眉毛でした。Webカメラを通すとかなり画像が荒くなるため、肉眼で見るのに比べて細かいアラは気になりませんが、眉毛が薄いのだけは誤魔化しが利きません。
ですが、自眉がしっかりしている人なら、スナップカメラのエフェクトだけで問題ない可能性もあります。
おすすめはメイクアプリとメイクの併用
オンライン会議のメイク方法でおすすめなのは、メイクアプリと実際のメイクを併用する方法です。
メイクアプリのエフェクトだけでも肌をキレイに見せることはできますし、エフェクトによっては若干不自然ながら多少のメイク効果も得られます。
ただし、それだけでは完全ではないため、メイクアプリの画像を見てみて、足りないと感じるところは実際のメイクで補うとよいでしょう。
なお、オンライン会議の画像はWebカメラの機種や使用するアプリ、部屋の照明などの環境によっても映り方が大きく異なります。
事前に一度、オンライン会議のときと同じ環境で映してみて、どのように映るのか確認しておくと安心です。
最新版のZOOMではスナップカメラと連携できない
オンライン会議はZOOMで行うのが主流ですが、スナップカメラを連携させられるのは古いバージョンのZOOMのみです。ZOOM「4.6.10」以降のバージョンではスナップカメラを連携できず、バージョンダウンも不可能です。
この記事を書いている現在はすでにZOOM「5.1.3」しかダウンロードできないため、これからZOOMをダウンロードする人は、オンライン会議でスナップカメラを使うことはできません。
私のZOOMも最新版なので、スナップカメラと連携させても上の画像のようにロゴが映るだけで、顔は映せませんでした。
なお、メイクアプリ自体はたくさんの種類がありますが、会議アプリと連携できるものは、今のところスナップカメラだけのようです。
オンライン会議で映えるメイクのポイント
ベースメイクは肌を休ませつつ血色感をプラス
ZOOMの画面にノーメイクで映った状態です。「外見を補正する」をオンにすることで肌が若干キレイに見えるようにしているだけで、メイクアプリでの加工はしていません。それでも、肌の細かいアラはほとんど分からなかったです。
Webカメラの画素数では、毛穴や薄いシミ、細かいしわといった小さなアラはほとんど映りません。
したがって、直接人に会うときのようにベースメイクを作りこまなくても問題ないでしょう。むしろ、健康的に見える「血色感」の方が重要になります。
ファンデーションは塗らなくてもあまり分かりませんが、気になるようならミネラルファンデーションやBBクリームなど、肌への負担が少ないものがおすすめです。
画面で見てクマやシミが目立つのでなければ、コンシーラーも不要です。
化粧下地を使う場合は、ピンク系やパープル系がおすすめです。肌色が明るく見えて、カメラ映りがよくなります。
主に映るのは顔の正面。フェイスラインはサッとでOK
オンライン会議では、ほぼ顔の正面のみが映ります。したがって、オンライン会議でベースメイクをするなら、カメラに映りやすい目の下から頬の中心部分にかけてと、鼻筋・あごがしっかり塗れていればOKです。
フェイスラインはあまり映らないので、サッと塗るだけでよいでしょう
チークは省くか、淡いカラーがおすすめ
オンライン会議の画像は、解像度が低いためにアラが目立たない他に、「肉眼で見るよりも色のコントラストがきつくなる」という特徴もあります。
チークやアイシャドーなどのポイントメイクも実際より色が浮いて見えやすいため、注意が必要です。
チークの場合は肉眼でちょうどよく見える色だと、オンライン会議では「おてもやん」になってしまいます。
したがってチークは省くか、赤みが少ない淡いカラーを選ぶのがおすすめです。
なお、いつもと同じ位置にチークを入れると、オンライン会議の荒い画像では肌がくすんで見えてしまうことがあります。
チークを入れるならいつもより外側、「正面から見て輪郭に当たる位置」に入れるとよいです。
アイシャドーに暖色系はNG!眉もふんわりと
オンライン会議のメイクでは、アイシャドーに暖色系は厳禁です。
ブラウンやオレンジ、カーキなどのアイシャドーは、ZOOMなどの画面で見るとくすんで見えるため、狸の目の縁取りのようになってしまいます。
メイクのディテールは見えないので、アイシャドーは省略してもよいでしょう。
どうしても塗りたい場合は、明るいベージュか青み寄りのカラーがおすすめです。
アイラインも省略するか、入れるなら控えめがおすすめです。マスカラも省略でOKですが、影にならないようビューラーでまつげを上げておきましょう。
眉もあまりしっかり描くと海苔のように映ってしまいます。パウダーアイブロウでふんわり仕上げるくらいが、自然に見えます。
リップは赤やピンクがおすすめ
リップメイクは、赤やピンクで血色感を与えるのがおすすめです。顔が暗く見えがちなオンライン会議では、リップメイクはマストといえるでしょう。
避けた方がよいのは、ベージュなどのヌーディーカラーです。ZOOMなどでは白っぽく浮いて見えるため、昔のギャルメイクのように見えてしまいます。
まとめ
オンライン会議ではカメラの画素数が低く、細かいアラはあまり見えなくなるため、ディテールを作りこむことよりも「血色感」がポイントになります。
また、コントラストがきつく映ることを計算に入れた上で、メイクの色を選ぶことも大切です。
スナップカメラをZOOMなどの会議アプリと連携できる環境の人の場合は、スナップカメラのエフェクトと実際の化粧を併用するのがラクでおすすめです。
いずれにしても肉眼で見るのとオンライン会議の画面では、顔やメイクの見え方がだいぶ違うので、事前にカメラテストしておきましょう。