化粧品売り場に行けない男性が、お店でコスメを買うための解決方法

この記事を書いた人
小鳥遊 文子
コスメコンシェルジュ

【保有資格】 ・2022年~:日本化粧品検定1級 ・2023年~:特級コスメコンシェルジュ/化粧品成分上級スペシャリスト(化粧品成分検定1級) 化粧品を信仰しない、フラットな目線からの記事作成を心掛けています。

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男性にもスキンケアの習慣が浸透しつつあり、きちんとメイクする男性も増えてきています。若者だけでなくミドル世代の男性の間でも、美肌に対する関心が高まっているのだとか。

しかし、その一方で「男性は化粧品売り場に行きにくい」という声も根強く残っています。

そこでここでは、化粧品売り場に行きにくいと感じている男性が、お店で化粧品を買えるようにするための対策方法を考えてみました!

普段、ドラッグストアなどでスキンケアを購入しているという男性にも話を聞いたので、ぜひ参考にしてください♪

男性が化粧品売り場に行きにくいと感じる理由

  • イケメンではないので恥ずかしい
  • 肌荒れ・ニキビがあって恥ずかしい
  • 店員が女性やおしゃれ男子なので場違いに思われそう
  • 行ったことがなくて未知の領域だから

男性が化粧品売り場に行きにくいと感じる理由はざっとこんな感じで、根底にあるのは「男はおしゃれなイケメンしか足を踏み入れてはいけない場所」という思い込みのようです。私も化粧品売り場が得意な方ではないので、気持ちはとてもよく分かります。

ですが、せっかく興味があるのなら、見分を広げるためにも一度行ってみることをおすすめしたいです。 容姿に自信がないのなら、何かしらの改善策を講じた方がより幸せに生きられますし、それには化粧品が役立つこともあるからです。

そもそも冷静に考えれば、「生まれつきの美男美女」という人はごく一部に過ぎません。 美しく見える人々のほとんどは、努力や工夫で美しく見せている人たちなので、これからそうなりたい人の気持ちも知っています

それにもし、あなたのチャレンジを笑う人がいたとしても、それはあなたが悪いのではなく、相手の内面の問題です。あなたが恥じることではありません。

そして、どんなことであれ、よりよくするために行動することは素晴らしいことです。

化粧品売り場が苦手でもコスメを買うための対策方法

ネット通販で化粧品を買う

化粧品売り場が苦手なら、ネット通販で購入するのがもっとも手っ取り早い解決方法です。この方法なら誰にも会わず、お店の人にも見られずに化粧品が買えます。

Amazonや楽天市場などのオンラインモールでも買えますし、商品によってはメーカーの公式サイトで買えることもあります。 また、ネット通販でしか取り扱いがないブランドも存在するので、店頭よりも選択肢が広がるかもしれません。

デメリットは、事前に商品を確認できないこと。特にネット限定販売の商品の場合は、お店で実物を見ておくことができないため、「イメージしていたのと違った」ということも起こり得ます。

皮膚科で肌トラブルを治してからお店に行く

ニキビなどの肌トラブルがあって恥ずかしいと感じている場合は、先に皮膚科に通って肌トラブルを治してからお店に行く、という方法も考えられます。

症状が重い場合は特に、化粧品でのケアだけでは改善が難しいので、一度医療機関で診てもらった方がよいでしょう。

なお、皮膚科は相性もあるので、しばらく通っても改善しないときは別の医療機関を受診してみるとよいです。

事前に商品情報を調べてから買いに行く

「お店で実物を見て買いたいけれど、恥ずかしくてじっくり売り場を見られない」という人は、事前に商品情報を調べてから買いに行くとよいです。

ネットなどでリサーチして欲しい商品を決めてから買いに行けば、売り場に滞在する時間を最低限にできます

日用品と一緒についで買いする

私のおすすめは、日用品などと一緒に買う「ついで買い」です。 例えばドラッグストアの場合は、男性化粧品は全身すべてのアイテムが一つのコーナーにまとめてあることが多いので、シェービンググッズを買うついでに、さりげなくお目当ての化粧水もカゴに入れてしまう、という買い方ができます。

この形であれば、レジの店員さんが女性でも、比較的抵抗なく買い物できるのではないでしょうか。 無印良品のように、文房具や生活雑貨と一緒に買えるお店も狙い目です。

実店舗での化粧品購入について、知人男性に聞いてみました!

化粧品売り場に対して敷居が高いと感じる男性がいる一方で、近年は若者だけでなく、40~50代男性の化粧品購入も増加傾向なのだそう。

確かに売り場を見てみると私が住む郊外でも、ドラッグストアの男性化粧品コーナーが昔より広くなっていますし、エイジングケアを訴求する商品も目立っています。

そこで男性を代表して、当サイトの運営者である林 弘修(ひろのぶ)氏に、実店舗で化粧品を買うことについてどう感じているのかを話してもらうことにしました。 聞き手は私「小鳥遊(たかなし)」でお送りします。

小鳥遊
小鳥遊

美容に関心を持つも、化粧品売り場に行きにくいと感じる男性もまだまだ少なくないようです。


林さんは、お店に行って化粧品を買うことに抵抗を感じたことはありますか?

林

僕は50代ですが、抵抗を感じたことはないです。

小鳥遊
小鳥遊

何となく、男性であまり何も気にせずに化粧品売り場に行くのは若い人なのかなと思っていましたが、林さんの世代でも気にしない人もいるのですね。


今はネット通販という選択肢もある中で、お店に買いに行く理由は何でしょうか?

林

必要なときにすぐに手に入るので、僕は通販より実店舗がいいですね。オールインワンタイプのものや洗顔フォーム、化粧水などを買っています。

あと、うちは宅配ボックスがないので、ネット通販だと配達時間に家にいないといけなくて。

小鳥遊
小鳥遊

確かに、お店が近いなら買いに行ってしまった方が早いというのはありますね。宅配ボックスに対応していない運送会社もありますし。

林

ただ、最近はネットでしか手に入らない商品もあるので、その場合は送料無料ならネットでもいいかなと思うようになりました。

小鳥遊
小鳥遊

なるほど。ちなみにスキンケアを選ぶ基準は何かありますか?

林

何種類も塗るのは面倒なので、オールインワンで保湿できるものが好きです。価格は2,000円くらいですね。

小鳥遊
小鳥遊

近頃はタイパ(タイムパフォーマンス)ということがよく言われていますが、美容も効率は大事ですよね。


デパートの化粧品カウンターにも行かれたりしますか?

林

デパートは今のところないです。ですが、もし肌診断みたいなサービスが受けられるなら、自分の肌がどういうタイプか知りたいとは思っています。

小鳥遊
小鳥遊

あ、デパートは買い物目的よりそっちなんですね。男性は、自分の肌タイプを把握できていない人も多いと聞きますものね。


近頃はメイクをする男性もチラホラと見かけるようになりましたが、林さんはメイクにチャレンジする予定はありますか?

林

そこまでは考えていないです。年齢的にシミやしわが気になるようになりましたが、これはもう、スキンケアやメイクでどうにかするより美容整形の方が早いですし。


周りの友達とエイジングケアについて話すときも、おすすめ化粧品よりおすすめクリニックの話題になることが多いです。

小鳥遊
小鳥遊

化粧品の限界というのはありますよね。肌や体を著しく変化させるようなものを化粧品として売ってはいけないという法律上のルールもあるので、「過度の期待は禁物」ということは、これから化粧品を使いたい人にも知っておいていただきたいところです。


とはいえ、化粧品を買うのを恥ずかしがっている層の男性にとっては、美容整形はもっと敷居が高くなってしまうと思うので、その場合はスキンケアやメイクから始めてみるのがよいのかなとも思います。

小鳥遊
小鳥遊

ところで、「男性は化粧品売り場に行きにくい」と感じる主な理由の一つに、店員さんの反応が心配というものがあるようです。


林さんは化粧品の買い物の際、店員さんの対応で嫌な思いをされたり、逆に好印象だったことはあるでしょうか?

林

僕が行くのはドラッグストアやスーパーなので、特に店員さんに何か反応されるということはないですね。

小鳥遊
小鳥遊

自分で商品をレジに持って行くスタイルのお店の場合は、そもそも何も反応されないものなのですね。


いきなり気取ったお店に行こうと思うと難しいかもしれませんが、まずはドラッグストアなどの放っておいてもらえるお店で慣らすとよさそうですね。

小鳥遊
小鳥遊

放っておいてもらえる化粧品売り場といえば、私は駅ビルに入っている「フルーツギャザリング」もおすすめです。シャネルなどの「デパートコスメ」と呼ばれるタイプのコスメブランドを集めたセレクトショップなのですが、お店の人に声掛けされないので、自分のペースで自由に見られます。


一部の店舗ではユニセックスコスメの取り扱いや、メンズ ビューティ コーナーの展開もあるようです。


お目当てのブランドがない場合も、「おしゃれな化粧品売り場」に慣れる練習にはなるので、素敵系のお店にもチャレンジしたい人や、ハイブランドの化粧品も見たい人は行ってみるとよいと思います。

小鳥遊
小鳥遊

林さん、本日はありがとうございました。


最後に、「化粧品を買いに行きたいけれど恥ずかしい」という男性のみなさんに、一言お願いします。

林

多分、化粧品を買いに行くのを躊躇する人は、「店員さんが若い女性だったら恥ずかしい」とか、そういう気持ちなのかなと思います。


でも、お店の人は作業しているだけで何も思っていないので、いちいち気にしなくても大丈夫!と伝えたいですね。

ついで買いできる男性化粧品6選

ここでは「恥ずかしいけれど、お店で実物を見て化粧品を買いたい」という男性のために、ドラッグストアなどの「ついで買い」ができるお店で買える男性用スキンケアを紹介します。

どんな商品かが分かっていれば、売り場で気まずい思いをしながら迷わずに済むので、買い物のハードルが下がると思います。 欲しい商品の目星を付けるのにご活用ください♪

①ニベアメン|モーニング10 クリアジェル

水、エタノール、BG、グリセリン、ジグリセリン、PPG‐6デシルテトラデセス‐30、PEG/PPG/ポリブチレングリコール‐8/5/3グリセリン、アルギニン、ホホバ種子油、メントール、タウリン、ハマメリス葉エキス、加水分解ヒアルロン酸、アーチチョーク葉エキス、セルロース、カルボマー、エチルセルロース、キサンタンガム、水酸化Na、青404、メチルパラベン、EDTA‐2Na、香料

毛穴やベタつきが気になる肌に。化粧水・乳液・美容液の保湿ケアが、これ一つでできるオールインワンスキンケアです。

洗眼がヒゲ剃りのあとになじませるだけで、毛穴が目立ちにくい引き締まった肌に整えます。引き締め成分にはエタノール、ハマメリス葉エキス、アーチチョーク葉エキスを配合。

また、保湿成分に加水分解ヒアルロン酸、アルギニン、タウリン、ホホバ種子油、グリセリンなどを配合。肌にうるおいを与え、ベタつきとカサつきを同時にケアします。

なお、液中の青いカプセルには2種類のエキスが入っており、肌になじませると消えてなくなります。

容量・価格は100g 1,408円(アットコスメショッピング参考)。

②ニベアメン|アクティブエイジ マルチケアクリーム

  • 有効成分:トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウム
  • その他の成分:水、グリセリン、PG、ジメチコン、アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体/イソヘキサデカン/ポリソルベート80、(トリカプリル・カプリン酸)グリセリル、セタノール、親油型ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸PEG、ミリスチン酸ミリスチル、ユビデカレノン、タウリン、システイン、アルギニン、水溶性コラーゲン液‐3、オレイン酸ソルビタン、水酸化ナトリウム液、カルボキシビニルポリマー、ステアリルアルコール、エデト酸塩、フェノキシエタノール、パラベン、香料 

40代からの肌に。若々しい肌を保ちたい人のための、薬用マルチケアクリームです。洗顔・ヒゲ剃り後の保湿が、これ一つでできます。

有効成分にメラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ「トラネキサム酸」と、カミソリ負け・肌荒れを防ぐ「グリチルリチン酸ジカリウム」を配合。

乾燥による小じわを目立たなくする効能試験済みです。

保湿成分にはユビデカレノン(コエンザイムQ10)、タウリン、システイン、アルギニン、水溶性コラーゲン液‐3を配合。肌にうるおいを与え、カサつきを防ぎます。

容量・価格は85g 1,870円(アットコスメショッピング参考)。

③メンズビオレ|浸透化粧水 薬用アクネケアタイプ

  • 有効成分:グリチルリチン酸ジカリウム
  • その他の成分:水、BG、ジメチコン、濃グリセリン、PEG‐1540、アスナロエキス、アクリル酸アルキル共重合体エマルション‐1、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、カルボキシビニルポリマー、POEイソセチルエーテル、ベタイン、アミノヒドロキシメチルプロパンジオール、エデト酸塩、水酸化カリウム液(A)、コハク酸、フェノキシエタノール、パラベン、香料

ニキビが気になる肌のための薬用化粧水。有効成分はグリチルリチン酸ジカリウムです。 角層に浸透してとどまり、うるおいが長続き。炎症・ニキビを防ぎながら、乾燥も防ぎます。

メントールやアルコールは無配合なので、シェービング後に使ってもヒリヒリしません。 ニキビのもとになりにくい処方*¹、アレルギーテスト済み*²です。

容量は180mL。オープン価格で、Amazonの公式ストアでは560円で販売されています。

*¹ すべての人にコメド(ニキビのもと)ができないということではありません。

*² すべての人にアレルギーが起きないということではありません。

④ルシード|薬用パーフェクトスキンクリームEX

  • 有効成分:ナイアシンアミド
  • その他の成分:精製水、ジプロピレングリコール、濃グリセリン、エタノール、スクワラン、デカメチルテトラシロキサン、トリ2‐エチルヘキサン酸グリセリル、アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体/イソヘキサデカン/ポリソルベート80、メチルポリシロキサン、モノステアリン酸ポリグリセリル、ポリエチレングリコール1500、サラシミツロウ、ベヘニルアルコール、親油型モノステアリン酸グリセリル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル(1)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、グリセリンモノ2‐エチルヘキシルエーテル、水酸化カリウム、N‐アセチル‐L‐ヒドロキシプロリン、イノシット、1,3‐ブチレングリコール、ユビデカレノン、ヒアルロン酸ナトリウム(2)、グリセリル‐N‐(2‐メタクリロイルオキシエチル)カルバメート・メタクリル酸ステアリル共重合体、ポリエチレングリコール、加水分解シルク液

40歳からのエイジングケア*¹を考えた薬用クリームです。有効成分はナイアシンアミド。シミを防ぎながら*²、シワ改善できる成分です。

保湿成分は肌のうるおい成分に近いものを中心に、ユビデカレノン(コエンザイムQ10)やヒアルロン酸などを配合。テカリやくすみの原因となるキメの乱れを整え、清潔感のある肌に導きます。

化粧水・乳液・クリーム・美容液・パック・アイクリームの機能を兼ね備えているので、保湿ケアはこれ一つで完了。ヒゲ剃り後にも使えます。

容量・価格は90g 1,980円。

*¹ 年齢に応じたお手入れ。

*² メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ。

⑤無印良品|化粧水 敏感肌用 さっぱりタイプ

水、DPG、グリセリン、PEG‐32、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、スベリヒユエキス、ポリクオタニウム‐51、グレープフルーツ種子エキス、PCA‐Na、クエン酸、クエン酸Na、アラントイン、BG、フェノキシエタノール

無印良品のスキンケアの中でも、男性にも人気が高い商品の一つ。非常にさっぱりした使い心地で、脂性肌・ニキビ肌にも使いやすいです。これだけだと物足りない場合は、同じシリーズの乳液を重ねるとよいでしょう。(下で紹介しています。)

無香料・無着色・無鉱物油・弱酸性・パラベンフリー・アルコールフリー・アレルギーテスト済み*。デリケートな肌にもやさしい処方です。

容量・価格は200mL 580円 / 400mL 980円。

* すべての人にアレルギーが起きないということではありません。

⑥無印良品|乳液 敏感肌用 さっぱりタイプ

水、DPG、ミリスチン酸オクチルドデシル、ペンチレングリコール、ミツロウ、水添ポリイソブテン、ポリクオタニウム‐51、スベリヒユエキス、グレープフルーツ種子エキス、スクワラン、アラントイン、アルギニン、グリセリン、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、BG、PEG‐32、ベヘニルアルコール、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸PEG‐75、ポリソルベート80、キサンタンガム、カルボマー、フェノキシエタノール

化粧水だけでは物足りないときに、重ねて使います。さっぱりタイプなので、男性にも使いやすいでしょう。

無香料・無着色・無鉱物油・弱酸性・パラベンフリー・アルコールフリー・アレルギーテスト済み*。デリケートな肌を考えた処方になっています。

容量・価格は200mL 580円 / 400mL 980円。

* すべての人にアレルギーが起きないということではありません。

まとめ

お店に買いに行くのに抵抗がある場合、手っ取り早いのはネットで購入する方法です。ですが、ドラッグストアなどで実物を見て買いたいという人は、シェービンググッズなどと一緒に「ついで買い」するのが比較的抵抗が少ないのではないでしょうか。

また、商品情報を事前に調べてから行くのもよい方法です。欲しい商品を決めてから行けば、売り場に滞在する時間を最低限にできます。

慣れてしまえば恥ずかしがらずに買いに行けるようになるので、最初の一歩だけ頑張って踏み出してみてくださいね。