「肌への負担が少なく、なおかつ落ちにくいメイクを落とせるクレンジング」を求めて、敏感肌・乾燥肌の私が「無印良品 オイルクレンジング・敏感肌用」を試してみました!肌への刺激やメイク落ち効果について、よい面も悪い面もしっかり確かめました。
「無印良品 オイルクレンジング・敏感肌用」の正しい使い方や、全成分も紹介します。「無印良品 オイルクレンジング・敏感肌用」の購入を検討している人は、参考にしてください♪
無印良品 オイルクレンジング・敏感肌用の成分特徴
無印良品 オイルクレンジング・敏感肌用の全成分
オリーブ果実油、パルミチン酸エチルヘキシル、テトラオレイン酸ソルベス-30、ポリソルベート80、オレイン酸ソルビタン、水、ペンチレングリコール、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、グリセリン、スベリヒユエキス、ポリクオタニウム-51、グレープフルーツ種子エキス、トコフェロール、BG
容量は3タイプから選べて、それぞれ50ml 390円/200ml 950円/400ml 1,790円です。携帯サイズ以外はポンプ式容器になっています。
メイク落とし成分は油脂とエステル油
クレンジングオイルはいくつかのタイプに分類できますが、今回私が試した「無印良品 オイルクレンジング・敏感肌用」のメイク落とし成分は、「オリーブ果実油=油脂」と「パルミチン酸エチルヘキシル=エステル油」です。
肌へのやさしさということでは油脂だけを使った方がよいですが、油脂のみだと値段が高くなってしまいますし、ウォータープルーフなどの密着力が高いメイクは落とせません。
そのため、この商品はメイク落とし成分の一部をエステル油に置き換えることで、メイク落とし効果を補助しつつ、低価格を実現したのではないかと思います。
皮膚刺激が少ない非イオン界面活性剤を使用
クレンジングオイルには、水で洗い流す際に肌から浮かせるための乳化剤=界面活性剤が不可欠です。
界面活性剤というと肌に悪いイメージがありますが、「無印良品 オイルクレンジング・敏感肌用」に使用されているのは、いずれも「非イオン界面活性剤」と呼ばれるもの。
【この製品に配合されている界面活性剤】
- テトラオレイン酸ソルベス-30
- ポリソルベート80
- オレイン酸ソルビタン
非イオン界面活性剤は肌の上でイオン化しないため、皮膚刺激はほとんどないとされています。商品名に「敏感肌用」と付いているのもおそらくは、油脂ベースであることに加えて、刺激性の低い界面活性剤を使用していることを指しているのだと思われます。
無印良品 オイルクレンジング・敏感肌用を使ったレビュー
シリコーン系ベースメイクが落とせるメイク落としが欲しい
ここ何年か、肌が弱くなっていたため、メイク落としはスクワランオイルを使っていました。ですが、最近になって、どうも私はシリコーン系の成分が配合されたベースメイクが好きだということが分かってきました。
化粧下地などに、ジメチコンやシクロペンタシロキサンといったシリコーンオイルが配合されていると、肌をつるんと見せてくれる上にくずれにくいので、とても具合がよいのです。
ですが、くずれにくいということは当然、落としにくいということでもあります。そこで、敏感肌も少しマシになってきたところで、「しっかり落とせるメイク落とし」を開拓してみることにしました。
シリコーンはシリコーンで落とせるらしいけれど・・・
シリコーンオイルは水にも油にもなじみませんが、「シリコーン配合のメイク落とし」なら落とせるそうです。ですが、シリコーン配合でよさそうなメイク落としは、なかなか見つかりません。
ミネラルオイルなどの炭化水素系オイルでも落とせるそうですが、炭化水素系は脱脂力が強いので、乾燥肌の私にはどうなのか・・・。
私が知っているものだと、DHCの「薬用ディープクレンジングオイル」はメイクがよく落ちましたが、改めて調べてみると成分表示が非公開だったので、うーん・・・。
と悩んだ末、手に取ってみたのが肌にやさしい油脂ベースで、洗浄力をエステル油で底上げした「無印良品 オイルクレンジング・敏感肌用」だったのでした。
オリーブオイル臭の薄黄色いオイル
肌に合うか分からないので、ひとまず一番容量が少ない携帯用50mlを買ってみました。手に取ってみると、オリーブオイル臭の薄黄色いオイルです。
肌に載せている間は乾燥が気になることはなく、刺激もありません。
メイク落ち効果はそこそこある
力を入れてグリグリ塗ったジェルライナーが、ほぼ落ちました。実際のアイラインはここまで力いっぱいは塗れないので、もっと完全に落とせます。
洗浄力の高さを誇るタイプの製品に比べると控えめですが、メイク落ち効果はそこそこあります。美容オイル単体や、メイク落としシートよりはだいぶしっかり落ちてくれました。
マスカラまでは難しいと思いますが、密着性の高いジェルライナーで引いたアイラインも落とせます。まつ毛の生え際になじませるときも、目に滲みにくいです。
ゴワついた小鼻の付け根の、角栓に絡まったベースメイクは多少残ってしまいましたが、これはおそらく、メイク落としの洗浄力に頼るよりもゴワつきを改善した方がよいでしょう。
すすぎでスッキリ洗い流せてヌルつきゼロ
クレンジングオイルの中にはすすいでも完全には乳化せず、肌の上にオイルが残るものもあります。
ですが、これは肌に載せている間はオイル感が強いものの、すすいでしまえばスッキリ洗い流せるので、ヌルつきが残ることはありません。
ただし、タオルで水気を拭き取ると同時に急激に乾燥し始めるため、W洗顔を終えたらすぐに保湿した方がよいでしょう。
使用後の乾燥は気になるが、刺激や肌トラブルはなし
使用後の乾燥は気になりますが、数回使ってみた限りでは、今のところ刺激や肌トラブルはありません。
私にとってベストとまではいえませんが、気軽に買える値段でもあるため、他によいものが見つかるまでは、しっかりメイクの日はこれに頼ることになりそうです。
ただ、私と同じような肌質の人で毎日使いたい人にはどうなのかな・・・という感じもします。使ってみて乾燥すると感じるようなら、あまり頻繁には使わない方がよいでしょう。
また、口コミを見ると肌に合わない人もときどきいるようです。特に使い始めは様子を見ながら、肌に無理のない使い方を心掛けましょう。
無印良品 オイルクレンジング・敏感肌用の正しい使い方
基本の使い方
「無印良品 オイルクレンジング・敏感肌用」は、手と顔が乾いた状態で使います。適量を手のひらに取り、やさしくマッサージするようにメイクや汚れとよくなじませます。
水またはぬるま湯で十分にすすぎ、洗顔料でW洗顔します。
塗って放置する角栓ケアにはNG
かずのすけさんが動画などでおすすめされている「油脂系クレンジングを使った角栓ケア」に、この製品を使う人もいるようです。
ですが、「無印良品 オイルクレンジング・敏感肌用」は塗って放置する角栓ケアには向いていません。かずのすけさん式の角栓ケアでは、油脂系クレンジングを塗って2~5分ほど放置するため、通常の使い方に比べて肌に載せている時間が長いです。
しかし、この製品は油脂100%ではなく、エステル油が含まれているため、長く塗ったままにすると肌を乾燥させてしまいます。
そのため、ご本人も別の動画で「無印良品のはエステル油が入っているので、以前紹介した角栓ケアに使うと乾燥するかも」と訂正されていました。
まとめ
「無印良品 オイルクレンジング・敏感肌用」は、メイク落とし成分として油脂とエステル油を配合しています。油脂100%の製品に比べると、メイク落ち効果が高く、値段も安いことがメリットです。
洗い流すための界面活性剤には、皮膚刺激がほとんどないとされる非イオン界面活性剤を使用。価格を抑えながら、「メイク落ち効果の高さと肌へのやさしさの両立」を模索したであろうことが窺える処方です。
私も何度か使ってみましたが、メイク落ち効果は悪くなく、今のところ肌トラブルもありません。洗い流したあとに急激に乾燥する点は気になりますが、他によい製品が見つかるまでは、ときどきお世話になりそうです。