安藤サクラさんがイメージキャラクターを務める、資生堂ベネフィーク。大手ドラッグチェーンでの取り扱いがないこともあり、「名前は知っているけれど、どんなブランドなのかよく分からない」という人も多いかもしれませんね。
そこでここではベネフィークに興味がある人のために、ベネフィークの拭き取り化粧水・化粧水・乳液を試したレビューを書きます。
商品の使い方と全成分、ベネフィークの注意点も記載するので、参考にしてください♪
ベネフィークってどんなブランド?
ベネフィークは1972年(昭和47)年に、当時の最高級化粧品ブランドとして誕生。ブランド名はフランス語の「Bénéfique(天賦の美、祝福された美しさ、気高い美しさ)」に由来します。
モデルの山口小夜子さんを起用したポスターが印象的なブランドで、1996年には「化粧品専門店向けブランド」として生まれ変わりました。
東洋の知恵に基づき、植物の力や大地の恵みを取り入れたブランドとして多くの人に支持される中、2021年春にはさらにパワーアップしてリニューアル。
メインターゲットは30~40代ですが、10代向けのラインや60代向けのラインもあり、幅広い年代が利用できるようになっています。
「リセットクリア N」を試したレビュー。使い方・効果・成分
【拭き取り化粧水】リセットクリア N の特徴
アットコスメの拭き取り化粧水部門1位を獲得した人気商品です。キーワードは“浄化”。
きちんとスキンケアしても肌にとどまってしまう、古い皮脂や不要な角層をやさしく除去することで、スキンケアの浸透をサポートし、肌本来の透明感を引き出します。
肌をやわらかくすることで不要な角質を浮かせ、それをコットンで絡め取る仕組みなので、肌への負担を最低限に抑えながら角質ケアできます。
香りは浄化感が引き立つハーバル・フローラル(天然精油配合)。
価格は本体200ml 4,400円/レフィル180ml 3,300円です。別売りの専用コットン「ダブルフェイスコットン N」は180枚入り770円。
リセットクリア N の使い方
「リセットクリア N」は、不要な角質を浮かせることでマイルドに老廃物を除去します。フルーツ酸などの強い成分は使っていないため、朝晩1日2回のお手入れとして、毎日使えます。
使い方は朝と夜、洗顔後の清潔な肌に使います。別売りの専用コットン「ダブルフェイスコットン N」を使用すると、より効果的です。
- 「ダブルフェイスコットン N」のメッシュ面(ブルー)に、※3プッシュ分取り、コットンを二つに折りたたむ要領で軽くなじませます。このときに、液がたれ落ちないよう注意。
- コットンの持ち方は、「中指と薬指」に乗せて、両サイドを小指と人差し指で挟みます。
- 顔の中心から外側に向かって、両頬・額・鼻筋・あごの順に液をなじませます。
- 顔全体に液が行き渡ったら、大きならせんを描くようにやさしく拭き取ります。小鼻などザラつきが気になる部分は、よりていねいに。
なお、「ダブルフェイスコットン N」のブルーの面は、やさしく拭き取るだけで十分に汚れが取れるように作られています。拭き取るときは、肌を強くこすらないようにしましょう。
拭き取りのときは、ブルーの面を使います。ブルーの面を指で触ってみると、普通のコットンよりもわずかに凹凸が感じられます。反対側の白い面は、化粧水や乳液をなじませるのに使います。
※目安量は3プッシュとされていますが、目安量通りだと少なすぎる可能性があります。コットンの中心部分がひたひたになるくらいを目安に、たっぷりめに使うと肌への負担が少ないです。
アルコール感のないマイルドな使い心地
サンプル1回分をコットンに出した画像です。液自体はマイルドな使い心地ですが、目安量だとコットンに十分に行き渡らないため、摩擦が気になります。
拭き取り化粧水の中には刺激の強いものもありますが、「リセットクリア N」はたんぱく質を溶かすピーリング成分は含まれていないため、敏感肌・乾燥肌の愛用者もちらほらといるようです。
私も乾燥肌なので、「エタノール」が高濃度配合されていることが少し不安でしたが、アルコールのスースーする感じはまったくありません。とろみのある液で蒸発しにくいせいでしょうか。
ただ、目安量だとコットン全体に行き渡らず、使用時に摩擦が生じてしまうため、目安量の1.5~2倍が適量と感じました。液自体は刺激なく使えます。
1回目は効果が分かりませんでしたが、2回目はフェイスラインのザラつきが軽減したように感じられました。
リセットクリア N の全成分
「クリアローション」を試したレビュー。使い方・効果・成分
【化粧水】クリアローションの特徴
「クリアローション」はハリ・弾力・透明感を与え、明るい肌に導く薬用化粧水です。ブライトニング有効成分には、m-トラネキサム酸を配合。
「浄化」と「めぐり」に着目した保湿成分として、3種の植物エキスとグリセリンから成る「パワーボタニカル」も配合。3種の植物エキスの内訳は、血行促進作用を持つことで知られるケイヒエキス・トウキエキス・ジオウエキスです。
私は今回サンプルということで「クリアローション Ⅱ」のみでしたが、現品は3つの使用感から選べます。
- クリアローション Ⅰ:ひんやりみずみずしい感触。アレルギーテスト済み・ニキビのもとになりにくい処方。
- クリアローションⅡ:しっとりまろやかな感触。アレルギーテスト済み。←私が試したのはこれ
- クリアローション Ⅲ:しっとりコクのある感触。アレルギーテスト済み。
香りはリラックス感のあるフローラル・フローラル(精油配合)。価格は本体170ml 4,950円、リフィル150ml 4,180円。
クリアローションの使い方
洗顔後または拭き取り化粧水後に、コットンに3プッシュ分を取って、顔全体にていねいになじませます。
水分の蒸発をしっかり防いでくれる
タイプによってテクスチャーが異なるかと思いますが、私が試した「クリアローション Ⅱ」は、とろみがあってグリセリン感強め。
グリセリンが肌表面を覆うことで、水分の蒸発をしっかり防いでくれるので、乾燥が気になる人も満足できると思います。
同じ資生堂の、エリクシールのしっとりタイプの化粧水に、使用感が似ています。
本当はコットンでの使用が推奨されているのですが、私はコットンの刺激が気になりやすいため、手でなじませて使いました。
こちらも刺激を感じることはなく、特に問題なく使えました。拭き取り化粧水は化粧品臭が少し苦手でしたが、こちらはもう少し甘い香りで、ややリンゴっぽく感じます。
クリアローションの全成分
クリアローション Ⅰの全成分
有効成分:トラネキサム酸
その他の成分:ケイ皮エキス、トウキエキス(1)、ジオウエキス、セイヨウサンザシエキス、クロレラエキス、サクラ葉抽出液、イザヨイバラエキス、ショウキョウエキス、精製水、エタノール、ジプロピレングリコール、ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル、濃グリセリン、ポリエチレングリコール1500、キシリット、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラエーテル、エリスリトール、エデト酸二ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、1,3-ブチレングリコール、キサンタンガム、ピロ亜硫酸ナトリウム、無水エタノール、l-メントール、イノシット、ヨクイニンエキス、カリンエキス、フェノキシエタノール、香料
クリアローション Ⅱの全成分
有効成分:トラネキサム酸
その他の成分:ケイ皮エキス、トウキエキス(1)、ジオウエキス、セイヨウサンザシエキス、クロレラエキス、サクラ葉抽出液、イザヨイバラエキス、ショウキョウエキス、精製水、ジプロピレングリコール、エタノール、濃グリセリン、ポリエチレングリコール1500、ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル、1,3-ブチレングリコール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、キシリット、α-オレフィンオリゴマー、ポリオキシエチレンフィトステロール、イソステアリンアルコール、ヒアルロン酸ナトリウム(2)、セスキオレイン酸ソルビタン、クエン酸、N-ヤシ脂肪酸アシル-L-グルタミン酸カリウム、無水エタノール、ピロ亜硫酸ナトリウム、イノシット、水酸化カリウム、ヨクイニンエキス、カリンエキス、フェノキシエタノール、香料、赤色504号、黄色4号
クリアローション Ⅲの全成分
有効成分:トラネキサム酸
その他の成分:ケイ皮エキス、トウキエキス(1)、ジオウエキス、セイヨウサンザシエキス、クロレラエキス、サクラ葉抽出液、イザヨイバラエキス、ショウキョウエキス、精製水、ジプロピレングリコール、エタノール、濃グリセリン、ポリエチレングリコール1500、ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル、1,3-ブチレングリコール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、キシリット、α-オレフィンオリゴマー、ポリオキシエチレンフィトステロール、イソステアリンアルコール、イソステアリン酸、エリスリトール、ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(4)ジメチルエーテル、エデト酸二ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム(2)、セスキオレイン酸ソルビタン、N-ヤシ脂肪酸アシル-L-グルタミン酸カリウム、無水エタノール、ピロ亜硫酸ナトリウム、イノシット、水酸化カリウム、ヨクイニンエキス、カリンエキス、フェノキシエタノール、香料、赤色504号、黄色4号
「クリアエマルジョン」を試したレビュー。使い方・効果・成分
【乳液】クリアエマルジョンの特徴
化粧水の「クリアローション」と同様に、ブライトニング有効成分にm-トラネキサム酸を配合した薬用乳液です。保湿成分に植物エキス3種とグリセリンから成る「パワーボタニカル」も配合。
「パワーボタニカル」として配合されている植物エキスは、ケイヒエキス・トウキエキス・ジオウエキス。いずれも血行を促す作用が知られています。
「浄化」と「めぐり」に着目して厳選した成分が、ハリ・弾力・透明感を与え、明るい肌に導きます。
こちらも私はサンプルなので「クリアエマルジョン Ⅱ」のみでしたが、現品は3つの使用感から選べます。
- クリアエマルジョン C:みずみずしく軽やかな感触。アレルギーテスト済み・ニキビのもとになりにくい処方。
- クリアエマルジョン Ⅰ:みずみずしくなめらかな感触。アレルギーテスト済み・ニキビのもとになりにくい処方。
- クリアエマルジョン Ⅱ:しっとりまろやかな感触。アレルギーテスト済み。←私が試したのはこれ
リラックス感のあるフローラル・フローラルの香り(天然精油配合)。価格は本体130ml 6,050円/リフィル110ml 4,840円。
クリアエマルジョンの使い方
化粧水で肌を整えたあとコットンに3プッシュ取り、ていねいに肌になじませます。
長時間乾燥を防いでくれる
こちらもタイプによってテクスチャーや使用感が異なるかと思いますが、私が試した「クリアエマルジョン Ⅱ」は、水飴のような濃厚な乳液です。
肌の毛羽立ちをペタっと押さえるような仕上がりで、長時間乾燥を防いでくれます。特に乾燥が酷い人や、粉が吹きやすい人におすすめです。
化粧水と同様に、こちらもエリクシールの乳液に使用感が似ています。
香りは化粧水と同じく、リンゴのようなフルーティーさが感じられるケミカルな匂い。エリクシールの強烈な化粧品臭に比べると、若干マイルドに感じます。
クリアエマルジョンの全成分
クリアエマルジョン Cの全成分
有効成分:トラネキサム酸
その他の成分:ケイ皮エキス、トウキエキス(1)、ジオウエキス、セイヨウサンザシエキス、クロレラエキス、サクラ葉抽出液、イザヨイバラエキス、ショウキョウエキス、精製水、濃グリセリン、1,3ブチレングリコール、エタノール、ジプロピレングリコール、ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(4)ジメチルエーテル、ポリエチレングリコール1500、マルチトール液、キシリット、ポリオキシエチレンデシルテトラデシルエーテル・ヘキサメチレンジイソシアネート・ポリエチレングリコール11000共重合体、カルボキシビニルポリマー、N-ラウロイル-Lグルタミン酸ジ(フィトステリル・2-オクチルドデシル)、水酸化カリウム、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、エデト酸二ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、無水エタノール、イノシット、ヨクイニンエキス、カリンエキス、フェノキシエタノール、香料
クリアエマルジョン Ⅰの全成分
有効成分:トラネキサム酸
その他の成分:ケイ皮エキス、トウキエキス(1)、ジオウエキス、セイヨウサンザシエキス、クロレラエキス、サクラ葉抽出液、イザヨイバラエキス、ショウキョウエキス、精製水、ジプロピレングリコール、エタノール、メチルポリシロキサン、濃グリセリン、α-オレフィンオリゴマー、エリスリトール、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、ワセリン、メチルフェニルポリシロキサン、キシリット、ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(4)ジメチルエーテル、ベヘニルアルコール、水酸化カリウム、エデト酸二ナトリウム、1,3-ブチレングリコール、無水エタノール、ピロ亜硫酸ナトリウム、イノシット、ヨクイニンエキス、カリンエキス、フェノキシエタノール、香料
クリアエマルジョン Ⅱの全成分
有効成分:トラネキサム酸
その他の成分:ケイ皮エキス、トウキエキス(1)、ジオウエキス、セイヨウサンザシエキス、クロレラエキス、サクラ葉抽出液、イザヨイバラエキス、ショウキョウエキス、精製水、ジプロピレングリコール、エタノール、メチルポリシロキサン、濃グリセリン、α-オレフィンオリゴマー、エリスリトール、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、ワセリン、メチルフェニルポリシロキサン、キシリット、ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(4)ジメチルエーテル、ベヘニルアルコール、ポロオキシエチレンベヘニルエーテル、カルボキシビニルポリマー、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、アクリル酸・メタクリル酸アルキル踞尾、バチルアルコール、水酸化カリウム、エデト酸二ナトリウム、1,3-ブチレングリコール、無水エタノール、 ピロ亜硫酸ナトリウム、イノシット、ヨクイニンエキス、カリンエキス、フェノキシエタノール、香料
ベネフィークのスキンケアが合わない人・注意点
ベネフィークのスキンケアには、植物エキスを抽出する際に使用する「無水エタノール」が含まれており、製品によっては高濃度でエタノールが配合されているものもあります。
そのため、アルコールにアレルギーや過敏症がある人は避けた方が安心です。
ですが、アルコール特有のスースー感はないので、「アルコールの使用感が苦手なだけ」という人の場合は、問題なく使えるでしょう。
また、植物エキスが多用されているので、植物系のアレルギーがある人も注意が必要です。自分のアレルゲンが含まれていないか、購入前によく確認しましょう。
あとはエリクシールに使用感がとても似ているので、エリクシールが苦手な人にはイマイチだと思います。
ベネフィークの正規品はどこで買える?
ベネフィークは化粧品専門店向けブランドのため、マツモトキヨシなどの大手ドラッグストアやバラエティストアでは販売していません。
実店舗でベネフィークの製品が買えるのは、以下のお店です。
- 全国の化粧品専門店
- アットコスメストア
- まるまんフィオーレ(九州の化粧品販売店)など
ですが、ネット通販なら「アットコスメショッピング」をはじめ、各種オンラインショップでも購入できます。
ただし、資生堂公式オンラインショップ「資生堂オンラインストア」では販売されていません。資生堂の商品としては、買えるルートが少し特殊かもしれませんね。
お近くの販売店やオンラインショップを探したい人は、下記リンクから検索できます。
まとめ
ベネフィークは東洋の知恵に基づき、植物の力や大地の恵みを取り入れたブランドです。選ぶ製品によって、10代からシニアまで幅広い年代に対応できます。
私が今回試した「リセットクリア N」、「クリアローション/クリアエマルジョン」は、透明感のある明るい肌を目指したい人におすすめです。
特に「クリアローション/エマルジョン」は、くすみの原因に多角的にアプローチできます。 「リセットクリア N」もピーリング成分は入っていないので、マイルドな使い心地です。
ただし、いずれも低刺激処方ではないため、最初はサンプルを試してみると安心です。