モロモロが出ないプチプラ化粧水はどれ?メイク前にも使える化粧水6選

この記事を書いた人
小鳥遊 文子
コスメコンシェルジュ

【保有資格】 ・2022年~:日本化粧品検定1級 ・2023年~:特級コスメコンシェルジュ/化粧品成分上級スペシャリスト(化粧品成分検定1級) 化粧品を信仰しない、フラットな目線からの記事作成を心掛けています。

記事内に広告を含みます

メイクのときに、化粧水が膜になって剥がれてくることはないでしょうか?せっかく美しく装おうとしているときに、フェイスラインに生乾きの接着剤のようなカスを見つけてしまうと、何とも残念な気持ちになりますよね。

そこでここでは、モロモロが出ない化粧水をプチプラ縛りで探してみました!また、手持ちの化粧水をモロモロさせないための対策方法も紹介します。

化粧水のモロモロから解放されたい人は、参考にしてください♪

化粧水でモロモロが出る原因はヒアルロン酸Na

きちんと洗顔したはずなのに、メイクのときなどに「モロモロ」と呼ばれるカスが出ることがあります。その正体は、「浸透しきれなかった化粧品の成分」です。

化粧品成分の中でも分子が大きい成分は肌にされず、被膜となって肌表面にとどまるため、摩擦などによって剥がれてしまうことがあります。

モロモロの原因となりやすい化粧品成分には、ヒアルロン酸Naやコラーゲン、増粘剤(カルボマーなど)、シリコーンがあります。

この中で、化粧水に配合されることが多いのは、ヒアルロン酸Naです。増粘剤も配合されることがありますが、半固形状まで固めなければならないゲルクリームなどと違い、配合量が少ないので、そこまで気にしなくてよいでしょう。

モロモロしないヒアルロン酸もある

  • ヒアルロン酸Na(分子量 約100~200万)→モロモロする
  • アセチルヒアルロン酸(分子量 約10万)→モロモロしない
  • 加水分解ヒアルロン酸(分子量 約1万)→モロモロしない

ヒアルロン酸には3つの種類があり、種類によって分子量(分子の大きさ)が異なります。

ヒアルロン酸Naは分子量が約100~200万と大きいので、肌に浸透できません。ですが、肌表面に保水力の高い膜を張ることで保湿する効果があります。しかし、被膜がモロモロの原因になりやすいため、メイクするときは少々厄介です。

一番小さいのは、加水分解ヒアルロン酸です。分子量が非常に小さいため、肌に浸透しやすく、角層にうるおいを行き渡らせる効果があります。肌表面に残るタイプのヒアルロン酸ではないので、メイクのときもモロモロしません

アセチルヒアルロン酸も、比較的分子量が小さめです。加水分解タイプほどではないものの肌に浸透するので、モロモロの心配は少ないでしょう。

とろみなしの化粧水はモロモロしにくい

モロモロしない化粧水を選びたいなら、モロモロの原因となる成分が含まれていないことを確認するのが確実です。 ですが、テクスチャーでもある程度見分けることができます。

化粧水にはとろみのあるタイプ・とろみなしタイプの2つのテクスチャーがありますが、とろみなしの化粧水はモロモロする成分が含まれていない可能性が高いです。 化粧水のとろみ成分には、モロモロの原因でもあるヒアルロン酸Naや増粘剤が使われることが多いからです。

したがって、基本的にはとろみが強い化粧水ほど、モロモロしやすいといえます。 ですが、モロモロの原因となる成分が含まれない化粧水にも、とろみタイプのものもあるため、絶対的な基準ではありません。

メイク前も安心。モロモロしないプチプラ化粧水5選

モロモロの原因となるヒアルロン酸Naが含まれない化粧水を、プチプラ縛りで選出しました。

増粘剤など、ヒアルロン酸Na以外のモロモロ成分の配合量が多いと推測される製品も除外しているので、ここで紹介する化粧水はほぼモロモロしないと思います。

①モグ|レモネードローション

全成分

水、DPG、グリセリン、ペンチレングリコール、グレープフルーツ果実エキス、ユズ果実エキス、ナイアシンアミド、パンテノール、トコフェロール、加水分解ヒアルロン酸、ジグリセリン、PEG‐60水添ヒマシ油、スクワラン、エチルヘキシルグリセリン、キサンタンガム、水添レシチン、BG、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、イソステアリン酸フィトステリル、サフラワー油、フィトステロールズ、キサントフィル、クエン酸Na、クエン酸、香料

ファンケルのスキンケアブランド「モグ」の化粧水です。グレープフルーツエキスとゆずエキスに、人気の美容成分「ナイアシンアミド」も配合。

角質層に浸透しやすい加水分解ヒアルロン酸配合で、さらっとした使い心地でありながら、角層のすみずみまでしっとりうるおいます。 天然香料によるフレッシュレモンの香り。

なお、通常のファンケル製品とは販売店が異なります。 ファンケルオンラインショップでの取り扱いはなく、ファンケル直営店*、全国のローソン、@cosme TOKYOと@cosme SHOPPING(オンライン)で販売しています。

容量・価格は100ml 990円。

*一部取り扱いのない店舗アリ

②ナチュリエ|ハトムギ化粧水

全成分

水、DPG、BG、グリセリン、ハトムギエキス、グリチルリチン酸2K、(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマー、クエン酸、クエン酸Na、メチルパラベン

大ヒットしたハトムギ化粧水が、アルコールフリー処方になってリニューアル。アミノ酸を豊富に含むハトムギエキスを20%増量したことで、保湿力がアップしています。

ボトルもワンタッチキャップに進化。片手で開け閉めできるので、ストレスなくお手入れできます。

無香料・無着色。シンプルな成分設計で、アレルギーのリスクが少ないことも魅力です。(イネ科アレルギーなどで合わない人もいます。)

容量・価格は500ml 748円(公式オンラインショップ参考)。

③ココエッグ|たまご化粧水

全成分

水、グリセリン、BG、加水分解卵殻膜、加水分解ヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸Na、加水分解コラーゲン、アルガニアスピノサ核油、ノイバラ果実エキス、ドクダミエキス、ワイルドタイムエキス、シロツメクサエキス、アーチチョーク葉エキス、ベタイン、ソルビトール、1,2‐ヘキサンジオール、PEG‐60水添ヒマシ油、クエン酸Na、クエン酸、アルギニン、フィチン酸、酸化銀、ステアリン酸ポリグリセリル‐10、フェノキシエタノール

2023年4月のリニューアルで、美容成分が3倍にアップ。ナノ化したアルガニアスピノサ核油が、角質層にスーッと浸透します。 ワンタッチキャップ採用で、容器も使いやすくなりました。

主な保湿成分は「卵殻膜エキス(加水分解卵殻膜)」。たんぱく質、ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸で構成される成分で、しっとりとハリのある肌に導きます。乾燥による小じわを目立たなくする効能評価試験済み。

毛穴を引き締める「アーチチョーク葉エキス」も配合されています。

香料・エタノール・着色料・鉱物油・紫外線吸収剤・パラベンフリー。赤ちゃんにも使えるやさしさで大容量なので、家族みんなで使えます。

容量・価格は500ml 990円。

④ダーマレーザー|ダーマレーザー スーパーVC100ローション しっとり

全成分

水、DPG、グリセリン、ナイアシンアミド、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、リン酸アスコルビルMg、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、グリチルリチン酸2K、BG、トリプロピレングリコール、水添レシチン、ダイズステロール、セラミド3、キハダ樹皮エキス、PEG‐60水添ヒマシ油、キサンタンガム、メントキシプロパンジオール、エチルヘキシルグリセリン、水酸化K、クエン酸、クエン酸Na、ピロ亜硫酸Na、エチドロン酸、ラベンダー油、レモン果皮油、ライム油、レモングラス油、エンピツビャクシン油、ローズマリー葉油

角質層への浸透性にすぐれた「APPS*(浸透型ビタミンC)」を配合。毛穴・くすみ・つや・ハリ・キメ・弾力・透明感を、全方位ケアします。

「APPS*(浸透型ビタミンC)」とは本来水になじみやすいビタミンCに、油になじみやすい性質を加えたものです。通常のビタミンCに比べて肌になじみやすく、刺激も少ないことが特徴です。

浸透技術にはナノカプセルを採用。極小のカプセルに美容成分を内包させることで、角質層のすみずみまで成分が行き渡ります。

2023年2月にパッケージがリニューアルされましたが、中身は従来品と同じです。

容量・価格は240ml 1,650円。

*パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、アスコルビン酸、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルMg

⑤なめらか本舗|とってもしっとり化粧水 NC

全成分

水、グリセリン、BG、エタノール、エチルヘキサン酸セチル、豆乳イソフラボン、豆乳発酵液、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、PEG‐40水添ヒマシ油、アルギニン、カルボマー、シクロデキストリン、スクワラン、セルロースガム、ダイズタンパク、ダイズ種子エキス、ネオペンタン酸イソステアリル、ポリソルベート60、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、フェノキシエタノール、メチルパラベン

豆乳イソフラボン配合の人気化粧水が、2022年にリニューアル。なめらか本舗オリジナル成分である、九州産丸大豆「ふくゆたか」由来の高純度イソフラボンを新たに配合

豆乳発酵液と高純度イソフラボンをW配合した、美容液のような濃厚なテクスチャーが、肌にうるおいを与えながらキメを整えます。

荒れた肌にも刺激なく使えると評判ですが、エタノールの配合量が多い点は少し気になります。化粧品のアルコールが苦手な人はご注意を。

容量・価格は200ml 990円/詰め替え用180ml 825円。

 

⑥オーガニックファブリカ|ザ ローション

全成分

水、グリセリン、BG、ペンチレングリコール、加水分解ヒアルロン酸、グリチルリチン酸2K

水と保湿・整肌成分のみで構成された、シンプルな化粧水です。角層に浸透しやすい「加水分解ヒアルロン酸」を配合しており、みずみずしい肌に整えます。

さらっとした使い心地で全身に使えます。低刺激で肌質を問わないので、家族で使いたい人にもおすすめです。

容量・価格は195ml 2,970円。 この商品については、次の記事で成分解析付きレビューを書いています。

敏感肌にも使える無添加化粧水。オーガニックファブリカ ザ ローションのレビュー




ヒアルロン酸Na配合の化粧水をモロモロさせない方法

ヒアルロン酸Na が入っていない化粧水は少ない

化粧水がモロモロするのは、主にヒアルロン酸Naが原因です。しかし、ヒアルロン酸Naは肌表面にうるおいの膜を張ってくれるすぐれた保湿成分で、消費者のイメージもよいため、市販されている化粧水の大半はヒアルロン酸Naが配合されています。

そのため、ヒアルロン酸Naを排除しながら化粧水を選ぼうとすると、選択肢はかなり限られてきてしまいます。 メイク前はヒアルロン酸Naが入っていない化粧水を使いたいと思っても、すぐには気に入るものが見つからないこともあるでしょう。

化粧水をモロモロさせない6つのコツ

  1. スキンケアはこすらず、ハンドプレスでなじませる
  2. スキンケアは前のアイテムが浸透してから重ねる
  3. スキンケアアイテムを付けすぎない
  4. オールインワンジェルと一緒に塗らない
  5. メイクはスキンケアがなじんでから
  6. ファンデーションはスポンジやブラシで塗る

ヒアルロン酸Naが入った化粧水のモロモロを防ぎたいときは、上の6つのコツに気を付けてみるとよいです。

ポイントは大きく2つ。「肌をこすらない」、「アイテムが浸透するのを待つ」という点を意識すると、何に気を付ければよいかが判断しやすいでしょう。

完全ではないかもしれませんが、これでだいぶモロモロが抑えられると思います。

化粧品のモロモロ対策について詳しくは、次の記事でも紹介しています。

スキンケアやメイクでモロモロする!化粧品のカスが出る原因と対策方法

まとめ

化粧水がモロモロする原因は、主にヒアルロン酸Naです。したがって、化粧水のモロモロを防ぐには、ヒアルロン酸Naが入っていない化粧水を使用するのがもっとも確実です。

ですが、ヒアルロン酸Naが配合されていない化粧水はかなり限られるため、必要に応じて、手持ちの化粧水をモロモロさせない対策方法も試してみるとよいでしょう。

なお、同じヒアルロン酸でも、「加水分解ヒアルロン酸」と「アセチルヒアルロン酸」は分子量が小さいため、モロモロの原因にはなりません。