【セラミド15%美容液】アピボタニカ ナノ エマルジョンを試したレビュー

この記事を書いた人
小鳥遊 文子
コスメコンシェルジュ

【保有資格】 ・2022年~:日本化粧品検定1級 ・2023年~:特級コスメコンシェルジュ/化粧品成分上級スペシャリスト(化粧品成分検定1級) 化粧品を信仰しない、フラットな目線からの記事作成を心掛けています。

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肌のバリア機能にかかわる保湿成分として、注目されている「セラミド」。今回はそのセラミドを配合したスキンケアの中から、「アピボタニカ ナノ エマルジョン」を試したレビューを書きます。

保湿力や使い心地をレビューしつつ、化粧品成分上級スペシャリストとして成分表示にも注目してみました。使ってみてよかった点や注意点を紹介していくので、セラミドスキンケアを探している人は参考にしてください♪

>>アピボタニカ ナノ エマルジョンの販売ページ

この商品に注意が必要な人
  • ユズアレルギーの人

  • バラ科アレルギーの人

  • パイナップルアレルギーの人

  • 敏感肌の人

アピボタニカ ナノ エマルジョンの特徴・成分

12種類のセラミドを15%配合

「アピボタニカ ナノ エマルジョン」は、セラミドを15%配合した美容液です。

配合されているセラミドの種類が多いことが、大きな特徴です。「アピボタニカ ナノ エマルジョン」には、合計12種類のセラミドが配合されています。

【7つのヒト型セラミド】
セラミドNG、セラミドAP、セラミドAG、セラミドNP、セラミドNS、セラミドEOP、セラミドEOS

【4つのフルーツ由来セラミド】
ユズ果実エキス、リンゴ果実エキス、パイナップル果実エキス、フィトステリルグルコシド/グルコシルセラミド

【ヒマワリセラミド】
ヒマワリ種子エキス

セラミドは肌の角質細胞の間を埋める「細胞間脂質」の主成分で、肌のうるおいやバリア機能に大きくかかわっています。セラミドが不足すると、肌に隙間ができて刺激物質が侵入しやすくなり、肌内部の水分が蒸発しやすくなります。

「アピボタニカ ナノ エマルジョン」はセラミドを補うことで、肌のうるおいを保ち、バリア機能をサポートする考え方の美容液です。

エタノール・香料・着色料は不使用。

容量・価格は50mL 1,980円。

アピボタニカ ナノ エマルジョンの全成分

水、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、BG、ペンチレングリコール、水添レシチン、DPG、グリセリン、ヘキシルデカノール、セラミドNG、セラミドAP、セラミドAG、セラミドNP、セラミドNS、セラミドEOP、セラミドEOS、ユズ果実エキス、リンゴ果実エキス、パイナップル果実エキス、フィトステリルグルコシド/グルコシルセラミド、ヒマワリ種子エキス、アセチルヒアルロン酸Na、加水分解ローヤルゼリータンパク、ローヤルゼリーエキス、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、ラウリン酸ポリグリセリル-10、ヒドロキシアセトフェノン、フィトステロールズ、乳酸、デシルグルコシドステアレス-25、乳酸Na、セタノール、オレイン酸Na、ラウリン酸ポリグリセリル-5、ベヘン酸、コレステロール、カプロオイルフィトスフィンゴシン、カプロオイルスフィンゴシン、フェノキシエタノール、トコフェロール

界面活性剤の配合量が多い可能性

「アピボタニカ ナノ エマルジョン」は、基本的には肌への刺激が少ない設計とされています。しかし、私としてはセラミドの濃度が極端に高いことが気になります。

セラミドは乳化のための界面活性剤とセットで配合しなければならない成分ですので、一般的にはセラミドの濃度が高いことは、界面活性剤が多く含まれることを意味するからです。

セラミドは0.1%でも高濃度とされるので、15%というのはかなりの高濃度ということになります。

上記の全成分のうち、太字が乳化剤(界面活性剤)です。太字部分を抜き出してみると、「アピボタニカ ナノ エマルジョン」には以下の乳化剤が配合されています。

水添レシチン、ラウリン酸ポリグリセリル-10、デシルグルコシド、ステアレス-25、ラウリン酸ポリグリセリル-5

化粧品の成分表示は原則として、配合量が多い順に記載されます。そして前述の通り、セラミドは大量に配合できる成分ではないため、セラミドより後ろに書かれている界面活性剤は、それほど配合量が多くないものと考えられます。とすると、「水添レシチン」だけはセラミドより前に書かれているので、配合量が多い可能性があるのです。

「セラミド乳化」などの特殊な技術が使われている?

「アピボタニカ ナノ エマルジョン」はセラミドが非常に高濃度で配合されているにもかかわらず、低刺激処方を謳っていることから、「セラミド乳化」などの特殊な技術を使っていることも考えられます。

セラミド乳化とは、セラミド自体を乳化剤として使う方法で、他の乳化剤の使用量を抑えることができるやり方です。もし、そうした技術を使用しているなら、セラミドの高濃度配合と低刺激処方を両立できる可能性もありそうです。

しかし、商品説明などにそうした記載はないため、これはあくまで私の推測に過ぎません。したがって、公表されている情報と、私が知っている知識で判断する限りでは、敏感肌にはおすすめしにくい…という見解になります。

果物のアレルギーがある人は要注意

他に注意が必要な成分としては、ユズ、リンゴ、パイナップルの果実エキスが含まれます。これらの果物にアレルギーがある人は使用を避けてください。

アピボタニカ ナノ エマルジョンを試したレビュー

スキンケアの最初に使うのが基本

「アピボタニカ ナノ エマルジョン」は洗顔後、スキンケアの最初に使うのが基本です。私もまず「アピボタニカ ナノ エマルジョン」をなじませてから、手持ちのスキンケアを重ねました。

私は少し乾燥しやすい肌質なので他のアイテムも併用しましたが、基本的にはこれ1本でお手入れ完了してもよいとのこと。

手に取ってみると、乳白色のさらっとしたテクスチャーです。とろみがないので、こぼさないよう注意しながら塗ります。塗り心地は、ややしっとりした感触。

なお、化粧水の後に、気になる箇所になじませる使い方でもよいそうです。

保湿力はやや高め・少し被膜感アリ

乾いた後は、少し被膜感があります。保湿力はやや高めで、朝塗ると夜までしっとりした感触が長続きします。混合肌の私の肌では、保湿系の美容液を重ねれば十分で、クリームなどは要らないようでした。

高分子成分が肌表面に残る感じがあるので、好みが分かれるところではあるかと思います。ですが、ベタつきはなく、メイクのときにモロモロが出ることもありません

おすすめの肌質は乾燥肌・混合肌・普通肌。少ししっとりするので、脂性肌には若干ベタつくかもしれないです。

続けやすい価格設定

セラミド化粧品はミドル価格帯以上のものも多いですが、これは約2,000円で購入できて、1本でお手入れ完了できます。スキンケアの予算が少ない人にも、続けやすい価格設定といえるでしょう。

セラミドが高濃度でも低刺激を実現できるような工夫がされているかどうか、というところが気になりますが、そこを無視するなら使いやすくて保湿効果も高いです。

>>アピボタニカ ナノ エマルジョンの販売ページ

まとめ

「アピボタニカ ナノ エマルジョン」は、セラミドを15%配合した美容液です。ややしっとりした感触で、保湿効果が長続き。これ1本でお手入れ完了することも可能です。

おすすめの肌質は乾燥肌・混合肌・普通肌。脂性肌以外であれば使いこなせそうな保湿感です。

ただし、一般的には高濃度のセラミドを配合すると界面活性剤の配合量が多くなるため、公表されている情報を見る限りでは、敏感肌にはおすすめしにくいです。ですが、そこを無視するなら安くて使いやすいので、何か新しい情報が分かれば追記したいと思います。

この記事で紹介した商品の総合評価
アピボタニカ ナノ エマルジョン
 (3.5)