その肌荒れはカルシウム不足のせいかも?カルシウムと肌の関係を分かりやすく解説

この記事を書いた人
小鳥遊 文子
コスメコンシェルジュ

【保有資格】 ・2022年~:日本化粧品検定1級 ・2023年~:特級コスメコンシェルジュ/化粧品成分上級スペシャリスト(化粧品成分検定1級) 化粧品を信仰しない、フラットな目線からの記事作成を心掛けています。

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カルシウムの過剰摂取は禁物

過剰摂取はさまざまな健康障害を引き起こす

カルシウムは美肌作りに欠かせない栄養素ですが、過剰摂取は禁物です。カルシウムを摂りすぎると、高カルシウム血症や泌尿器系結石、便秘などさまざまな健康被害を引き起こすからです。

過剰なカルシウムは、鉄や亜鉛の吸収を妨げるともいわれています。男性の場合は、前立腺がんのリスクも高まります。

美肌には他の栄養素も必要

また、美肌にはカルシウム以外の栄養素も必要です。特に肌への影響が大きいとされるのは、たんぱく質とビタミン・ミネラルです。 たんぱく質は肌の材料となる栄養素、ビタミン・ミネラルは肌の調子を整える栄養素です。

特にビタミン・ミネラルはたくさんの種類があるため、まんべんなくバランスよく摂るには、いろいろな食品を日常的に口にする必要があります。

美肌に関係の深い栄養素について詳しくは、次の記事で紹介しています。

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カルシウム不足以外の肌荒れの原因

  • ①食事・睡眠・ストレス
  • ②ホルモンバランス
  • ③化粧品
  • ④紫外線・季節の変わり目
  • ⑤空気の乾燥・エアコン
  • ⑥花粉・ホコリ・大気汚染
  • ⑦マスク・衣類
  • ⑧風邪など体調不良

カルシウム不足以外にも、肌荒れにはさまざまな原因があります。人によっても原因が異なるので、自分に当てはまりそうなものをできる範囲で潰してみるとよいでしょう。

①食事・睡眠・煙草・ストレス

栄養バランスの悪い食事糖質・脂質の多いおやつ睡眠不足も肌荒れの原因です。不摂生がよくないのは当然として、一つの食品だけを食べる極端なダイエットも肌荒れを招きます。

また、スムーズなターンオーバーに必要な「成長ホルモン」は就寝中に分泌されるので、肌荒れしないためには良質な睡眠も大切です。

煙草は血流を滞らせること、体内で活性酸素を発生させることが肌荒れに繋がります。 また、心と体は互いに影響しあうため、ストレスで肌荒れしてしまうこともあります。

②ホルモンバランス

肌はホルモンバランスの影響も大きく受けます。そのため、特に女性は生理前になると肌荒れして、生理が終わる頃になると肌荒れが収まる人も多いです。

③化粧品

化粧品が合わないことによるかぶれ・肌荒れも代表的な原因の一つ。ですが、赤みや痒みなどの明らかな異常が出ないケースでは、化粧品が原因と気が付かずに使い続けてしまうことも少なくありません。

顔やボディに使うもの以外にも、シャンプーやコンディショナー、柔軟剤などが原因で肌荒れすることもあります。

また、洗顔料やメイク落としなどの洗浄力が強すぎるために肌荒れするケースもあるため、乾燥傾向の肌質の人はその辺りにも気を配っておくとよいです。

なお、化粧品そのものは問題がなくても、古くなって劣化しているために肌荒れすることもあります。化粧品は高温多湿を避けて保管し、使用期限を守って使用しましょう。

④紫外線・季節の変わり目

紫外線や季節の変わり目も、肌荒れの原因となります。紫外線対策や保湿も大切ですが、外的刺激に負けない強い肌を作ることが根本的な解決に繋がります。

⑤空気の乾燥・エアコン

乾燥も肌荒れを引き起こします。空気が乾燥しやすい秋冬や春先はもちろんのこと、空調完備が当たり前の現代は、夏場のエアコンで肌荒れする人も多いです。

乾燥による肌荒れを防ぐには、食べ物・飲み物で体の内側からこまめに水分補給し、スキンケアでの水分補給も併用するのが効果的です。

⑥花粉・ホコリ・大気汚染

花粉やホコリ、PM2.5などの空気中のチリが付着することでも、肌荒れします。 このタイプの肌荒れを防ぐには、カルシウムの補給などで強い肌を作ることが大切です。

また、花粉やチリをガードできる日焼け止めや化粧下地なども売られているので、必要に応じてそうした商品を利用するのもよいでしょう。

⑦マスク・衣類

化繊アレルギーなど、衣類や寝具による刺激も肌荒れの原因です。近年はマスクの着用が義務付けられる場面も多いため、マスクによる肌荒れも注目されています。

解決策としては肌に合わない繊維を避けることが大前提ですが、肌荒れを防ぐ有効成分が配合された化粧品が役立つこともあります。

⑧風邪など体調不良

風邪などの体調不良による肌荒れは、多くの人が一度は経験しているのではないでしょうか。 内臓の疲れや免疫力の低下などの内部要因で肌荒れする他、鼻のかみすぎによる乾燥で肌荒れするパターンも多いです。

また、寝込んでしまってスキンケアができないので肌荒れする、ということもあるでしょう。

まとめ

カルシウムには肌の角質細胞の成長に必要な、酵素を活性化させる働きがあります。そのため、強くすこやかで美しい肌を作るのに欠かせない栄養素だといえます。

したがって肌荒れが気になる人は、スキンケアだけでなくカルシウムを積極的に摂ることにも意識を向けてみるとよいでしょう。

ちなみに私は、この記事を書いている途中で肌荒れ復活の兆しが見え始め、神経伝達も上手くできなくなってきたことがありました。それで原因を考えたら最近、カルシムをあまり摂れていないことに気が付いたのです。

美容という観点からは意識が向きにくい栄養素ですが、美しさを保つ上でカルシウムは大切ですね。

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