世の中では「化粧品成分ブーム」が巻き起こっているそうで、化粧品の成分について勉強する人が増えているのだとか。
ですが、化粧品関係の資格や検定には大きく、「日本化粧品検定」と「化粧品成分検定」の2種類があるので、「どう違うの?」と混乱している人もいますよね。
そこでここでは、「日本化粧品検定」と「化粧品成分検定」の違いについて解説します。また、両方とも1級を持つ立場から、「一発で1級合格できる勉強方法」も教えます♪
これから「日本化粧品検定」や「化粧品成分検定」を受けてみたい人は、ぜひ参考にしてください。
日本化粧品検定とは
文部科学省の後援を受けて、「日本化粧品検定協会」が主宰する民間資格です。美容系インフルエンサーの受験が話題になることもあり、化粧品関係ではもっとも有名な検定試験です。
3級はパソコンやスマホからいつでも無料で受験できますが、1級・2級はマークシート方式による会場試験です。
化粧品・美容に関する正しい知識の普及を目的としていますが、級によって出題範囲が異なります。 自分の美容に活用できるだけでなく、化粧品・美容業界でのキャリアアップや就職・転職にも役立つ資格です。
化粧品成分検定とは
「一般社団法人 CILA化粧品成分検定協会」が主催する民間資格です。「日本化粧品検定」の監修者の一人である、久光一誠さんが代表理事を務めています。
化粧品検定に比べるとマイナーですが、化粧品成分についての基本的な知識をより詳しく学べます。
級によっても専門性の高さが異なりますが、1級の範囲までしっかり勉強すると、「パッケージの成分表示を見るだけで、目的に合った化粧品を選べるレベル」に到達できるようになっています。
こちらも3級はオンラインでいつでも無料受験でき、1級・2級は会場での受験になります。 会場での受験は「コンピュータ受験(CBT受験)」と「マークシート+記述式(会場受験)」から、好きな方を選べます。
「化粧品検定」と「成分検定」どちらを受けるべき?
化粧品・美容について全体的に学ぶなら「化粧品検定」
化粧品・美容について全体的に学びたい人には、「日本化粧品検定」がおすすめです。化粧品の歴史やメイク方法、肌や髪の仕組み、化粧品にまつわる法律などを幅広く学べます。
例えば「ダイエットのために有酸素運動をするなら、筋トレしてからが効果的」のような、今すぐ自分の美容に役立つ情報も得られるので、キレイになる方法が知りたい人にもおすすめです。
知識をブラッシュアップし続けてもらうことを重視しているため、検定合格後のフォローも手厚いです。 コスメコンシェルジュなどの上位資格も用意されており、資格を仕事につなげるためのサポートも受けられます。
化粧品の成分を詳しく学ぶなら「成分検定」
化粧品そのものについてより専門的に学びたい人には、「化粧品成分検定」がおすすめです。
華やかなイメージの化粧品検定に比べると、化学の要素が強いので苦手に感じる人もいるかもしれません。 ですが、しっかり勉強すると化粧品の成分表示の内容を理解できるようになりますし、自分以外の人に対しても、悩みに合った化粧品を選んであげられるようになります。
したがって、敏感肌で化粧品選びが難しい人や、化粧品販売で提案力を高めたい人が受験すれば、求めるような知識が得られると思います。化粧品開発の仕事に携わりたい人にもよいでしょう。
「成分検定」は合格後のサポートはなし
「化粧品成分検定」はほぼ成分の話だけで完結しているため、1級まで取ったらそれでお終いです。
化粧品検定は有料会員になることで最新情報のメルマガ配信などのサポートが受けられますが、「化粧品成分検定」にはそうした育成システムはなく、仕事の斡旋もありません。 そのため、合格後もお世話して欲しいという人には物足りない面もあるでしょう。
また、資格の認定は別途申請が必要・別料金になります。申請しなくても「化粧品成分検定○級」と名乗ることはできますが、外部にアピールしやすい肩書きが欲しい人は申請した方がよさそうです。
「化粧品検定→成分検定」の順番だと学びやすい
「化粧品の勉強はほとんど初めて」という人が両方の検定を受けてみたい場合や、成分検定を受けたい場合は、「化粧品検定→成分検定」の順番で受験すると無理なく学べると思います。
化粧品の基本的な成り立ちや成分については、化粧品検定3~1級でもある程度学べますが、成分検定はもう少し専門的な内容になります。 そのため、できれば日本化粧品検定1級を取ってからの方が、成分検定の内容も抵抗なく頭に入ります。
特に理系に苦手意識がある人の場合、いきなり成分検定だと元素記号などが出てくるので、難しそうな印象を持ってしまうかもしません。
「化粧品検定」と「成分検定」の試験範囲と難易度
化粧品検定はしっかり勉強すれば難しくない
「日本化粧品検定」は、しっかり勉強すればそこまで難しい内容ではありません。1級であっても、満点かそれに近い点数を目指すことは十分可能です。
というのも、「日本化粧品検定」の試験範囲は、ある程度美容に関心がある人ならもともと知っている知識も多いからです。 範囲が広いので覚えることは多いですが、一つひとつの分野の専門性は低いので、全体としては「広く浅く」といった感じです。
そのため合格率も比較的高く、私が受験した第19回(2022年11月実施)1級の試験では、67.7%の受験者が合格したそうです。
しかも受験者の半数以上は、化粧品・美容業界ではない一般の人なのだそう。学生さんなどが自分の美容のために受験するケースも多いのだそうです。
化粧品検定の試験範囲と難易度
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3級 |
2級 |
1級 |
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試験範囲 |
美容の基本知識 |
+ 3級の範囲 |
+ 2級・3級の範囲 |
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難易度 |
無料で何度でも受験可能 |
正答率70%前後 ※問題の難易度によって、多少変動あり |
正答率70%前後 ※問題の難易度によって、多少変動あり |
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受験方法 |
Web受験(選択式) |
会場(マークシート方式60問・1問1点 ) |
会場(マークシート方式60問・1問1点) |
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試験時間 |
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50分 |
60分 |
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試験時期 |
いつでも受験可能 |
年2回(5月、11月) |
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受験料 |
無料 |
6,600円 |
13,200円 |
「日本化粧品検定1級・2級」に合格するには、60問中7割程度の問題に正解する必要があります。つまり、合格の可能性が出てくるのは42点前後からということになります。
実施回ごとの難易度によっても多少変わるようですが、落とせるのは最大で18問くらいとして、余裕を見て45問程度は正解できるように備えておきたいところです。
ですが、ひねった問題はほぼなく、きちんと勉強した人は合格させるつもりであることが感じられる素直な出題が基本なので、テキストと問題集をくり返し勉強すれば、だいたいの人は大丈夫だと思います。
また、私が見た限りでは、合格できない人は「当日欠席した人=難易度とは無関係な理由での不合格」も多かったです。
成分検定1級は一般の人には難しめ
「化粧品成分検定1級」に関しては、一般の人はかなり勉強して行っても難しく感じると思います。 化粧品開発をしている人などもともと詳しい人なら別ですが、私はしっかり勉強したにもかかわらず、自信が持てない問題が数問出てきました。
コスメコンシェルジュなのでまったく0から勉強する人よりは有利だったはずですが、それでも難しかったです。 得点が開示されないシステムで問題も持ち帰れないため、実際の点数は分かりませんが、少なくとも3~4問は落としたのではないかと思います。
合格率は1級で60~70%程度と意外に高めですが、これは化粧品・美容業界からの受験者が多いことが影響しているようです。
成分検定の試験範囲と難易度
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3級(入門) |
2級(基礎) |
1級(応用) |
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合格者の認定名称(別途申請が必要) |
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化粧品成分スペシャリスト (資格認定料5,500円) |
化粧品成分上級スペシャリスト (資格認定料5,500円) |
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試験範囲 |
2級相当の問題から成分知識のみ、10問3択 |
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(2級の範囲含む) |
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難易度 |
正答率90%で合格 |
正答率80%で合格 |
正答率80%で合格 |
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受験方法 |
Web受験(選択式) |
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試験時間 |
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70分 |
90分 |
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試験時期 |
いつでも受験可能 |
年2回(6月、12月) |
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受験料 |
無料 |
6,600円 |
11,000円 |
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第18回(2023年12月実施)より受験料を見直し予定との情報アリ |
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「化粧品成分検定」はマークシート方式かCBTかによって、会場が分かれています。紙と鉛筆で回答するか、パソコンで回答するかの違いですが、それ以外の条件は同じです。
「1級・2級は」正答率80%で合格となるので、2級は落とせるのが12問まで、1級は14問までの失点であれば合格できます。
しかし、化粧品検定に比べるともともと内容が難しい上に、非常に細かい知識を問う問題も出題されるので、しっかり勉強したつもりでも油断大敵です。
化粧品検定はロジックが分かっていれば、その場で考えてもある程度正解できる問題もあります。ですが、「化粧品成分検定」はほぼ暗記力が頼りです。
【2023年8月情報】両方受験したい場合のスケジュール
次回の化粧品検定は2023年11月26日(日)
次回の日本化粧品検定は、2023年11月26日(日)です。2級は午前、1級は午後でお昼休みもあるので、1級・2級を両方とも受けたい人は、同日に併願受験できます。
2級を飛ばして1級だけの受験も可能です。
合格発表は約1ヶ月後なので、年末に合否通知が届くと思います。
次回の化粧品成分検定は2023年12月10日(日)
次回の化粧品成分検定は、2023年12月10日(日)です。1級・2級とも午後の同じ時間に実施されるため、併願受験はできません。
ですが、特に受験の資格は定められていないため、2級を受けずにいきなり1級だけ受験することも可能です。
ただし、化粧品検定から約2週間後なので、人によっては勉強の時間が足りないと感じることもありそうです。(化粧品検定の合否もまだ分からないタイミングです。)
十分な準備ができそうになければ、次々回2024年6月の試験まで待つ方法も検討してみるとよいでしょう。
なお、成分検定も約1ヶ月後に合否通知が届きます。
日本化粧品検定1級に一発合格する方法と、試験当日の様子
日本化粧品検定1級の勉強方法と試験当日の様子については、次の記事で詳しく書いています。
美容雑誌も読まない知識量の人が、2級を飛ばして1級に一発合格したやり方なので参考にしやすいと思います。
日本化粧品検定を取得するメリットとは?|いきなり1級合格するための勉強方法
化粧品成分検定1級に一発合格する方法
私は2級を飛ばして1級に一発合格しています
諸々の説明を始める前に、「1級合格の証拠」として私の合否通知をお見せします。合否通知はハガキで届くので、わりと素っ気ないです。
得点が分からないのも少し物足りませんが、合格には違いないと思うことにしました。
なお、素敵な認定書が欲しい人は、合格後に申請すると級に応じた称号・認定書・バッジ・名刺用のシールがもらえます。
⇊ ⇊ ⇊ ⇊ ⇊
1級合格後に申請すると、「化粧品成分上級スペシャリスト」の称号と認定書がもらえます。認定書は、申請から約1ヶ月ほどで届きました。レターパックプラスで送られてくるので、サインか押印して受け取ります。
認定書と一緒に、名刺用シールとバッヂももらえます。
画像だと見えにくいですが、シールとバッヂにはそれぞれ「CiLA 化粧品上級スペシャリスト 1級」と書かれています。
ちなみに、知識0から受験したい人は必要に応じて、次の記事で紹介する勉強方法を参考に「化粧品成分検定1級」を取ってからこちらの記事も真似すると、無理なく両方とも1級を取れると思います。
日本化粧品検定を取得するメリットとは?|いきなり1級合格するための勉強方法
私のバックボーンは「実家が進学塾」
ついでなので少し明かすと、私は実家が進学塾を経営していた影響で、勉強のやり方・教え方の研究をライフワークとしています。(勉強が苦手な子や、そういう子を伸ばせない講師・教員を見た経験がヒントになっています。)
そのため、ここで紹介する方法はおそらく、勉強に対して苦手意識がある人・忙しくて時間が取りにくい人にも参考にしやすいと思います。
少なくとも「再現できる人が限られる大変なやり方」ではないので、確実に合格したい人はどうぞご一読ください。
教材はテキスト1冊と問題集2冊
- 化粧品成分検定公式テキスト[改訂新版] 1,980円
- 化粧品成分検定問題集1級 1,100円
- 化粧品成分検定問題集2級 1,100円
「化粧品成分検定1級」の教材は、テキスト1冊と問題集2冊です。 テキストは全級共通のものが1冊売られているので、それを買います。公式サイトや書店、Amazonなどで購入できます。
新旧2種類の版が流通していますが、「改訂新版」と書かれている方を買ってください。こちらの方が情報が新しいです。
なお、1級の範囲には3~2級の内容も含まれます。そのため、問題集は1級・2級の2冊とも必要です。こちらは公式サイトのみの販売となります。
テキストはkindle版もありますが、受験のために買うなら紙版がおすすめです。人は紙に書かれた文章の方が、しっかり読める性質があるからです。書き込みや付箋も、紙版の方がカスタマイズしやすいです。
化粧品検定を持っている人も違和感なく学べる
最初に少し触れましたが、「化粧品成分検定」の代表理事を務める久光一誠さんは、化粧品検定の監修者の一人でもあります。
そのため、成分の分類方法がどちらの検定も同じなので、化粧品検定を持っている人にも違和感なく学べます。
「化粧品検定で学んだ成分知識の延長線上の、もっと詳しい知識」という感覚で学べるので、むしろ化粧品検定を受けた人の方が親しみやすいかもしれません。
テキストと問題集をくり返し学ぶのが基本
「化粧品成分検定1級」の勉強方法は、テキストと問題集をくり返し学ぶのが基本です。 テキストを2回3回と読み、問題集もくり返し解きます。
注意点は、テキストも問題集も非常に読みやすく作られているため、活字に慣れていない人だと斜め読みしやすいことです。 読みやすいので、ざっと読んだだけで分かった気になってしまいますが、きちんと読み込むと細かい情報がたくさん詰め込まれています。
そのため、読み飛ばしのないよう一字一句ていねいに読むことが合格への近道です。 「黙読だと斜め読みしちゃう」という人は、独り言のようにブツブツと小声でよいので、音読すると読み漏らしを防げます。
問題集にしか書かれていない知識も出題される
問題集の解説には「テキストに書ききれなかった知識」が載っていて、そこからも出題されます。 そのため、すべての解説をしっかり読み込まないと、試験当日になって「そんなの教わってないよ?」ということになってしまいます。
「化粧品成分検定」の問題集はサブテキストでもあるので、問題を解くだけでなく、解説をしっかり読むことが大切です。
間違えた問題はもちろんですが、正解できた問題の解説も忘れずに読みましょう。
マイナーな成分が出題されることも
「化粧品成分検定」で扱うのは、基本的に「化粧品によく使われる成分」です。そのため、すべての化粧品成分を網羅しているわけではありませんが、それでも若干マイナーな成分も扱われています。
そうしたマイナーな成分について出題されることもあるので、テキストや問題集に載っている成分は、すべて覚えるのが理想です。成分名だけでなく、性質や効果なども覚えておくと安心です。
2回勉強して覚えられない箇所はノートにまとめる
非イオン界面活性剤は種類が多すぎて、読んだだけでは覚えきれないのでノートにまとめました。
テキストや問題集を勉強してみて、2回勉強しても覚えられない箇所は「自分にとって苦手な個所」と認識した方がよいでしょう。
試験勉強のコツの一つは、「苦手なところを把握して克服すること」です。 特に「化粧品成分検定」の場合は、苦手箇所を捨てすぎると点数が足りなくなる恐れがあるため、可能な限り苦手なところを減らした方がよいです。
そのためには、苦手なところはノートにまとめると覚えやすくなります。
私の場合は苦手箇所だけまとめたところ、小さめのノート8ページ分になりました。 1回でまとめきれない情報もひとまずメモとして書き出しておき、あとで別のページに見やすく清書しています。画像の右ページは、清書したのでいらなくなったメモ書きです。
テキストの丸写しはおすすめしない
自分にとってなじみの薄い成分や、「乳液をいい感じに乳化させるための方法」などをまとめています。
試験勉強というと、「テキストをすべてノートに写す」という人がいますが、私は主に3つの理由でこの方法はおすすめしません。
ノートの分量が少ない方が、モチベーションが下がったり自信を失ったときでも、抵抗なく見返せるから、というのが一つ。
もう一つは、読んで覚えられるところまで書くのは非効率だからです。
そして、3つ目の理由は、ノートを必要最低限の情報にとどめておけば、試験当日など短時間で集中的に復習できるからです。
ですが、どうしてもノートをたくさん書きたい人は、苦手箇所のページに付箋を貼るか、苦手箇所だけのノートを別に作ると復習しやすいです。
やる気が出ないときの勉強方法
このページは、イマイチ頭に入っていない成分をまとめています。
試験当日まで毎日集中して勉強できればよいですが、ほとんどの人は「勉強したくなくなる日」というのが出てきます。むしろ、集中できる日の方が少ないかもしれません。
そういうときはとりあえず、5分でよいので苦手箇所をまとめたノートをパラパラめくるか、テキストや問題集の付箋を貼ったページだけ眺めましょう。
この程度であればやる気がないときでも取りかかりやすいですし、一つくらいは知識を覚えられたりします。 さらに、5分だけのつもりがやる気が出てくることもあるので、トータルでの学習効果は意外に高いです。
勉強期間は4ヶ月あると理想的
必要な勉強期間には個人差もありますが、4ヶ月あればゆったりしたスケジュールでも合格ラインに届くと思います。 私の場合は2022年秋の日本化粧品検定1級を受けた直後に成分検定の存在を知り、12月の試験は申し込み締め切りを過ぎてしまっていたため、その次の6月の試験に向けて年明け頃から勉強を始めました。
そして4月末の時点で試験勉強がほぼ終わったので、約4ヶ月勉強したことになります。毎日しっかり勉強していたわけではなく、短時間の学習がほとんどで、たまに集中して長く勉強する感じです。何もしなかった日も多かったので、かなり余裕のあるスケジュールです。
短期間で集中して勉強できる人なら、2ヶ月といったところでしょうか。
テキストと問題集を3回ずつで一発合格
記憶力・理解力・もともとの知識量が人によって違うので、合格に必要な勉強量は「自分が受かりそうに思えるまで」です。
個人差があるので参考程度の情報ですが、私の場合はテキストと問題集2冊をそれぞれ3回ずつ勉強しました。それで2級は飛ばして1級のみの受験で、一発合格しています。
化粧品検定1級の知識をもともと持っており、化粧品の基本的な仕組みと大まかな成分知識をあらかじめ知っていたので、その分は新しく覚えずに済んだ感じです。
なお、試験勉強の途中でコスメコンシェルジュの認定も受けましたが、成分については軽く触れる程度でした。したがって成分検定の予備知識を得る目的なら「化粧品検定」は1級までで十分で、コスメコンシェルジュはなくても大丈夫です。
勉強してから試験までの期間が開く場合は、再度復習を
「化粧品成分検定」は約半年前に実施日が決まるので、早くから準備を始める人だと試験日よりだいぶ前に勉強が終わってしまうことがあります。私もそうでした。
その場合は、試験直前に再度復習をした方がよいです。基本的に暗記系の試験なので、期間が開くと自分で思うよりも内容を忘れてしまうからです。
私は記事を書くのに知識を使うため、日常的に多少復習ができている状態でしたが、それでも細かいところは抜けてしまいました。
ですので、4月末の時点でいったん試験勉強は終わっていましたが、試験1ヶ月前からもう一度テキストと問題集をやり直しています。 4月までに2周し、直前にもう1周で合計3周勉強した計算です。
成分表示名は正しい表記で覚える
細かいことですが、成分表示名は正しい表記で覚えておきましょう。 私が受験した第17回の試験では、「空欄に当てはまる成分名を7文字で答えよ」というような、文字数指定での問題が出題されました。
正解は「カリ石ケン素地」なのですが、うっかり「カリ石鹸素地」と入力してしまったために文字数が合わず、でも他の成分でないことは確かなので、「?????」となってしまったのです。
数分考えこんだ末に「表記が違う?」と気付きましたが、危うくケアレスミスで1点落とすところでした。
また、マークシート方式で受験する人は、成分名を正しい漢字で書けるようにしておくことも必要です。
なお、問題にミスが生じることも稀にあるようで、私が受験した回は1問出題ミスがあったそうです。(その問題は全員正解扱いになりました。)
満点合格できそうな手応えは得にくい
なお、「化粧品成分検定」はかなりしっかり勉強しても、満点を取れそうな手応えは得にくいと思います。 よくよくテキストを読むととにかく情報量が多く、3回読んでもまだ「そんな情報あったっけ?」という箇所が見つかるのです。
読みやすいレイアウトでさらっと書いてあるので初見では気付きにくいのですが、読めば読むほど、「知らない知識」を見つけてしまいます。
そのため私は、「これだけ勉強して落ちるなら、他の人も専門家以外はほとんど落ちるであろう」と思えるところまで来たところで、もう大丈夫なことにしました。
「自分はきっと受かる」と思い込むことで、心の中から余計な不安・緊張を追い払うことも合格するために大切だからです。
CBT受験は最低限のパソコンスキルも必要
パソコンで回答するCBT受験を選ぶ人は、パソコンの操作スキルも必要です。マウスでのクリックと文字入力ができれば大丈夫ですが、文字入力はローマ字入力限定です。
そのため、普段カナ入力に頼っている人は、ローマ字入力を練習しておいた方がよいでしょう。 全成分表示の空欄を埋めるなどの「記述問題」と、最初の受験番号を入力する際に文字入力が必要になります。
ほとんどの回答はクリックでできるもので、試験時間もだいぶ余裕がありますが、文字入力で躓かないようにしておきましょう。
化粧品成分検定1級 試験当日の様子(CBT受験)
マークシート方式は会場数が少ない
「化粧品成分検定」はマークシート方式とCBTから選べますが、マークシート方式は会場数が非常に少ないです。 マークシート方式で受験できるのは、東京・大阪・福岡の3会場のみ。
一方、CBTは日本全国のテストセンターから好きな会場を選べて、会場数も多いです。 ただし、CBTは一つの会場に入れる人数が少ないため、人気の会場はすぐに予約が埋まってしまいます。
私も自宅から一番近いのは新宿でしたが、会場を選ぶ時点ですでに満席だったので、次に近い歌舞伎座センターで受験しました。
また、CBTはすべての会場を開放するわけではないらしく、予約できる会場がある程度限られており、家の近くの会場も選択肢から除外されていました。
「会場受験」と「CBT受験」は持ち物が違う
- 受験票(縦4㎝×横3㎝の写真を貼付)
- 鉛筆またはシャープペンシル(B・HB)
- 消しゴム
-
身分証明書
受験方法によって必要な持ち物が異なります。CBT受験は受験票がないので、試験日や会場を間違えないよう気を付けましょう。
マークシート方式は持ち物が多めです。特に受験票に貼る写真は忘れやすいので、証明写真を必ず用意しましょう。
また、筆記用具は普段使いなれているものが安心です。当日使用する予定の鉛筆や消しゴムを、試験勉強のときに使っておくとよいです。シャープペンシルを使いたい人は、マークシート用のものが芯が太くて塗りやすいです。
試験中のトイレ・退出は原則禁止
化粧品検定のときは試験監督に付き添ってもらえば、試験中でもトイレに行けました。
ですが、「化粧品成分検定」は試験中のトイレ・退出は原則禁止です。 部屋から出た時点で、その人は試験終了とみなされるのです。
当日の説明で「どうしてもトイレに行きたいときはお知らせください」と言われたので、絶対に行けないわけではないようですが、行けないものとして準備しておくと安心だと思います。
ですが、特に1級は試験時間が90分と長いので、「退出できないプレッシャー」はなかなかのものでした。
CBT受験は持ち物のルールが厳しい
マークシート方式は自分の席に荷物を置くことになると思いますが、CBT受験は教室の外のロッカーに、荷物をすべてしまった状態で受験します。そして試験が終わるまで、教室の外には出られません。
教室に持ち込めるのは身分証明書と、受付で渡される試験の説明書だけ。
例外として認められるのは、試験監督の許可を受けた「目薬・ハンカチ・ティッシュ」のみです。
それ以外は、腕時計も飲み水もロッカーにしまいます。持病の薬も教室には持って行けないのでかなり厳しいです。
持病などがある人は上手に対策を
試験が終わるまでトイレに行けず、薬も使えず・・・という決まりのようで、試験時間も長いので、持病のある私はその点についても対策する必要がありました。
同じような人が他にもいると思うので、そこについても簡単に書いておきます。
実はここ2年ほどパニック障害を患っており、化粧品検定では「飲み物で気を紛らわせる」などの手段が使えましたが、今回は気を紛らわせるアイテムは何も持ち込めません。精神科の薬で不安を抑える方法も、私は諸事情でNGです。
そこで必死に調べたところ、漢方薬で治療できるらしいことが分かったので、詳しいお医者さんを探して受診。その先生に事情を話して協力を仰ぎ、何とか乗り切れた次第です。
化粧品検定に比べると会場が暗い
会場にもよるでしょうが、私が受験した「歌舞伎座センター」は雰囲気が暗かったです。
化粧品検定は郊外の明るく開放的なキャンパスでしたが、歌舞伎座センターのあるビルは地下鉄直通の建物だからか、特に1階の歌舞伎座付近が暗いのです。
観光客が集まっているにもかかわらず、活気もあまり感じられません。 化粧品検定はみんな明るい顔をしていたことを考えると、かなり対照的です。
試験前は雰囲気のよい場所で過ごしたいですし、持病的にも圧迫感のある場所は避けた方が賢明です。そこで明るく静かな場所を求めて屋上庭園に避難し、時間になるまでベンチに座ってノートを見返しました。
試験時間はかなり余裕がある
内容は難しいですが、試験時間はかなり余裕があります。1級の試験時間は90分ですが、すべての解答を終えて2回見直しても、60分かからないくらいで終わってしまいました。
あまりに早く終わってしまったので、「見落として解答していない問題があるのでは・・・」と逆に不安になり、何度も画面を見直したほどです。
CBT受験だったのでマークシートを塗らなくてよいせいもありますが、マークシート方式でもだいぶ時間が余りそうです。
ですので、焦らずにじっくり解答しても見直しの時間は十分確保できます。
マークシート方式の方が集中しやすい
ペーパーテスト自体は慣れていてもコンピュータ受験が初めての私は、パソコンでの受験は集中しにくく感じました。 操作感や画面の高さが自宅のパソコンとは違うので、違和感があって集中しにくいのです。
紙と鉛筆ではないので、問題の重要箇所に線を引いたり、自信のない問題に印を付けたりすることもできません。
ですが、マークシート方式なら長年の習性があるので、鉛筆を持って答案用紙に向いさえすれば、どこでも自分の世界に集中できます。分からない問題が出ても、落ち着いて対処できます。
しかし、コンピュータ受験の場合は、分からない問題が出てくるとそれだけでパニック障害の動悸が出て気が散ります。操作などに違和感がある時点で通常の試験より緊張しており、そこに「分からないことによる動揺」がプラスされてしまうのです。
不安や焦りに飲み込まれない方法
私の場合は主に病気の症状で試験中に不安になりましたが、ペーパーテストが苦手な人は、試験のときのメンタル管理に苦労している人も多いと思います。
試験中に不安や焦りが生じたときは、「どうあっても絶対に合格するのだ!」と強く思うことで、ネガティブな気持ちや考えを上書きしてください。
そして分かるものからでよいので、ひとまず目の前の問題を解いてください。
「分からない・どうすればよいのか」などと考えるほど不安が増すので、できるだけ素早く気持ちを切り替えることが大切です。形だけでも、「私を落とすなんて許さない!」と思っておくくらいでちょうどよいです。
そして、そう思えるようにするためにも、納得いくまで試験勉強をしておきましょう。
化粧品成分検定を受けてみて感じたこと
化粧品成分への理解・知識が深まった
化粧品検定に比べると地味な存在ですが、私は受けてみてよかったです。 化粧品成分に対する理解・知識が飛躍的に深まったことで、このサイトで扱えるテーマや記事の切り口を増やせましたし、記事の精度も向上させられたからです。
以前は「メーカーが謳うこの効果は、どの成分が根拠なの?」など分からないことが多く、いちいち調べなければなりませんでしたが、そういう手間もだいぶ削減できました。
化粧品検定1級に受かるも、「化粧品成分に関しては知識が不十分すぎる」と感じたことが受験の動機でしたが、その辺りの問題を概ね解決できたと思います。
化粧品選びで失敗しにくくなった
公式サイトで説明されている通り、成分表示を見ればどんな化粧品か分かるようにもなりました。
店頭で気になる商品を見つけたときも、成分表示を見ただけで「自分が求めているものか、そうでないか」がだいたい分かるので、最近は化粧品選びの失敗も少なくなってきています。
学んだ知識を使って、「この化粧品の成分はこうだから、それならあれとそれで代用できる」といったこともできるので、化粧品代の節約にもつながっています。
効率よく情報収集できるようになった
試験勉強が進んでからは、メーカーサイトなどの商品説明もほとんど読まなくなりました。
「成分表示を読み解ける者」にとっては、法律とメーカー都合のマリアージュによる回りくどい説明よりも、全成分を見た方が早くて確実だからです。
また、化粧品の説明は法律の関係で「事実でも書けない効果」が多いですが、その辺りも成分知識があれば「事実を知る権利・必要な情報を得る権利」を自分で守れます。
ですが、「何かすごそうな説明や素敵なパッケージ」に騙されなくなったことで、化粧品に対するときめきが失われた感もあるので、人によってはそこがデメリットかもしれません。
1級まで取っても知らない成分もある
1級まで勉強するとだいぶ知識が身につきますが、教わらない成分もあるので、まだまだ知らない成分が出てくることがあります。より専門的な話を理解するには、化学の基礎知識も足りません。
さらに新しい成分もときどき開発されるので、仕事で扱い続ける限りは今後もずっと勉強が必要です。
ですが、化粧品検定を含めて基本的な知識はだいぶ与えてもらったので、何も知らなかった頃に比べると新しい知識を学びやすくなったと感じていますし、知らないことを学ぶのは単純に面白かったです。
また、私の出身校は普通科目の授業が極端に少なかったため、化粧品を入り口に化学の勉強も少しするようになりました。そういう意味では世界も広がったと思います。
メイクアップ品の成分は化粧品検定が詳しい
「化粧品成分検定」で扱う化粧品は主に、スキンケアや洗顔料、石鹸、シャンプー、トリートメント&コンディショナー、日焼け止めといったアイテムです。
ファンデーションや口紅などのメイクアップ品の成分については、少し触れる程度です。
メイクアップ品の成分に限っては、「日本化粧品検定」の方が詳しいです。ファンデーションに含まれる粉体の種類や、染料と顔料の違いなどが学べます。
まとめ
「日本化粧品検定」と「化粧品成分検定」は、どちらも化粧品に関する民間資格です。しかし、この2つはそれぞれ主宰する団体が異なり、学べる内容も異なります。
「日本化粧品検定」が化粧品・美容を幅広く学ぶのに対して、「化粧品成分検定」は化粧品成分についてより詳しく学びます。
どちらも化粧品・美容業界や医療業界などで働く上で役立ち、普段の生活でも重宝しますが、得られる知識が異なります。
もし、0から学ぶ人が両方受験したい場合は、「化粧品検定→成分検定」の順で受験すると、無理なく知識を習得できるでしょう。




















