【レビュー付】ナチュリエ ハトムギ化粧水はただの水なの?やばいという噂の根拠は?

この記事を書いた人
小鳥遊 文子
コスメコンシェルジュ

【保有資格】 ・2022年~:日本化粧品検定1級 ・2023年~:特級コスメコンシェルジュ/ 化粧品成分上級スペシャリスト(化粧品成分検定1級) 化粧品を信仰しない、フラットな目線からの記事作成を心掛けています。 ※当サイトの記事は、原則として人間が作成しています。生成AIを利用する場合も必ず、最終チェックを人の手で行っています。

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2022年にリニューアルされた「ナチュリエ ハトムギ化粧水」。プチプラ化粧水やハトムギ化粧水界隈で人気の商品の一つですが、「ハトムギ化粧水はただの水」といわれてしまうことも。そのため、本当はどうなのか気になっている人もいますよね。

そこでここでは、「ナチュリエ ハトムギ化粧水」を1週間試したレビューを書きつつ、ただの水なのかどうかについて解説していきます。また、「ハトムギ化粧水はやばい」という噂についても検証しました。

「ナチュリエ ハトムギ化粧水」に興味がある人は、ぜひ参考にしてください♪

この商品に注意が必要な人
  • イネ科のアレルギーがある人

ナチュリエ ハトムギ化粧水のリニューアル内容

旧製品と全成分を比較

旧製品の全成分

水、DPG、BG、グリセリン、ハトムギエキス、グリチルリチン酸2K、(スチレン/アクリレーツ)コポリマー、エタノール、クエン酸、クエン酸Na、メチルパラベン、プロピルパラベン

リニューアル後の全成分

水、DPG、BG、グリセリン、ハトムギエキス、グリチルリチン酸2K、(スチレン/VP)コポリマー、クエン酸、クエン酸Na、メチルパラベン

リニューアルでアルコールフリーに

  • アルコールフリーに
  • 液を濁らせる成分の種類が変わった
  • パラベンの種類が減った

リニューアルによる主な変更点は、エタノールがなくなってアルコールフリーになったことです。また、パラベンの種類が2種類から1種類に減っています。現在配合されている「メチルパラベン」は、パラベンの中でもっとも殺菌作用が弱い=皮膚刺激ももっとも弱い成分です。

あとは液を白く濁らせるためのコポリマーが、(スチレン/アクリレーツ)コポリマーから(スチレン/VP)コポリマーに変更されました。

基本的には旧製品に比べて、より肌への負担が少ない処方になったと考えてよいでしょう。

成分の変更に伴ってパッケージデザインも微妙に変わり、新しいパッケージにはブランド名の読み仮名「ナチュリエ」と、「アルコールフリー」の文字が加わっています。

ナチュリエ ハトムギ化粧水を1週間試したレビュー

シンプル設計のシャバシャバ化粧水

上で紹介した全成分を見ても分かる通り、「ナチュリエ ハトムギ化粧水」はシンプルな設計の化粧水です。テクスチャーはシャバシャバ。とろみが一切なく、一度にたくさん出すとたれてしまうので複数回に分けて手に取るとよいです。

なお、使い方については、公式サイトでは以下のように記載されています。

使用量の目安は500円玉3枚分。
2~3回に分けてたっぷりとお使いください。
肌がひんやりしたら十分に水分がなじんだサインです。

引用元:naturie

ですが、この使い方では何度も肌に触ることになるため、敏感肌には負担になることがあります。したがって、デリケートな肌質の人が使う場合は、無理にたくさん塗らなくても構いません。概ね顔全体に化粧水が乗ったら、それでOKです。肌の奥に押し込もうとしたり、叩き込んだりするのも負担になるので避けましょう。

たれやすいので扱いにくい面はありますが、ベタつき・ヌルつきは一切ないので、肌質を問わずに使えます。

大容量・安価だから惜しみなく使える

一般的な容量の化粧水と並べてみました。

 

オープン価格なので販売店によって値段が異なりますが、私が買ったホームセンターでは600円くらいだったと思います。Amazonだと580円で出ています。

容量もたっぷり500mLで惜しみなく使えるので、顔だけでなくボディや頭皮の保湿や、ローションパックにも使いやすいです。

油分や被膜を作る成分は含まれておらず、あとに重ねるスキンケアの浸透を妨げないので、プレ化粧水としても使えます

スキンケアの浸透がイマイチというときや、いつものスキンケアの保湿力をちょい足ししたいときは、プレ化粧水として使用するとよさそうです。

水分補給を目的とするならおすすめ

保湿以外の美容効果は期待できないものの、コスパが非常によく、成分もシンプルなので、水分補給を目的とするならおすすめできる化粧水の一つです。

私も夏の日差しで肌が炎症を起こしているらしく、ここしばらくは高機能なスキンケアを受け付けなくなってしまっているので、肌を休める目的でこの化粧水を使っています。

苦手な成分がなければ、敏感肌にも比較的おすすめしやすい商品ですので、使えそうな人は試してみてください。

ハトムギ化粧水はただの水なのか?

水よりは保湿効果が高い

ただの水を肌に塗っても、すぐに蒸発してしまって保湿にはなりませんよね。一方、「ナチュリエ ハトムギ化粧水」には、保水作用を持つ「DPG、BG、グリセリン」が配合されています。

これらの成分には「水とゆるく結びつく性質」があるので、水だけを塗るのに比べると、肌に水分がとどまりやすくなります

保湿以上の効果は期待できない

水よりは保湿効果が高いですが、保湿以上の効果は期待できないと考えた方がよいでしょう。その理由は、値段の安さです。

配合成分のうち、ハトムギエキスとグリチルリチン酸2Kは美容成分です。どちらも、抗炎症作用を持つ成分です。しかし、販売価格を考えると、おそらく濃度はあまり高くないと思われます。

したがって、「ナチュリエ ハトムギ化粧水」はあくまで水分を補うためのものと考え、美容成分は美容液やクリームで補うのがおすすめです。

ハトムギ化粧水はやばいという噂の根拠は?

「やばい」という表現は、称賛するニュアンスで使われる場合と、否定的な意味で使われる場合があります。「ハトムギ化粧水はやばい」というネットの噂も、よい意味と悪い意味の両方の文脈があるようです。

よい意味のやばい:大容量・低価格

ハトムギ化粧水がよい意味でやばいといわれるときは、圧倒的なコスパのよさを「やばい」と表現しているようです。ハトムギ化粧水の多くは、プチプラブランドから安価な価格で販売されているからです。

「ナチュリエ ハトムギ化粧水」も全身に惜しみなく使えるプチプラ化粧水の一つですので、「コスパがよすぎてやばい」といった文脈で語られることがあるのでしょう。

悪い意味のやばい:肌に合わない・保湿力が低い

悪い意味でやばいといわれるケースでは、主に2つのパターンが散見されました。

  • 肌に合わない
  • 保湿力が低い

まずは一つめの「肌に合わない」というケースで多かったのは、イネ科アレルギーが出てしまったケースです。ハトムギ化粧水に含まれる「ハトムギエキス」はイネ科植物のエキスですので、イネ科アレルギーがある人は使用を控えましょう。

それ以外の成分で合わない人が比較的多いのは、保湿・静菌成分のDPG、BG、グリセリンです。

それから、2つめの保湿力の低さについて。こちらは脂っぽい肌質にはよいものの、乾燥肌の人にはこれだけだと厳しいです。

ですが、アルコールなど肌を乾燥させる成分は含まれていないので、工夫すれば乾燥肌でも使いこなすことは可能です。乾燥肌に使用する場合は導入化粧水として使うか、保湿力の高い美容液やクリームを重ねるとよいでしょう。

まとめ

「ナチュリエ ハトムギ化粧水」には保水作用を持つ保湿成分が含まれますので、ただの水より保湿効果が高いです。ただし、価格が安いことから、美容成分の配合量は少ないと考えられます。したがって、保湿以上の効果は求めない方がよいでしょう。

また、ハトムギエキスが含まれているため、イネ科アレルギーがある人は使用することができません。体質を選ぶところはありますが、肌に合うならコストパフォーマンスは非常に優秀です。癖がなくベタつかないので、使い方次第であらゆる肌質に対応できます。

リニューアルでアルコールフリーになったので、旧製品のアルコールが合わなかった人も使える可能性があります。

この記事で紹介した商品の総合評価
ナチュリエ ハトムギ化粧水
 (3.5)