【新テキストのレビュー付き】日本化粧品検定の試験内容・テキストが変わります!

この記事を書いた人
小鳥遊 文子
コスメコンシェルジュ

【保有資格】 ・2022年~:日本化粧品検定1級 ・2023年~:特級コスメコンシェルジュ/化粧品成分上級スペシャリスト(化粧品成分検定1級) 化粧品を信仰しない、フラットな目線からの記事作成を心掛けています。

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改訂版のテキストを買いました!

改訂版はテキストが3冊に増えています

私もさっそく、改訂版のテキストを買ってみました。SNSやブログなどで中をお見せしてはいけない決まりのため、怒られない範囲で前のものとどう違うか紹介していきます。

これまでは1級と2級の2冊でしたが、改訂版は3冊に増えています

  • 【第3版】1級対策テキスト
  • 【第3版】2級対策テキスト
  • 【第3版】準2級・3級対策テキスト

テキストの改定に伴い、問題集も第3版が2025年1月29日に発売される予定です。公式サイトでは、予約販売も始まっています。問題集は1級と2級の2冊です。

従来のものより見やすくなりました

見やすさの改善ポイント
  • ページのレイアウトに合わせた左綴じ
  • すっきりして見やすいイラストに差し替え
  • 目の動線を妨げないページレイアウト

従来のテキストは、本の綴じの向きと中身のレイアウトが合っていない・イラストがゴチャゴチャしていて分かりにくい・目の動線を無視したレイアウト、といった理由により、読みにくいことが欠点でした。

しかし、改訂版では左開きに変更され、イラストも見やすいものに差し替えられました。ざっと中を見てみましたが、目の動線を妨げないレイアウトでスムーズに読めます

私は前の版での受験だったため、テキストの見辛さがストレスになっていたのですが、これからテキストを買う人は集中して学べそうです。

また、旧テキストと同様に暗記用の赤シートも付属しています。

内容は大きく3つのバージョンアップ

内容の変更点
  • 医学博士などの監修者が加わった
  • 薬用成分・法律関係が最新情報にアップデート
  • 各種美容資格に準拠

日本化粧品検定のテキストは、さまざまな分野の専門家が監修していることが特徴の一つです。今回のリニューアルでは、専門性の高い大学教授や医学博士などが監修に加わったことで、より信頼性の高い情報が網羅されています。

また、以前の改定以降に登場したシワ改善の有効成分が追加され、法律関連の情報更新・改正も反映されています。

そして、美容師国家資格やネイリスト検定などの美容系資格に準拠した内容が盛り込まれたことで、よりボーダレスに学べる教材に進化しました。

例えば、ジェルネイルの仕組みなどは前のテキストにはなかったので、すでに資格を持っている人にも勉強になります。

準2級・3級テキストの内容

準2級と3級は、1冊のテキストにまとまっています。142ページ 本体価格1,800円です。

↓内容は、こんな感じです。↓

  • 3級…間違いがちな化粧品の知識
  • 準2級…キレイを引き出すための化粧品の基本的な使い方

3級の範囲では、スキンケアやUVケアなど、知っているつもりで意外と間違いやすい化粧品の知識について、正解を学べます。

そして準2級の範囲では、スキンケアやメイクアップ、ヘアケアなど化粧品の基本的な使い方が学べます。

この1冊で美容や身だしなみのための基本的な知識が学べるので、例えばお子さんが中学生くらいになったときに、教養の一環として読ませてあげるのにもよいのではないかと思います。「ポニーテールばかりしていると髪が抜けちゃうよ!」「正しい洗顔のやり方は?」といった情報も書かれているので、私も10代のうちに読みたかったです。

今はSNSなどで男性からスキンケアやメイクの相談を受けることも増えているので、男の子にも読ませてあげたいですね。

2級テキストの内容

  • 2級…ニキビ・毛穴・シミ・シワなど、肌悩みの対策、メイクテクニックなど

2級のテキストは、230ページ 本体価格2,000円です。さまざまな肌悩みの対策や、メイクテクニックなどが学べます。下の級に比べると、より美容に役立つ内容が学べるようになっています。

皮膚の構造と仕組みや、肌タイプの見分け方、肌悩みの原因など、試験を受けない人にも気になる知識が盛りだくさん。

他にも、旧テキストでは扱われなかったパーソナルカラーの知識や、代謝やホルモン・生活習慣に関する詳しい知識も網羅されています。

「キレイになれる方法をしっかり学びたい」「インナーケアについて知りたい」といった人にも、一読の価値はありそうです。

1級テキストの内容

  • 1級…成分や中身を理解し化粧品を見分ける知識、化粧品関連の法律・ルール

1級テキストは270ページ 本体価格2,300円です。化粧品の成分や法律についても学べる内容になっているため、2級までに比べるとだいぶ専門的です。

スキンケアやUVケア、メイクアップだけでなく、ボディケア、ヘアケア、ネイルケア、フレグランス、オーラルケア、サプリメントについても学べます。

普段使っている化粧品がどのような成分構成で作られているのか、といったことも理解できるようになるので、「化粧品そのものについてもっと知りたい」という人にもおすすめです。

1級の範囲までを勉強すると、化学的な視点で化粧品を理解できるようになります

化粧品についてより深く学び、お悩みに合った化粧品を選べるようになりたい人は、ここからさらにコスメコンシェルジュを目指すか、または別団体が主宰している「化粧品成分検定」を目指すとよいです。

1級の内容を学ぶと化粧品広告を正しく読み解ける

1級のテキストでは、化粧品広告に関連した法律である「薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)」と「景品表示法」のことも学べます。

これらを学ぶと化粧品の広告表現のルールが分かるので、化粧品広告を正しく読み解けるようになります。例えば、注釈で「※角層まで(浸透)」と書かれているのはどういうことなのか?角層までしか浸透しないなら塗っても意味がないのではないか?といった疑問を、ある程度解決できるようになるということです。

このサイトでも「薬機法の関係で書けませんが」と言っていることがありますが、そういうときも「多分、あのことが書けないのだろうな」「それなら、本当はこういう効果があるのかも」と推測できるようになります。

テキスト・問題集の購入方法

テキストは3つのタイプから選べる

  • 通常版(A5版)
  • 拡大版(A4版)
  • 電子書籍版

日本化粧品検定のテキストは、3つのタイプから選べます。紙版は2つのサイズから選べます。Kindleなどの電子書籍版もあります。

読み物として買うのであればお好みでよいですが、試験勉強のために買う場合は、紙版がおすすめです。人の目は紙に書かれた文章の方が、きちんと読めて見落としが少ないからです。さらに、苦手な個所に付箋を貼っておけば、苦手箇所の分量も一目瞭然です。

特に、文章を一字一句ていねいに読むのが苦手という人は、紙版の方が適しています。

なお、私が持っているのは、紙の通常版です。持ち歩いて外でも勉強するなら通常版、文字やイラストが大きい方がよい人は拡大版がおすすめです。

テキストが買えるのは、公式サイト・オンラインショップ・書店

紙のテキストは、公式サイト・Amazonなどのオンラインショップ・全国の書店で購入できます。電子書籍版のテキストは、Amazonやhontoなどで販売しています。

私は旧テキストのときも今回の改定版も、公式サイトで購入しています。特に今回は3冊まとめて買ったので、ネットで買う方が重い本を持ち帰らなくてよく、ラクでした。

問題集は公式サイトのみの販売

問題集は、公式サイトのみの販売となっています。こちらは1級と2級の2冊があります。新テキストに合わせた第3版は2025年1月29日に発売される予定で、現在予約受付中です。

下の級の内容も試験範囲に含まれる

日本化粧品検定の試験では、下の級の内容も試験範囲に含まれます。2級を受験するなら、準2級・3級の内容も試験範囲ですし、1級は1~3級すべての内容が試験範囲です。

したがって、受験のために購入する場合は、下の級のテキストと問題集も勉強しておく必要があります。受験する級のものだけ買って安心しないよう、注意しましょう。

まとめ

テキストリニューアルの主な変更点
  • 見やすさを改善
  • 医学博士などの監修者が加わった
  • 薬用成分・法律関係が最新情報にアップデート
  • 各種美容資格に準拠
  • 準2級の新設に伴い、2冊→3冊に変更

今回のテキストリニューアルでは、見やすさが改善されるとともに、内容も最新情報にアップデートされています。また、準2級が新設されたこともあり、テキストの冊数も3冊に増えました。

ですが、移行措置として2025年5月の試験は、旧テキストでも対応できます。2025年11月からは新テキストからの出題になるため、注意が必要です。

5月の試験は2025年2月より受付開始されます。特に1級は覚えることが多いですが、一つひとつの内容は難しくないので、くり返し勉強すれば合格できます。今から勉強すれば十分間に合いますので、頑張ってくださいね。

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