「友達が付けていた香水を気に入ったのに、自分で付けてみたら何だか全然香りが違う」、「苦手な香りがあるので香水選びが難しい」。
肌に付けると香水の香りが変わってしまったり、苦手な香りの香水があったりするのには、スキンタイプが影響していることを知っていますか?自分に合う香水を選ぶ上で、スキンタイプを知っておくことはとても役に立ちます。
そこでここでは、スキンタイプごとの特徴と苦手な香り・おすすめの香りを解説します。記事を読むことで、自分でスキンタイプ診断ができるようになっています。
自分のスキンタイプを知りたい人や、似合う香りが知りたい人は参考にしてください♪
香水がしっくりこないのは、“肌の匂い”のせいだった!?
「お店で嗅いだときはいい匂いだと思ったのに、いざ買って付けてみたら酔ってしまった」、「好きな香りの香水なのに、肌に付けると何だかくどく感じる」。
香水について、こんな経験をしたことはないでしょうか?実は香水というのはスキンタイプによって、相性のよい香りとそうでない香りがあります。
ここでいうスキンタイプとは、“肌の匂いのタイプ”のこと。肌の匂いの傾向によって、しっくりくる香水が異なるのです
スキンタイプは主に4つ。自分でできる肌タイプ診断
スキンタイプには大きく9種類がありますが、日本人は主に4つのタイプに分類できるそうです。
- スウィートスキン
- ムスキースキン
- ニュートラルスキン
- ウッディースキン
面白いことに、スキンタイプによって性格の傾向もあるそうなので、性格の違いも併せて紹介しましょう。
スウィートスキン
甘い香りを持っているのがスウィートスキンで、日本人に最も多いタイプです。スウィートスキンはさらに、砂糖菓子系、フルーティー、赤ちゃんの肌のような甘さなどに細分化できます。
肌そのものが甘い香りなので、お菓子っぽいグルマン系やフルーティー系などの甘い香水を付けると、甘さが強調されすぎてしまいます。
逆に相性がよいのは、みずみずしい香りの香水。肌の持つ甘さを、すっきりと和らげてくれます。
性格的には、スウィートスキンさんには心のままに生きる、自分に素直な人が多いといわれています。
【こんな人はスウィートスキン】
- 甘い香りの香水を付けると、時間が経ったときに甘すぎると感じることが多い
- グルマン系の香りが特に苦手
- シトラス系の香りがすぐに消えてしまう
ムスキースキン
スウィートスキンに次いで日本人に多いのが、ムスキースキン。石鹸のような匂いの持ち主で、香水のベースノートに使用される「ムスク」に似た匂いがします。香りが持続しやすいスキンタイプなので、軽めの香水でも長く香ります。
ムスキースキンが苦手なのは、ムスクやアンバー、シベット、カストリウムといった香料が使われている、アニマリック系の香水。もともとの肌の匂いがアニマリックなので、同じ系統の香水を付けるとくどくなってしまうのです。
おすすめの香りはスズランやマグノリアなどの白い花や、水や空気が感じられるマリン系・オゾン系。
性格面ではムスキースキンは面倒見のよい人が多く、起業家など社会で成功している人も多いそう。
【こんな人はムスキースキン】
- 香水を付けたときに、アルコールがなかなか飛ばない
- 軽い香りの香水でも、長時間持続する
- アニマリック系香水を付けると、時間が経ったときにしつこく感じる
ニュートラルスキン
肌の匂いが弱く、どんな香水もムエット通りに香るのがニュートラルスキン。まったくの無臭というわけではないものの、香水の香りを変化させないタイプです。ニュートラルスキンの人は少ないらしく、100人中1~2人程度なのだとか。
特定の香りを強調してしまうことがないので、避けた方がよい香りは特にありません。
ですが、香りを妨げにくいスキンタイプであるだけに、ニュートラルスキンは嗅覚が敏感な人が多く、香りへのこだわりが強い人も多いそう。
新しいもの好きで横並びを嫌う傾向もあり、深みや奥行きが感じられる香りを好む人が多いといわれます。学者肌・オタク気質で、興味のあることを深く突き詰める人も多いそう。
【こんな人はニュートラルスキン】
- どんな香水もムエット通りに香る
- 香水が肌になじむ感じがしない
- 嗅覚がやや敏感
ウッディースキン
サンダルウッドやシダーウッドなど、お香のような匂いを持つのがウッディースキンです。欧米人に比較的多いといわれます。
肌自体の匂いが強いため、どんな香水もムエットで試したときとはまったく違う香りになります。性格面でも、オリジナルな価値観を持つ個性的な人が多いそう。
ムエット通りには香ってくれないため、香水選びにもっとも苦労するタイプともいえるでしょう。そんなウッディースキンと相性がよいのは、フルーティー系やシトラス系、スパイシー系の香水です。
【こんな人はウッディースキン】
- どんな香水を付けても、ムエットのときと違う香りになる
- 他の人が付けていて気に入った香りも、自分が付けるとイマイチ
- 温かみのある香りを付けると落ち着く
同じスキンタイプでも人によって幅がある
人の肌の匂いは千差万別なので、同じスキンタイプでも人によって幅があります。例えばムスキースキンなら、典型的なムスキースキンの人もいれば、比較的ニュートラルスキン寄りの人もいるようです。
もっと詳しく診断したいなら、「フォーミュラX」がおすすめ
体臭を診断するための特殊フレグランス
スキンタイプをもっと詳しく診断したいなら、「フォーミュラX」という特殊なフレグランスを使う方法があります。
「フォーミュラX」はダウンパフュームというブランドから発売されているフレグランスで、もともとは体臭を診断するためのものでした。成分は非公開ですが、「フォーミュラX」を付けてしばらくすると、その人の肌の匂いを浮き出させるように香りが変化します。香りがどう変化するかで、自分のスキンタイプが分かる仕組みです。
また、なじみにくく感じる香水に重ねることで、香りをなじませる効果もあるようです。単品で微香タイプの香水として使うこともできます。
「フォーミュラX」のスキンタイプごとの香り方は以下の通りです。
- スウィートスキン:甘い香り
- ムスキースキン:石鹸のような香り
- ニュートラル:ほぼフォーミュラXの香りのまま
- ウッディースキン:お香やグリーンのような香り
フォーミュラXを試したので、そちらの記事を確認してください。
ダウンパフューム フォーミュラ Xでスキンタイプ診断をしてみました!
「フォーミュラX」はネットで買える
「フォーミュラX」はネットで買えます。価格は販売店によって異なりますが、公式オンラインショップの場合で12,600円。容量は30mlのみです。
Amazonや楽天市場にも取扱店があり、アトマイザーで量り売りしているショップもあります。診断のためだけに購入するのであれば、量り売りでもよいかもしれませんね。
スキンタイプは変化することも
ダウンパフュームの“香りスタイリスト”である、杏喜子(あんず よしこ)さんによると、スキンタイプは代謝リズムとホルモンバランスで決まるのだそう。
そのため、同じ人でも出産や糖質制限、ファスティングなどによってスキンバランスが変わることがあるそうです。
「いつもの香水に違和感が出てきた・・・?」というときは、スキンタイプが変わった可能性があるので、診断をやり直してみるとよいでしょう。
まとめ
香水の選び方に絶対的な決まりはありませんが、「自分に合った香水」を選びたいなら、スキンタイプに合わせるのはよい方法です。それぞれの肌の匂いによって、相性のよい香り・相性の悪い香りがあるからです。
私自身はおそらくニュートラルスキンなのですが、今回いろいろ調べてみて、「今まで『香水は肌に付けると香りが変わる』というのがピンとこなかったのは、自分がニュートラルスキンだからか!」と腑に落ちました。
人によって香り方が変わるのは、香水の面白いところですね。記事を参考に、自分を引き立ててくれる香水を見つけてくださいね!
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