最近はニキビケア用のスキンケアも、種類が豊富になっていますね。ですが、多くの人に情報が届きやすい製品となると、どうしても宣伝力の高いメーカーの製品に限られてしまいます。
私が長年愛用しているオルラーヌも、CMは作っていないようですし、アフィリエイトもないので、ネットで取り上げられることも少ないです。少なくとも日本国内では、知名度があまり高くないかもしれません。
ですが、ニキビ肌で解決策が見付かっていない人に、ぜひとも試して欲しいブランドです。ここでは、私がオルラーヌのスキンケアで特に効果を感じたアイテムを紹介して行きますので、ニキビに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
オルラーヌとは
オルラーヌと言うブランドを知らない人も多いと思います。オルラーヌは1947年にフランスで設立された化粧品会社です。設立当初から、「肌を教育し、本来の力を取り戻させる」と言うコンセプトで、スキンケアの名門製品を作り続けています。
簡単に言うと、肌そのものの調子を整えることで、肌トラブルを改善するスキンケアブランドと言うことですね。
商品開発の際は、皮膚科医の協力のもと、厳密な定義に基づいてさまざまな品質試験を行っています。皮膚に対する受容性テストや、アレルギーテストなどをクリアしたものだけが商品化されていると言うことなので、品質に信頼感が持てます。
ニキビ肌の人に絶対試して欲しい「クレームエクラ」
「クレームエクラ」は、「エクラ」ラインの朝晩兼用クリームです。「エクラ」は肌治療を目的としたラインで、肌疲労にアプローチすることで、つややかで活き活きとした肌に導きます。
主に謳われている効果はくすみの改善ですが、肌疲労を取り除くことでニキビやむくみの改善の効果も見られます。
私が使用しているのは「クレームエクラ」にリニューアルされる前の「ソワンアブソリュートB21」と言うクリームですが、塗ると血行がよくなる感じがあります。
オルラーヌ直営店の店員さんに尋ねた所、「クレームエクラ」にリニューアルされてからも、基本的な内容は「ソワンアブソリュートB21」と同様とのことでした。
「ソワンアブソリュートB21(現「クレームエクラ」)の体験レポート
オルラーヌの販売員さんによると、現在販売されている「クレームエクラ」も、以前販売されていた「ソワンアブソリュートB21」とほぼ同じと言うことなので、参考までに「ソワンアブソリュートB21」の体験レポートを掲載します。
懐かしい匂いだけれど機能的
最後に購入したものは、容器のデザインがこんな感じです。
匂いは「おフランス」と言った感じで、昔の外国製化粧品の匂いです。ちょっと古臭い臭いとも言えますが、使ってみたら意外にも(?)非常に機能的なクリームでした。
お値段は高いですが、私の肌にはとてもよく効くので、20年くらい何度もリピート購入しています。オルラーヌ製品のおかげか、ここ数年はだいぶ肌が落ち着いてきたので、最近は節約のため普段はニベアの青缶を使用しています。
ですが、肌の状態があまりに悪いときは、やっぱりオルラーヌのクリームがあると安心です。「ソワンアブソリュートB21」を使い切ったら、リニューアル後の「クレームエクラ」を購入すると思います。
こっくりと濃いのに意外とベタ付かない
写真だと分かりにくいですが、かなり濃い目のクリームです。固いテクスチャーで、肌に乗せるとグングン溶けて馴染みます。
「ソワンアブソリュートB21」は、パールがかった濃厚なクリームです。肌に塗り込むと、顔がポカポカします。初めて購入したのは二十歳くらいのときで、脂性肌全開の頃でした。
私の肌を見かねた店員さんに、他の商品と一緒にすすめられて購入したものの、いざ家で蓋を開けてみて、「こんな油っぽいクリームを塗ったら、余計にニキビが酷くならないかしら」と思ったものでした。
でもまあ、このクリームだけで1万8千円くらいしたので、状態が悪くなるのを覚悟で塗ってみたところ、段々肌が強くなっていくのを感じました。30代半ば頃からは乾燥肌になりましたが、乾燥肌になってからも大活躍しています。
と言うわけで、肌質をあまり問わずに使えることが判明しました。赤ニキビができたときに塗ると炎症が早く収まるので、ニキビの治りが早くなります。荒れて肌がザラザラしているときも、「ソワンアブソリュートB21」をしばらく塗っていると、肌荒れも収まります。
塗った翌日は肌にハリが出て、小ジワも目立たなくなるので、エイジングサインにも効果があるようです。そして謳い文句通り、くすみが一掃されるのか肌が明るくなります。肌が引き締まって、毛穴が目立たなくなる効果も感じました。
また、徐々にではありましたが、クレーターを含むニキビ跡も、目立たなくなりました。肌の代謝が改善されることで、ニキビ跡の細胞も正常に近い状態に修復されたのだと思います。
ピリピリしたら効いている証拠?
ただし、「ソワンアブソリュートB21」は、ときどき肌がピリピリすることがあります。どうやら、肌が弱っているときに塗るとピリピリするようです。
ですが、化粧品が合わないときのように、肌に負担が掛かってピリピリするわけではないようです。と言うのは、しばらく使い続けるうちに、刺激を感じなくなり、肌もキレイになるからです。
そう言えば、最初に購入するときに、店員さんに「好転反応が出る場合がある」と言われたような気がします。好転反応と言うのは、化粧品の効果が出る過程で肌の毒素が抜けるために、一時的にニキビが増えるなど肌の状態が悪くなることです。
つまり、「ソワンアブソリュートB21」の代謝を改善する効果が現れている証拠なのですね。
ちなみに、肌の調子がよいときに塗ると、刺激を感じない代わりに、肌の変化も出ませんでした。
「クレームエクラ」を安く買うには?
さて、「ソワンアブソリュートB21」は生産中止になっているため、現在購入できるのは同じ内容の「クレームエクラ」です。ただ、効果が高いだけあって、お値段も税込み22,680円と高級です。
ですが、これはあくまで国内の公式店舗での販売価格です。コスメデネットなどの直輸入店で購入すると、時期によって多少の変動はあるものの、およそ半額くらいで購入できます。
ただし、国内の公式店舗の製品はオルラーヌジャポンが販売しているもので、日本の法律に合った品質の製品になっています。海外で流通しているオルラーヌ本社の製品とは、品質が異なる場合があります。細かい品質の違いが心配な場合は、定価になってしまいますが国内のオルラーヌの店舗で購入した方がよいでしょう。
また、オルラーヌジャポンが関与しない並行輸入品や個人輸入品についてのトラブルについては、オルラーヌジャポンは一切対応していないため、輸入会社が対応しきれないトラブルについては自己責任になることを理解しておきましょう。
なお、オルラーヌは肌状態に合わせて色々なラインが発売されているので、少なくとも一番最初はカウンターでカウンセリングを受けた方が、自分に合う製品を見付けやすいと思います。
肌が元気になるクレンジング「ヴィヴィファイイング クレンジングケア」
オルラーヌの製品はクレンジングも、弱った肌が回復する手応えを感じます。オルラーヌのクレンジングでおすすめしたいのは、デイリーケアラインの「ヴィヴィファイイング クレンジングケア」です。
軽い感触のミルククレンジングで、メイクや肌の汚れを素早く取り除きつつ、豊富な植物オイルが肌の潤いを守り、モイスチャーバランスを正常に整えます。
洗い上がりはしっとりとしていて、化粧水や乳液を馴染ませた後のようです。キュッキュッと洗い上がる洗顔に慣れている人には物足りなく感じるかもしれませんが、ニキビができやすい肌=何らかのダメージを受けている肌なので、このくらい優しい洗い上がりの方が適しています。
特に、極端なオイリー肌に傾いているお肌の場合は、スキンケアによる乾燥が皮脂分泌を促進してしまっている可能性が高いです。オイリー肌の人は、洗い上がりが優しいクレンジングに変えることで過剰な皮脂分泌が抑えされ、肌のベタ付きや化粧崩れが改善する効果が見込めます。
私はリニューアル前の「ディマキアント」がまだ少し手元に残っているため、「ヴィヴィファイイング クレンジングケア」の購入はこれからですが、内容は同じようなので、「ディマキアント」の体験レポートを掲載します。
「ディマキアント(現「ヴィヴィファイイング クレンジングケア」)の体験レポート
容器の使い勝手もおフランス?
サラッとしたテクスチャーのミルククレンジングです。こちらも「おフランス」な香りでしたが、「ヴィヴィファイイング クレンジングケア」にリニューアルされたことで、日本人に馴染みやすい、フローラルシトラスの香りになったようです。
また、「ディマキアント」は発売当初は広口のボトルだったので、出しすぎてしまうことが多かったのが唯一の何点でした^^;ですが、クラシカルな匂いのせいか、「おフランスだからしょーがない」と思って諦めていました(笑)。
途中から口が狭いボトルに代わってだいぶ使いやすくなりましたが、蓋と本体が一体型でないので、中身を手に取ってから蓋を閉めるのに、少し慣れが必要でした。
容器に関しては「ヴィヴィファイイング クレンジングケア」にリニューアルされるのと同時にポンプ型になったので、より使いやすくなっていると思います。
肌当たりが軽く、汚れが浮きやすい
柔らかい乳液タイプで、肌に広げやすいです。
クリームの「ソワンアブソリュートB21」と同様に、肌が弱っているときは少しピリピリしますが、こちらも好転反応なのか、ピリピリしても肌に異常が出ることはありませんでした。
肌への当たりは軽く、丁寧に馴染ませるとファンデーションや余分な角質、角栓などの汚れがポロポロ取れるのが分かります。毛穴の一つ一つに馴染ませるつもりで、ゆっくり丁寧に馴染ませるのがコツのようです。
マスカラや濃い口紅はポイントメイク落としで先に落としておいた方がよいですが、ベースメイクはきちんと落ちます。
クレンジングなので汚れを落とすためのアイテムですが、肌に馴染ませているときに、何となく、栄養分が肌に浸透しているような気がします。
汚れが浮いたら、軽くティッシュで拭き取ってから、ぬるま湯で洗い流します。洗い上がりは、商品説明にある通り、サテン地のような上品な光沢感が出ます。何らかの養分が肌に浸透しているような感覚があるのは、気のせいではないのかもしれません。
朝の洗顔料としても使えますが、「ディマキアント」で艶が出た肌にファンデーションを塗ってしまうのがもったいないくらいです。
しっとりとした洗い上がりですが、ニキビや皮脂分泌が悪化することはなく、使い続けていると肌が丈夫になる感じがあります。
クレンジングも定価は税込7,344円と高額ですが、直輸入品だと半額以下で購入できます。
敏感肌の人には、「オリゴ」ラインがおすすめ
敏感肌の人には、マイルド処方の「オリゴ」ラインもあります。刺激が心配なら、こちらのラインを試してみるとよいと思います。「オリゴ」ラインもクレンジングから保湿クリームまで、スキンケアアイテムが一通り揃っています。
オルラーヌのスキンケアは、肌が本来持っている力を取り戻す働きがあるので、敏感肌を改善する効果も期待できます。
肌が回復する過程で、一時的にヒリヒリとした刺激を感じたり、吹き出物ができることがありますが、これは肌の毒素が抜けてよい状態に向かっている証拠です。
赤みやかぶれが出ないようであれば、使い続けてるうちに肌が整い、吹き出物なども収まって来ます。
オルラーヌは高いだけのことはある
オルラーヌは私にとって、「高級なスキンケアの中には、値段なりの優れた効果があるものも存在する」と言うことを知ったブランドでもありました。高級な化粧品はブランド名が高いのだと思ってましたが、オルラーヌは使ってみて、値段が高いだけのことはあると納得できたスキンケアです。
使い続けるうちに肌が回復して行くのを見て、「漢方薬みたいだな」とも思いました。
化粧品は人によって合う合わないがあるので、当然、オルラーヌが合わない人もいると思いますが、ニキビに悩んでいて、まだオルラーヌを試したことがないのなら、ぜひ一度試してみて欲しいと思います。
ご紹介したアイテム以外にも、肌悩み別に色々なラインが発売されているので、最初はカウンターで店員さんに肌の状態を見てもらいながら、商品を選んでもらうのが失敗が少ないと思います。
私はエステも皮膚科も効果がなくて、「これでダメならしょうがない」と開き直り、店員さんにすすめられるまま、クレンジング・化粧水・目元用美容液・クリームを合計10万円くらいで購入しましたが、しばらく使ってみて、「エステなんか行かないで、最初からこれを買えばよかった」と思いました(笑)。
ちなみに、クリームファンデーションのサンプルももらいましたが、こちらもほどよいカバー力で厚塗り感がないのに、肌がフラットに見えます。皮脂崩れもあまり気になりませんでした。
上品なツヤが出てキレイに仕上がるクリームファンデも発売されています。ニキビや毛穴の詰まりもできず、付け心地も軽くてよかったです。厚塗り感がないのも気に入りました。