「日本化粧品検定」と「化粧品成分検定」 の違い|両方1級の人が授ける勉強方法

この記事を書いた人
小鳥遊 文子
コスメコンシェルジュ

【保有資格】 ・2022年~:日本化粧品検定1級 ・2023年~:特級コスメコンシェルジュ/化粧品成分上級スペシャリスト(化粧品成分検定1級) 化粧品を信仰しない、フラットな目線からの記事作成を心掛けています。

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日本化粧品検定1級に一発合格する方法と、試験当日の様子

日本化粧品検定1級の勉強方法と試験当日の様子については、次の記事で詳しく書いています。

美容雑誌も読まない知識量の人が、2級を飛ばして1級に一発合格したやり方なので参考にしやすいと思います。

日本化粧品検定を取得するメリットとは?|いきなり1級合格するための勉強方法

化粧品成分検定1級に一発合格する方法

私は2級を飛ばして1級に一発合格しています

諸々の説明を始める前に、「1級合格の証拠」として私の合否通知をお見せします。合否通知はハガキで届くので、わりと素っ気ないです。

得点が分からないのも少し物足りませんが、合格には違いないと思うことにしました。

なお、素敵な認定書が欲しい人は、合格後に申請すると級に応じた称号・認定書・バッジ・名刺用のシールがもらえます。

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1級合格後に申請すると、「化粧品成分上級スペシャリスト」の称号と認定書がもらえます。認定書は、申請から約1ヶ月ほどで届きました。レターパックプラスで送られてくるので、サインか押印して受け取ります。

認定書と一緒に、名刺用シールとバッヂももらえます。

画像だと見えにくいですが、シールとバッヂにはそれぞれ「CiLA 化粧品上級スペシャリスト 1級」と書かれています。

ちなみに、知識0から受験したい人は必要に応じて、次の記事で紹介する勉強方法を参考に「化粧品成分検定1級」を取ってからこちらの記事も真似すると、無理なく両方とも1級を取れると思います。

日本化粧品検定を取得するメリットとは?|いきなり1級合格するための勉強方法

私のバックボーンは「実家が進学塾」

ついでなので少し明かすと、私は実家が進学塾を経営していた影響で、勉強のやり方・教え方の研究をライフワークとしています。(勉強が苦手な子や、そういう子を伸ばせない講師・教員を見た経験がヒントになっています。)

そのため、ここで紹介する方法はおそらく、勉強に対して苦手意識がある人・忙しくて時間が取りにくい人にも参考にしやすいと思います。

少なくとも「再現できる人が限られる大変なやり方」ではないので、確実に合格したい人はどうぞご一読ください。

教材はテキスト1冊と問題集2冊

1級受験に必要な教材
  • 化粧品成分検定公式テキスト[改訂新版] 1,980円
  • 化粧品成分検定問題集1級 1,100円
  • 化粧品成分検定問題集2級 1,100円

「化粧品成分検定1級」の教材は、テキスト1冊と問題集2冊です。 テキストは全級共通のものが1冊売られているので、それを買います。公式サイトや書店、Amazonなどで購入できます。

新旧2種類の版が流通していますが、「改訂新版」と書かれている方を買ってください。こちらの方が情報が新しいです。

なお、1級の範囲には3~2級の内容も含まれます。そのため、問題集は1級・2級の2冊とも必要です。こちらは公式サイトのみの販売となります。

テキストはkindle版もありますが、受験のために買うなら紙版がおすすめです。人は紙に書かれた文章の方が、しっかり読める性質があるからです。書き込みや付箋も、紙版の方がカスタマイズしやすいです。

化粧品検定を持っている人も違和感なく学べる

最初に少し触れましたが、「化粧品成分検定」の代表理事を務める久光一誠さんは、化粧品検定の監修者の一人でもあります。

そのため、成分の分類方法がどちらの検定も同じなので、化粧品検定を持っている人にも違和感なく学べます

「化粧品検定で学んだ成分知識の延長線上の、もっと詳しい知識」という感覚で学べるので、むしろ化粧品検定を受けた人の方が親しみやすいかもしれません。

テキストと問題集をくり返し学ぶのが基本

「化粧品成分検定1級」の勉強方法は、テキストと問題集をくり返し学ぶのが基本です。 テキストを2回3回と読み、問題集もくり返し解きます。

注意点は、テキストも問題集も非常に読みやすく作られているため、活字に慣れていない人だと斜め読みしやすいことです。 読みやすいので、ざっと読んだだけで分かった気になってしまいますが、きちんと読み込むと細かい情報がたくさん詰め込まれています。

そのため、読み飛ばしのないよう一字一句ていねいに読むことが合格への近道です。 「黙読だと斜め読みしちゃう」という人は、独り言のようにブツブツと小声でよいので、音読すると読み漏らしを防げます

問題集にしか書かれていない知識も出題される

問題集の解説には「テキストに書ききれなかった知識」が載っていて、そこからも出題されます。 そのため、すべての解説をしっかり読み込まないと、試験当日になって「そんなの教わってないよ?」ということになってしまいます。

「化粧品成分検定」の問題集はサブテキストでもあるので、問題を解くだけでなく、解説をしっかり読むことが大切です。

間違えた問題はもちろんですが、正解できた問題の解説も忘れずに読みましょう

マイナーな成分が出題されることも

「化粧品成分検定」で扱うのは、基本的に「化粧品によく使われる成分」です。そのため、すべての化粧品成分を網羅しているわけではありませんが、それでも若干マイナーな成分も扱われています。

そうしたマイナーな成分について出題されることもあるので、テキストや問題集に載っている成分は、すべて覚えるのが理想です。成分名だけでなく、性質や効果なども覚えておくと安心です。

2回勉強して覚えられない箇所はノートにまとめる


非イオン界面活性剤は種類が多すぎて、読んだだけでは覚えきれないのでノートにまとめました。

テキストや問題集を勉強してみて、2回勉強しても覚えられない箇所は「自分にとって苦手な個所」と認識した方がよいでしょう。

試験勉強のコツの一つは、「苦手なところを把握して克服すること」です。 特に「化粧品成分検定」の場合は、苦手箇所を捨てすぎると点数が足りなくなる恐れがあるため、可能な限り苦手なところを減らした方がよいです。

そのためには、苦手なところはノートにまとめると覚えやすくなります

私の場合は苦手箇所だけまとめたところ、小さめのノート8ページ分になりました。 1回でまとめきれない情報もひとまずメモとして書き出しておき、あとで別のページに見やすく清書しています。画像の右ページは、清書したのでいらなくなったメモ書きです。

テキストの丸写しはおすすめしない

自分にとってなじみの薄い成分や、「乳液をいい感じに乳化させるための方法」などをまとめています。

試験勉強というと、「テキストをすべてノートに写す」という人がいますが、私は主に3つの理由でこの方法はおすすめしません。

ノートの分量が少ない方が、モチベーションが下がったり自信を失ったときでも、抵抗なく見返せるから、というのが一つ。

もう一つは、読んで覚えられるところまで書くのは非効率だからです。

そして、3つ目の理由は、ノートを必要最低限の情報にとどめておけば、試験当日など短時間で集中的に復習できるからです。

ですが、どうしてもノートをたくさん書きたい人は、苦手箇所のページに付箋を貼るか、苦手箇所だけのノートを別に作ると復習しやすいです。

やる気が出ないときの勉強方法

このページは、イマイチ頭に入っていない成分をまとめています。

試験当日まで毎日集中して勉強できればよいですが、ほとんどの人は「勉強したくなくなる日」というのが出てきます。むしろ、集中できる日の方が少ないかもしれません。

そういうときはとりあえず、5分でよいので苦手箇所をまとめたノートをパラパラめくるか、テキストや問題集の付箋を貼ったページだけ眺めましょう

この程度であればやる気がないときでも取りかかりやすいですし、一つくらいは知識を覚えられたりします。 さらに、5分だけのつもりがやる気が出てくることもあるので、トータルでの学習効果は意外に高いです。

勉強期間は4ヶ月あると理想的

必要な勉強期間には個人差もありますが、4ヶ月あればゆったりしたスケジュールでも合格ラインに届くと思います。 私の場合は2022年秋の日本化粧品検定1級を受けた直後に成分検定の存在を知り、12月の試験は申し込み締め切りを過ぎてしまっていたため、その次の6月の試験に向けて年明け頃から勉強を始めました。

そして4月末の時点で試験勉強がほぼ終わったので、約4ヶ月勉強したことになります。毎日しっかり勉強していたわけではなく、短時間の学習がほとんどで、たまに集中して長く勉強する感じです。何もしなかった日も多かったので、かなり余裕のあるスケジュールです。

短期間で集中して勉強できる人なら、2ヶ月といったところでしょうか。

テキストと問題集を3回ずつで一発合格

記憶力・理解力・もともとの知識量が人によって違うので、合格に必要な勉強量は「自分が受かりそうに思えるまで」です。

個人差があるので参考程度の情報ですが、私の場合はテキストと問題集2冊をそれぞれ3回ずつ勉強しました。それで2級は飛ばして1級のみの受験で、一発合格しています。

化粧品検定1級の知識をもともと持っており、化粧品の基本的な仕組みと大まかな成分知識をあらかじめ知っていたので、その分は新しく覚えずに済んだ感じです。

なお、試験勉強の途中でコスメコンシェルジュの認定も受けましたが、成分については軽く触れる程度でした。したがって成分検定の予備知識を得る目的なら「化粧品検定」は1級までで十分で、コスメコンシェルジュはなくても大丈夫です。

勉強してから試験までの期間が開く場合は、再度復習を

「化粧品成分検定」は約半年前に実施日が決まるので、早くから準備を始める人だと試験日よりだいぶ前に勉強が終わってしまうことがあります。私もそうでした。

その場合は、試験直前に再度復習をした方がよいです。基本的に暗記系の試験なので、期間が開くと自分で思うよりも内容を忘れてしまうからです。

私は記事を書くのに知識を使うため、日常的に多少復習ができている状態でしたが、それでも細かいところは抜けてしまいました。

ですので、4月末の時点でいったん試験勉強は終わっていましたが、試験1ヶ月前からもう一度テキストと問題集をやり直しています。 4月までに2周し、直前にもう1周で合計3周勉強した計算です。

成分表示名は正しい表記で覚える

細かいことですが、成分表示名は正しい表記で覚えておきましょう。 私が受験した第17回の試験では、「空欄に当てはまる成分名を7文字で答えよ」というような、文字数指定での問題が出題されました。

正解は「カリ石ケン素地」なのですが、うっかり「カリ石鹸素地」と入力してしまったために文字数が合わず、でも他の成分でないことは確かなので、「?????」となってしまったのです。

数分考えこんだ末に「表記が違う?」と気付きましたが、危うくケアレスミスで1点落とすところでした。

また、マークシート方式で受験する人は、成分名を正しい漢字で書けるようにしておくことも必要です。

なお、問題にミスが生じることも稀にあるようで、私が受験した回は1問出題ミスがあったそうです。(その問題は全員正解扱いになりました。)

満点合格できそうな手応えは得にくい

なお、「化粧品成分検定」はかなりしっかり勉強しても、満点を取れそうな手応えは得にくいと思います。 よくよくテキストを読むととにかく情報量が多く、3回読んでもまだ「そんな情報あったっけ?」という箇所が見つかるのです。

読みやすいレイアウトでさらっと書いてあるので初見では気付きにくいのですが、読めば読むほど、「知らない知識」を見つけてしまいます。

そのため私は、「これだけ勉強して落ちるなら、他の人も専門家以外はほとんど落ちるであろう」と思えるところまで来たところで、もう大丈夫なことにしました。

「自分はきっと受かる」と思い込むことで、心の中から余計な不安・緊張を追い払うことも合格するために大切だからです。

CBT受験は最低限のパソコンスキルも必要

パソコンで回答するCBT受験を選ぶ人は、パソコンの操作スキルも必要です。マウスでのクリックと文字入力ができれば大丈夫ですが、文字入力はローマ字入力限定です。

そのため、普段カナ入力に頼っている人は、ローマ字入力を練習しておいた方がよいでしょう。 全成分表示の空欄を埋めるなどの「記述問題」と、最初の受験番号を入力する際に文字入力が必要になります。

ほとんどの回答はクリックでできるもので、試験時間もだいぶ余裕がありますが、文字入力で躓かないようにしておきましょう。




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