脂性肌(オイリー肌)の治し方。皮脂分泌が過剰になる原因と対策方法

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「いつも肌がベタベタして気持ち悪い」、「毛穴やテカリをメイクでごまかしたいのに、油田肌だからすぐにファンデーションが取れてしまう」。

見た目の美しさや清潔感が損なわれるだけでなく、体感的にも不快感を伴う「脂性肌」。命にかかわる症状ではないとはいえ、本人にとってはとても深刻な悩みですよね。

そこでここでは脂性肌を改善したい人のために、皮脂分泌が過剰になる原因と対策方法を紹介します。 混合肌・乾燥肌の皮脂対策についても解説するので、過剰な皮脂に悩んでいる人は参考にしてください♪

目次

そのベタつきは本当に脂性肌?肌質の種類と特徴

肌質は大きく4種類

肌質は大きく4種類に分類できます。

  • 普通肌
  • 脂性肌(オイリー肌)
  • 乾燥肌
  • 混合肌(インナードライ)

皮脂量を適切に抑え、肌をすこやかに保つには肌質に合ったお手入れが必要です。しかし、肌質の診断は本人の主観に基いて行われる場合も多いため、自分の肌質を間違って認識している人も少なくありません

肌質の認識が間違っていると、スキンケアの方法も間違ってしまいます。

特に脂性肌を自称する人は「本当は混合肌や乾燥肌」というケースも少なくないため、対策方法を考える前にまずは、「そのベタつきは本当に脂性肌なのか?」というところを確認する必要があります。

普通肌

トラブルが少なく、もっとも理想的な状態が「普通肌」です。水分・油分のバランスがよく油分は適量で、水分も適量または多め。 したがって、スキンケアで目指すのも「普通肌の状態」です。

見た目や手触りは、キメが整っていてやわらかく、適度なつやがあってなめらか。ファンデーションがのりやすく、ヨレ・くずれも少ないです。

暑いときには多少ベタつくこともありますが、毛穴はほぼ目立たず、気になるとしてもTゾーンが多少目立つ程度。

スキンケアは、入浴や洗顔で失われた油分・水分の補給が基本になります。

脂性肌(オイリー肌)

油分が過剰で、水分は適量か多めの状態が脂性肌です。オイリー肌とも呼ばれます。 うるおいが足りていて弾力もありますが、一年を通して脂っぽくベタつきがちです。

キメが粗く、毛穴の開きや黒ずみも目立ちます。 ニキビや毛穴詰まりなどのトラブルが起こりやすく、皮脂によるメイクくずれ・テカリにも悩まされやすい肌質です。

肌の水分は保ちつつも、油分を抑えるケアが美肌に近づくカギになります。

乾燥肌

水分・油分ともに不足しているため、乾燥によるトラブルが起こりやすい肌質です。うるおい不足によってバリア機能が低下しやすいため、敏感肌の人も多く含まれます。

一見、きめ細かく美しい肌に見えますが、キメの溝が浅いか、ほとんど消失してしまっていることもあります。 乾燥によるメイクのくずれやヨレに悩まされることも。

暑いときには多少ベタつくこともありますが、基本的には夏でもエアコンなどによる乾燥に悩まされがちな肌質です。油分が少ないため、汗をかいても水やお湯で流すだけでさらっとした肌に戻ります。

スキンケアは水分・油分を補給することも大切ですが、肌が自らうるおう力を育てることが美肌への近道です。

混合肌(インナードライ)

油分が過剰で、水分は足りない状態です。肌が硬く、キメも粗めで、全体的または部分的にゴワつきが見られます。

Tゾーンや頬の毛穴の開きが目立ち、ファンデーションがくずれやすいです。 毛穴のトラブルが比較的起こりやすいため、ニキビに悩まされる人もいます。

油分が多いので一見、うるおっているように見えることもありますが、水分が足りていないため、本質的には乾燥に弱い肌状態といえます。

うるおい不足に気付かず、脂性肌と誤解する人も多い肌質ですが、「水分不足」という点が脂性肌とは大きく異なります。

スキンケアは単にベタつきを抑えるのではなく、油分・水分バランスの改善を意識するとよいです。

脂性肌モドキだけど本当は「混合肌」

脂性肌を自認している人の中には、「本当は混合肌」という人も多く含まれます。脂性肌と混合肌の違いは、「水分が足りているかどうか」です。

どんなにベタつきが気になっても水分が足りていないのであれば、それは「混合肌」であり、本当の脂性肌とは適切なスキンケアが異なります。

持病などによる個人差もありますが、だいたいの人は20代後半になると肌の水分量が減ってくるので、25歳以上でベタつきが気になる人はほぼ、「脂性肌ではなく混合肌」と考えてよいでしょう。

したがって、このタイプの人はベタつきを抑えると同時に、肌の水分量を増やすケアをすると効果的です。

脂性肌モドキだけど本当は「乾燥肌」

乾燥肌でも皮脂によるベタつきが気になることが皆無ではないため、本当は乾燥肌であるにもかかわらず、「本人は脂性肌だと思い込んでいる」というケースもあります。

日本人は特に「ニキビと皮脂」に厳しい傾向があるように思いますが、そのせいか「自分の皮脂に厳しい人」がとても多いように感じます。

そういうことが関係しているのか、脂性肌を自認している人の中には、真逆であるはずの乾燥肌の人もちょこちょこ紛れ込んでいるのです。

たまにベタつくことはあっても油分・水分ともに不足しているので、そのことを考慮したスキンケアが必要です。

季節や年齢で肌質が変わることも

肌質は常に一定ではなく、季節や年齢によって変わることもあります。春夏はオイリー傾向に偏る人が、秋冬になると乾燥傾向になることもありますし、若いときに脂性肌だった人が、年を取って乾燥肌に代わることもあります。

また、風邪を引くと乾燥しやすくなるなど、体調の変化でも肌質が変化します。女性の場合は、毎月のホルモンバランスの変化でも肌質が大きく変わることがあります。

したがって「私は○○肌だから」と囚われすぎずに、そのときどきの肌状態を素直に受け止め、肌状態に合ったケアをすることが大切です。

皮脂分泌が過剰になる原因

脂性肌と混合肌・乾燥肌では、皮脂が出る原因が違う

皮脂分泌が過剰になりやすい肌質には、「脂性肌」と「混合肌・乾燥肌」があります。しかし、脂性肌と混合肌・乾燥肌では、皮脂分泌が増える原因が違うため、有効な対策方法も異なります。

したがって、皮脂分泌を抑えたいのであれば、自分の肌質を正しく見極めることが不可欠です。

【全肌質共通】体質・ホルモンの影響

皮脂分泌が過剰になる原因の一つは、体質やホルモンの影響です。男性ホルモンの「テストステロン」「アンドロゲン」は、皮脂量を増やすといわれています。 男性ホルモンは男性から多く分泌されるホルモンですが、女性の体内でも分泌されます。

また、女性の場合は月経周期によるホルモンバランスの変化も、皮脂分泌に大きく影響します。月経が始まる2週間前~月経開始までは、黄体ホルモンの影響で皮脂分泌が活発になり、ニキビ・肌荒れなどのトラブルも起こりやすくなります。

思春期の頃に肌が脂っぽくなるのも、基本的にはホルモンの影響が大きいです。

【全肌質共通】食事・睡眠など生活習慣

  • 油分・糖分が多い食事(ジャンクフードやお菓子、揚げ物など)
  • 過度な飲酒
  • 寝不足
  • 煙草の煙・ヤニを浴びる

食事や睡眠などの生活習慣によっても、皮脂分泌が増えすぎてしまうことがあります。

脂っこい食事のあとや寝不足のときに、肌のベタつきが気になった経験はないでしょうか? お酒を飲める人は、飲酒後に肌が脂っぽく感じることもあるでしょう。

さらに、煙草の煙・ヤニを浴び続けることでも、皮脂が増えるといわれています。自分で喫煙しなくても、他人の副流煙を浴びるのも肌にはよくありません。

【混合肌・乾燥肌】間違ったスキンケアなどによる乾燥

「脂っぽいけれど、カサつき・ゴワつきもある」という人は、混合肌か乾燥肌です。この場合は過剰な皮脂分泌の原因として一番に考えられるのは、「肌の乾燥」です。

肌はうるおい不足に陥ると、皮脂をたくさん出すことで乾燥や外部刺激から自身を守ろうとすることがあります。 そのため、間違ったスキンケアなどで肌のうるおいを取りすぎると、かえって脂っぽくなることがあるのです。これが混合肌・乾燥肌の人のベタつきの正体です。

このタイプの人が「自分は脂性肌」と思い込み、脂性肌向けの脱脂力の強いスキンケアをすると皮脂量が増え、どんどんオイリー肌に傾いてしまいます。

自律神経の乱れや脂漏性皮膚炎の場合も

スキンケアや生活習慣を見直しても改善が見られないときは、「自律神経の乱れ」「脂漏性皮膚炎」などが原因の可能性もあります。

自律神経はリラックスモードの「副交感神経」と、緊張モードの「交感神経」から成り立っています。どちらも必要なものですが、ストレスなどで交感神経が優位になりすぎると男性ホルモンの分泌が促されるため、皮脂分泌も過剰になってしまいます。

また、「脂漏性皮膚炎」は頭やTゾーンなどの、皮脂が多い部位に起こりやすい皮膚疾患です。肌に赤みが出て、ガサガサした様子になります。 はっきりした原因は分かっていませんが、皮膚常在菌の一種である「マラセチア菌」の異常増殖が関係していると考えられています。

過剰な皮脂分泌を抑える方法は大きく3つ

  • スキンケア
  • 生活習慣の見直し・ストレスケア
  • メイクを工夫することによる対症療法的対策

過剰な皮脂分泌を抑えるための根本的な対策方法には、「スキンケア」と「生活習慣の見直し・ストレスケア」があります。 効果が出るまでに時間はかかりますが、徐々に皮脂腺の働きが正常化されていくので、問題を根本から改善できます。

肌質が改善されるまでの間のベタつき・テカリを抑える方法として、メイクも工夫するとよいでしょう。

というわけで、次のページからは具体的な対策方法を細かく書いていきます。長くなるので、気になるところだけ読んでもOKです。(ページ上の目次からもジャンプできます。)

【スキンケア編】過剰な皮脂分泌を抑える対策方法

そもそも皮脂とは?

脂性肌の大敵である「皮脂」とは、毛穴の中の皮脂腺から分泌される油脂状の物質です。大部分を「トリグリセリド」が占め、他には「スクアレン」や「ワックスエステル」などの成分で構成されます。

トリグリセリドを主成分とする「油脂」に近い物質なので、脂性肌の人はオリーブ果実油やマカデミア種子油などの「油脂」を含むスキンケアとは相性が悪い傾向があります。(個人差や製品にもよります。)

本来は肌を守るために必要なもの

皮脂は本来、「皮脂膜」と呼ばれる保護膜を形成することで、乾燥などの外部刺激から肌を守るために必要なものです。

何かと厄介者扱いされがちな存在ですが、皮脂がまったくない肌は水分がどんどん蒸発してしまいますし、ちょっと何かにこすっただけで擦り傷ができるなど、刺激に対して非常に弱くなります。

また、皮脂にはウイルスや細菌の侵入を防ぐ「抗菌」の役割もあります。

そのため皮脂対策をするときは、「肌に必要な皮脂は残す」という意識を持っておくことが大切です。 皮脂をすべて除去するとそのときはさっぱりしますが、長期的には肌に負担がかかるため、かえって皮脂量を増やしたり、敏感肌に傾いたりといったリスクが生じます。

こすらない・叩かない・強い成分は使わない

ベタつきやテカリが気になると、洗浄力の高い洗顔料を使うなどの「肌に厳しいスキンケア」をしたくなります。 ですが、過剰な皮脂分泌を抑えたいときこそ、肌をやさしく扱うことが大切です。

活性化してしまった皮脂腺を落ち着かせるためには、「肌をこすらない・叩かない・強い成分は使わない」ことを意識するとよいでしょう。

ピーリング成分や脱脂力が強い洗浄成分などの、刺激が強い成分もなるべく使わない方がよいです。 毛穴パックなどの、肌負担が大きい毛穴ケアも避けましょう。

刺激の強い成分や美容法は即効性が期待できますが、同時に皮脂腺の活性化・バリア機能の低下・大人ニキビにも繋がるため、どんどん肌質が悪くなります。

肌を乾燥させるケアは思春期のみ

不快なほど皮脂が多い状況だとつい、いかに肌を乾燥させてさっぱりするか、という方向に意識が向きがちです。実際に皮脂対策用のスキンケアには肌を乾燥させるものもありますが、肌を乾燥させるケアは思春期の脂性肌のみにした方がよいでしょう。

二十歳以降は逆に、うるおいを与えることで皮脂分泌を抑えるケアに切り替えた方が効果的です。

また、思春期のスキンケアでもそこまで脂っぽくない人の場合は、肌を乾燥させない化粧品を選んだ方がよいです。それほど皮脂が多くない人が乾燥するスキンケアを使うと、自分では気が付かなくても刺激が強過ぎる可能性が高いです。

頻繁に皮脂を取らない

油取り紙などで頻繁に皮脂を取ることも、皮脂分泌を促す原因になります。

皮脂腺には、肌に皮脂がなくなると皮脂を分泌し、皮脂量が一定に達すると分泌を止める性質があります。 頻繁に皮脂を取ると「分泌→停止」をくり返すことになるため、皮脂腺が活性化し、皮脂をたくさん出すようになってしまうのです。

そもそも乾燥肌の人でも、汗をかいたときや暑いときは多少は肌がベタつくもの。皮脂を取りすぎないためには、ベタつき・テカリを気にしすぎないことも大切です。

なお、皮脂が多くてテカりやすい人は無理にマット肌に擬態させるよりも、つや肌を目指すことで多少のベタつき・テカリはメイクアップ効果として利用するとラクです。

生理前などの一時的な脂性肌を気にしすぎない

皮脂分泌はホルモンバランスや体調の変化によっても増えるため、一時的に脂性肌に傾くこともあります。

しかし、あくまで一時的なものなのに脂性肌向けのスキンケアに切り替えてしまうと、肌の乾燥を招くことで皮脂分泌が活発な状態が慢性化します。

「最近、肌が脂っぽいかも・・・?」というときは、「脂性肌になった!」とすぐに思い込むのではなく、いつものスキンケアを続けながらしばらく様子を見てみるとよいです。

その上で、皮脂が気になるようなら軽くティッシュオフする・スキンケアの油分を減らす・フェイスパウダーをはたくなど、肌に負担のかからない範囲で対策してみるとよいでしょう。

洗顔は1日2回まで

どんなに脂っぽくても、皮脂の取りすぎは禁物です。洗顔も1日2回までにしましょう。

ですが、スポーツをする人やホコリっぽい環境で働いている人など、「朝晩の洗顔とは別に、出先でも顔を洗わないと気持ち悪い」という人もいるでしょう。その場合も洗顔料や石鹸を使うのは1日2回までにとどめ、それ以外は水かぬるま湯で軽く洗う程度にするとよいです。

なお、本当に脂性肌の人以外は、朝は洗顔料なしで、水またはぬるま湯ですすげば十分です。水ですすぐだけだとヌルつきが残るようなら、事前に余分な皮脂をティッシュオフしておきましょう。

洗顔料による刺激や乾燥が防げるので、過剰な皮脂分泌や大人ニキビを落ち着かせることに繋がります。

洗顔料は低刺激なものを使う

洗顔料を使うときは、なるべく低刺激で洗浄力が強過ぎないものを選びましょう。余分な皮脂を事前にティッシュオフすれば、強い洗浄成分は必要ありません。

洗浄力が強い=肌への刺激も強いので、皮脂腺を活性化させて逆効果です。また、長期的にはダメージが蓄積することで、しわやたるみなど別のトラブルの原因にもなります。

なお、背中などボディーの脂っぽさが気になる場合も、強過ぎる洗浄料は皮脂腺を刺激するので逆効果です。その場はさっぱりしますが、くり返すごとに皮脂腺が活性化してしまいます。

熱いお湯で洗うのはNG

熱いお湯で顔や体を洗うのもNGです。熱いお湯で洗うと皮脂がよく落ちてさっぱりしますが、肌を乾燥させるので逆効果です。

湯船で熱いお湯に浸かるのも、なるべく控えましょう。

汗や水気を拭くときは、こすらず押さえるように

汗や水気を拭くときは、こすらず押さえるようにして、タオルやハンカチに水分を吸収させます。顔だけでなく、ボディーも同じです。

こするように拭くと刺激を与えるので、皮脂分泌を促すばかりか、シミ・しわ・たるみの原因にもなります。

なお、タオルやハンカチは吸水性が高いものを使用すると、何度も肌に触れなくても水気を拭き取れるので、摩擦・刺激を減らせます。 また、タオル・ハンカチを洗濯するときは吸水性を損なわないようにするため、柔軟剤は使いません

どの肌質も水分補給は不可欠

どの肌質にも水分を与えるケアは不可欠です。肌の水分量が多い脂性肌や普通肌でも、洗顔直後は肌の水分が流れ出て減ってしまうので、化粧水などで水分を与えてあげましょう。

肌の細胞には水分が含まれているので、体の中からの水分補給も大切です。体質や体格、健康状態などによって適切な水分摂取量は異なりますが、一般的には成人1日で2.5リットルの水分が必要といわれています。(飲み物だけでなく、食べ物に含まれる水分もカウントします。)

しかし、水分を摂りすぎても頭痛や倦怠感などを引き起こすので、自分の適量を見極めながら少しずつ摂取するとよいです。また、緑茶などの利尿作用があるものは、水分補給したことになりません。

スキンケアの仕上げに「フタ」を

肌に水分だけを塗っても、すぐに蒸発してしまいます。蒸発する際に肌にもともとあった水分も奪うため、水分を塗る前よりも乾燥してしまいます。

したがって、脂性肌であってもスキンケアの仕上げには、油分で「フタ」をするのが基本です。 あまりたくさん塗るとニキビや毛穴詰まりを引き起こすので、手のひらに広げたものをごく薄く肌に移す程度で構いません。

おすすめはスクワランオイル。アクネ菌のエサになりにくいのでニキビの原因になりにくく、脂性肌にも安心して使えます。

「保湿剤」成分でも水分の蒸発を防げる

脂性肌の人の中には、「油分はどうしても苦手」という人もいます。油分が苦手な人は、「保湿剤」と呼ばれる成分を利用することでも、肌の水分の蒸発を防げます

「保湿剤」は水性成分の一種で、グリセリンやBG、DPG、ヒアルロン酸Naなどが該当します。

化粧水やオールインワンジェルなど、脂性肌の人が利用しやすいスキンケアにもよく配合されています。特に成分表示の前半に「保湿剤」の成分が書かれている化粧水などは、単品でも保湿効果が長続きする傾向があるので、油分を重ねたくない人におすすめです。

自分で化粧水を作る場合も、グリセリンやヒアルロン酸Naなどの「保湿剤」を混ぜておくと、水だけよりも水分が蒸発しにくいでです。

ただし、グリセリンで肌荒れする人などもいるため、少しずつ試しながら自分の肌と相性のよい成分を探してみるとよいでしょう。

【生活習慣・ストレスケア編】過剰な皮脂分泌を抑える対策方法

良質な睡眠

過剰な皮脂分泌を抑えるには、生活習慣を見直すことで全身の状態を整えることも大切です。

皮脂分泌を正常に抑える生活習慣として大切なものの一つは、「良質な睡眠」です。自分の体質に合った睡眠時間を、毎日同じタイミングで確保できるのが理想です。しかし、難しい場合は短時間でも「しっかり熟睡できる時間」を作ると、全身も肌も整いやすくなります。

もし、あまりよく眠れていないようなら、寝る直前の入浴や食事を控えるなど、できる範囲で毎日の習慣を見直してみるとよいでしょう。

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栄養バランス

食べた物が肌を作るので、栄養バランスも大切です。直接的に肌の材料になるタンパク質はもちろんのこと、肌の調子を整えるビタミン・ミネラルも意識して摂るようにするとよいです。

美肌に関係の深い栄養素
  • タンパク質:大豆製品、肉、魚など
  • ビタミンA:緑黄色野菜、レバー、卵黄など
  • ビタミンB群:豚肉、穀類、レバー、にんにく、魚介類など
  • ビタミンC:ブロッコリー、ピーマン、青菜類、ジャガイモ、サツマイモ、イチゴ、オレンジなど
  • ビタミンE:ナッツ類、魚介類、油脂類、ツナ缶、西洋カボチャ、モロヘイヤなど
  • :レバー、ほうれん草、小松菜、アサリ、サンマ、豆乳など
  • 亜鉛:牡蛎、ホタテ、たらこ、煮干し、牛肩ロースなど

無理なく栄養バランスをよくするコツは、1日に食べる品目数をなるべく増やすこと。白米を炊くときに玄米や大豆を混ぜたり、ご飯にゴマや塩昆布をかけるなどすると、品数はそのままでも口に入る食材の種類を増やせます。

おやつにナッツ類やドライフルーツ、小魚などを取り入れるのもよい方法です。ただし、ナッツ類は脂性肌の人がたくさん食べるとニキビができることがあるので、様子を見ながら少しずつ食べるようにしてください。

自律神経を整える

皮脂分泌を抑えたいなら、自律神経を整えることでホルモンバランスも整えるとよいです。

自律神経の整え方
  • 規則正しい生活
  • バランスの取れた食事
  • 良質な睡眠
  • 適度な運動
  • 体を冷やさない
  • ストレスを溜めない

端的に言えば「自分を大切にする」ということに尽きますが、忙しくてできないときもあるでしょう。 ですが、自分のことに手が回らないときこそ、できる範囲で心身を労わることが大切です。

とはいえ、「他はともかく、ストレスを溜めない方法が分からない」という人も多いと思うので、その点について一つだけコツを書きます。

イヤな人・イヤな出来事に囚われ続けない=そのことはなるべく考えない

なお、自律神経の乱れを自分で改善できないときは、漢方薬を利用する方法もあります。内科などでも処方してもらえますし、市販薬も売っています。種類がたくさんあるので、体質に合ったものを試してみるとよいでしょう。

正しい姿勢を心がける

自律神経は首~腰にかけて背骨を通っているため、背骨のゆがみが原因で自律神経が上手く働かなくなり、その結果としてホルモンバランスが乱れて皮脂が多くなることもあります。

したがって、過剰な皮脂分泌を抑えたいのであれば、正しい姿勢を心がけることで、背骨をゆがませないことも大切です。

デスクワークなどで猫背になりやすい人・体が固まりやすい人は、トイレに立つついでのときだけでもよいので、意識して背筋を伸ばすようにしてみましょう。

また、腰や肩を使って背骨を左右に揺らすようにすると、ゆがんだ背骨に圧迫された神経が解放されやすくなります。

ただし、重い腰痛などがある場合は、信頼できる整体師などに相談してください。

煙草・お酒・刺激物を控える

皮脂分泌を促す嗜好品・刺激物
  • 煙草
  • お酒
  • 辛いもの
  • 甘いお菓子
  • スナック菓子

皮脂分泌を促す嗜好品・刺激物も、なるべく控えるとよいです。

ドクターストップでない限りは無理に止める必要はありませんが、摂取量や頻度を減らしてみるとよいでしょう。

女性は低用量ピルを利用する方法も

女性は低用量ピルの服用でも、皮脂分泌を抑えることができます。ニキビにも効きますが、保険適用で処方できるのは月経困難症と子宮内膜症に限られるため、肌治療を目的とする場合は自費診療になります。

副作用が皆無ではなく、飲むのを止めると効果がなくなりますが、服用している間は確実に皮脂を減らしてくれます。効果が出るのも比較的早いです。

ピルの種類によって値段や効き方が異なるので、詳しくは婦人科医に相談するとよいでしょう。

なお、低用量ピルを服用できるのは40代までとされています。また、血栓ができやすくなる薬なので、喫煙者が服用を希望する場合は禁煙が必要です。

大豆イソフラボンも皮脂分泌を抑える

低用量ピルが使えない人は、大豆イソフラボンの摂取によっても皮脂分泌を抑える効果が期待できます。 大豆イソフラボンは女性ホルモンの一種「エストロゲン」に似た構造のため、皮脂の分泌抑制やコラーゲン生成促進など、美肌に役立つ働きを持っています。

納豆や豆腐、豆乳などの大豆製品に多く含まれる成分ですが、サプリメントも市販されています。(低用量ピルと大豆イソフラボンのサプリメントは併用できません。)

摂りすぎにさえ気を付ければ副作用の心配がなく、男性も摂取できます。(持病や体質で食べられない人を除く。)

脂漏性皮膚炎が疑われるなら医師に相談

過剰な皮脂分泌の原因として脂漏性皮膚炎が疑われる人は、皮膚科医などに相談しましょう。

皮膚疾患の場合は外用薬などによる治療も必要になるため、自宅でのケアだけでは改善が難しい可能性があります。

【対症療法的な対策】今日の肌をさらさらに保つ方法

皮脂分泌を減らすには時間がかかる

ここまでは根本的に皮脂分泌を減らすための対策方法を書きましたが、皮脂が出やすい肌質が改善されるまでには時間がかかるため、「今日始めれば明日にはサラサラ」というわけにはいきません。

しかし、脂性肌はベタつきや化粧くずれなどの不快感や不便も多いため、即効性がない対策方法だけでは続けにくいでしょう。

脂性肌によるストレスを軽減しながら、皮脂が出すぎない肌を根気よく作るためには、「とりあえず今日の肌をさらさらに保つための、『対症療法的な対策方法』」を併用するとよいです。

メイクは日焼け止め+フェイスパウダー

脂性肌をサラサラに保つには、油分をなるべく塗らないことが大前提です。メイクも油分が多いアイテムを控えると、皮脂くずれしにくく肌も軽いので快適です。

おすすめは「日焼け止め+フェイスパウダーだけ」のベースメイク

日焼け止めは「酸化亜鉛」「酸化チタン」が配合されているものを選べば、ファンデーションなしでもトーンアップ効果が見込めます

フェイスパウダーは皮脂を吸着してさらさら肌を保つためのアイテムです。固形タイプの「プレストパウダー」と呼ばれるものを選ぶと、毛穴や色ムラを多少カバーできます

植物エキスが苦手でなければ、花西子のプレストパウダーはカバー力高めでなめらかな肌に仕上がります。

毛穴カバー下地も便利

「日焼け止めとフェイスパウダーだけでは皮脂や毛穴が気になる」という人は、毛穴カバー下地も併用するとよいでしょう。

毛穴カバー下地には、皮脂を吸着してテカリを抑えたり、毛穴の凹凸をフラットに整える効果があります。透明で単品では効果が分からないものもありますが、上からパウダーなどを重ねると、毛穴が目立たなくなります。

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油取り紙よりティッシュが便利

テカリ・ベタつきを抑えたいときは、油取り紙よりもティッシュがおすすめです。 油取り紙でチマチマと皮脂を取ろうとすると、同じところに何度も当たるので刺激になりますし、皮脂も取りすぎがちです。

ですが、ティッシュなら一度に広範囲の皮脂を吸着できるので、何度も肌に当てなくても簡単にさらっとした感触がよみがえります。 油取り紙のように皮脂を吸収しすぎないので、適量の皮脂を肌に残せるメリットも。

油取り紙の吸着力に慣れていると物足りなく感じますが、その場合はティッシュオフのあとにフェイスパウダーをたっぷりはたけばサラサラになります。

乾燥によるベタつきにはミスト化粧水

 

乾燥が原因で皮脂が増えている場合は、メイクの上から使えるタイプのミスト化粧水を持っていると重宝します。

乾燥が気になったときやメイク直しのときに吹きかけるだけで、肌にうるおいを補給できます。

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まとめ

脂性肌を治したいなら、「スキンケア」と「生活習慣の見直し・ストレスケア」で皮脂腺の働きを正常に導くことが根本的な解決に繋がります。

ですが、皮脂分泌が正常に抑えられるまでには時間がかかるので、フェイスパウダーでさらさらにするなどの対症療法的対策を併用するとよいです。

とはいえ、間違ったスキンケアや生活習慣を一気に改めるのは大変なので、できるものから・できる範囲で取り入れていく形で構いません。

この記事で書いた対策方法の多くはシミ・しわなどの肌老化の予防にも通じるものなので、少しずつでも心がけていくことで、確実に未来の美肌に繋がっていきます。