処方薬のヒルドイドと同じ保湿成分“ヘパリン類似物質”でお手入れできる、市販のスキンケアとして人気の大正製薬アドライズ。
ですが愛用者が増える一方で、「アドライズの悪い口コミを見たので、不安で手が出せない」という話も聞きます。
アドライズの口コミ評価が悪いというのは、本当なのでしょうか?ここではアドライズが危険な商品なのかどうかを探るべく、成分や口コミ、解約方法までを徹底調査しました。
発売以来アドライズを愛用している、私のレビューも掲載します。
「アドライズを使ってみたいけど、悪い口コミがあるから心配」という人は必見です。
大正製薬アドライズの悪い口コミ
アドライズシリーズの中から、「アクティブクリーム」の悪い口コミを集めました。
定期購入縛りだし、休止や解約の仕方も分かりにくい。公式サイトを見ても、ページによって書いてあることが違う。モノ自体は普通だったが、販売会社のやり方が気に入らない。(38歳・混合肌)
引用元:@cosme
化粧水もクリームもどちらも合わなかった。塗った数秒後に赤みが広がり、痒みと痛みが出た。(25歳・敏感肌)
引用元:@cosme
油分が多く、翌朝の顔がギトギトになるのに保湿力はない。(26歳・混合肌)
引用元:@cosme
アットコスメでの評価は★7点満点中4.7。サクラやそれに近い立場と思われる口コミが若干含まれることを考慮しても、悪くない点数です。
ですが一部に「肌に合わない」という人もおり、「保湿力が足りない」という意見もありました。とはいえ肌に合わない人の割合は化粧品の口コミとしては少ない方なので、そこまで気にしなくてよいでしょう。
なお「アドライズは定期購入でしか買えない」と誤解している人がときどきいますが、アドライズは単品での通常購入も可能です。定期購入の場合も回数縛りはありません。
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大正製薬アドライズのよい口コミ
こちらは「アクティブクリーム」のよい口コミです。
ゴリゴリの乾燥肌で頬の毛穴も気になっていたが、これを使い始めたら肌がうるおい、毛穴も小さくなった。洗顔後のつっぱり感もなくなった上に、ベタベタしない。(25歳・乾燥肌)
引用元:@cosme
部分的に油田肌だが、これは軽いので夏でも抵抗なく付けられる。保湿力が高いので、メイク崩れも防いでくれる。(28歳・混合肌)
引用元:@cosme
夜の使用では効果が分からなかったが、朝使ってみたら化粧ノリがよくなって崩れにくくなった。(29歳・乾燥肌)
引用元:@cosme
一般的な保湿クリームと比べると個性的な使用感のため、好き嫌いが分かれる印象です。ですが相対的にはよい口コミの方が多く、特に保湿力を評価する感想がたくさん寄せられています。ベタつきにくさも兼ね備えているので、混合肌の人も使いやすいようです。
美白有効成分の効果をはっきり実感できている人はほとんどいないようですが、少なくとも保湿クリームとしては評価されており、同じ価格帯の他の保湿クリームと比べても特に評判が悪いということはありません。
成分から見る大正製薬アドライズ
保湿と美白、2つの有効成分をW配合
アドライズの化粧水とクリームは医薬部外品として、2つの有効成分を配合しています。一つは薬用保湿成分の「ヘパリン類似物質」。皮膚科などの塗り薬にも使われる成分で、高い保湿効果が学術的にも認められており、以下のような論文も発表されています。
ヒルドイド製剤の有効成分であるヘパリン類似物質の保湿作用メカニズムを解明するために,角層の水分保持機能とバリア機能に対する作用を実験的ドライスキンモデルにおいて検討した。(中略)ヒルドイドⓇソフトを反復塗布すると,A/E/W処置による角層水分量の減少とTEWLの上昇は有意に抑制され,角層中の有利アミノ酸量は有意に増加した。また,角層細胞間脂質のラメラ構造には回復傾向が認められ,表皮の肥厚は顕著に抑制された。以上の結果から,ヘパリン類似物質はドライスキンにおける角層の水分保持機能とバリア機能の低下を改善し,両機能の改善には主に天然保湿因子の増加が関与しており,角層細胞間脂質のラメラ構造の回復促進も一部,関与していると考えられた。
引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishinihonhifu/69/1/69_1_51/_article/-char/ja/
もう一つは薬用美白成分の「プラセンタエキス」。肌の新陳代謝を促すことでメラニン色素が排出されやすくなります。
デリケートな乾燥肌のための低刺激処方
アドライズがターゲットとする乾燥肌の多くは、うるおい不足から刺激に弱い状態に陥っているもの。そんなデリケートな乾燥肌のために、アドライズはエタノールや界面活性剤、鉱物油などを避けた低刺激処方にこだわっています。
細かい成分はアイテムごとに違ってきますが、「アクティブクリーム」の全成分と成分ごとの配合目的(推定)を見てみましょう。
【「アクティブクリーム」全成分】
有効成分
- ヘパリン類似物質:保湿
- 水溶性プラセンタエキス:保湿・美白
その他の成分
- 水:基剤
- 植物性スクワラン:エモリエント
- シクロヘキサシロキサン:被膜形成(シリコン)
- 濃グリセリン:保湿
- ベタイン:保湿
- ステアリン酸イヌリン:増粘
- ペンチレングリコール:基剤・保湿・抗菌
- ウマスフィンゴ脂質:保湿
- 2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸
- ブチル共重合体液:保湿(リピジュア)
- テトラヘキシルデカン酸アスコルビル:整肌・製品の抗酸化
- セリン:保湿・pH調整(天然保湿因子)
- オウレンエキス:整肌・引き締め・製品の抗菌
- オウバクエキス:整肌・引き締め・製品の抗菌
- 油溶性シコンエキス(1):整肌
- マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル:エモリエント
- d-δ-トコフェロール:整肌・製品の抗酸化(ビタミンE)
- 塩化Na:調整
- POE・POP・ブチレン・ジメチコン共重合体:被膜形成(シリコン)
- トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリル:エモリエント
- シクロペンタシロキサン:被膜形成(シリコン)
- N-ステアロイルジヒドロスフィンゴシン:保湿(ヒト型セラミド・セラミドNG)
- クエン酸Na:pH調整・キレート
- クエン酸:pH調整
化粧品がほとんどどれもそうであるように、アドライズも肌質や感じ方の個人差で肌に合わない人・好みでない人は存在します。ですが毒性の強い成分は使われていないため、肌トラブルを起こす人はごく稀です。
日本の大手製薬会社が作っているので、品質管理もしっかりしています。したがってアドライズは、薬用化粧品としての品質に問題のない製品といってよいでしょう。
化粧品のシリコンは肌に安全
上の成分表示を見て、「シリコンが入ってるなんて、やっぱりアドライズは肌に悪いんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。
化粧品のシリコンについては、「皮膚呼吸を妨げる」「毛穴に詰まる」「落としにくい」と考える人もいるからです。ですが化粧品のシリコンは、肌に害はありません。
確かにアドライズの「アクティブクリーム」は、かなりしっかりした被膜で肌が覆われます。ですが人間の皮膚呼吸は0.6%程度の酸素供給量でしかないため、仮に皮膚呼吸ができなくなったとしても、命や肌へのダメージはないのです。
保湿クリームに含まれるシリコンが毛穴に詰まるようなこともありませんし、石鹸や洗顔料で簡単に落とせます。
アドライズの定期購入はスムーズに解約できる?
定期購入は強制ではなく、通常購入も選べる
定期購入に対する誤解から、「売り方が悪質だからアドライズは悪い」と思う人もいる模様。ですがその認識は間違いです。
アドライズの定期購入は、あくまでも「お得に続けたい人のニーズに応えるためのもの」。「定期購入は怖いからイヤ」という人は、通常購入も選べます。
アドライズの解約手続きはとてもスムーズ
アドライズは定期購入も回数縛りはなく、解約時の手続きもスムーズです。次回お届けの10日前までに連絡すればすぐに止められますし、10日前を過ぎてしまった場合も次々回から止めるように、その場で手続きしてもらえます。
ただし解約手続きは電話のみの受付けで、平日しか繋がらない点は注意が必要です。
【TAISHO BEAUTY定期便解約窓口】
☎0120-160-901(10:00~18:00 土日祝を除く)
私も何度かアドライズを解約していますが、いつも理由を尋ねられる程度ですんなりと解約できています。大手メーカーだけあってホスピタリティがしっかりしており、接客態度の悪いアルバイトが出てくるようなことはありません。電話自体もだいたいは1回で繋がります。
大正製薬アドライズを使ったレビュー
アドライズの基本は化粧水+クリーム
現在はパッケージがリニューアルされているため、画像のものとはデザインが若干異なります。
アドライズのお手入れの基本は、化粧水+クリームです。化粧水は2種類販売されていますが、「うるおい体感モイストケアセット」として売られているアイテムがもっともベーシックな組み合わせです。
「うるおい体感モイストケアセット」はさらっとした感触の化粧水「アクティブローション」と、保湿クリーム「アクティブクリーム」の現品セットの定期コースです。
アドライズが初めての人を対象としたコースで、初回は70%オフの2,409円、 2回目以降は20%オフの6,424円。送料無料です。
回数縛りはないので、気に入らなければ1回で止めることもできます。
定期コースに比べると割高になりますが、1回だけの通常購入でも買えますし、「化粧水だけ」「クリームだけ」といった買い方も可能です。
なお私の手元にあるのはパッケージリニューアル前の製品のため、現在販売されているものとは外観が異なります。(中身は現在も同じです。)
アクティブローションはさっぱりした使用感
乾燥肌向けのスキンケアブランドということでこっくりした感触をイメージしますが、「アクティブローション」は驚くほどさっぱりした使用感です。
テクスチャーもシャバシャバ系で脂性肌や混合肌にも使いやすそうな反面、保湿力は控えめな印象です。
ですが乾燥肌の私も春夏であれば意外に大丈夫だったため、秋冬以外はこれを使っていることが多いです。刺激がなく、あとに重ねる「アクティブクリーム」の密着性も妨げないので重宝しています。
ただ秋冬はもう少しうるおいが欲しいかな・・・という感じがするので、乾燥シーズンはもう一つのリッチな化粧水を使っています。
アクティブクリームは続けるほど肌がうるおう
「アクティブクリーム」もW/O型といって油分を水分で包み込んでいるので、非常にさらっとしています。ですが使い始めると同時に皮剥けが収まり、乾燥で弱った肌が落ち着いてくるのです。
シリコンの被膜が肌内部の水分の蒸発を防ぐとともに、外部刺激からも守ってくれる感じがします。被膜の内部ではヘパリン類似物質やプラセンタエキスなどの有効成分・美容成分が肌に浸透しているようで、使い続けるほどに肌がうるおいます。
その証拠に初めて使ったときは目安量のブルーベリー大では全く足りなかったのが、しばらく続けるうちに少量で満足できる肌になっていきました。
被膜による一時的な効果として、塗ったその場でパーンとしたハリ感も出ます。被膜が角質表面をフラットに整えてくれることもあって肌がキレイに見えるので、これを使った日は鏡を見てニヤニヤしてしまいます(笑)。
ファンデーションを重ねてもモロモロが出ない
アドライズでお手入れ後、メイクはしていない状態です。アプリによる肌補正もなし。参考までに撮影時の年齢は47歳です。
「アクティブクリーム」はファンデーションを重ねてもモロモロが出ないので、朝のメイク前にも安心して使えます。肌への密着性が高く、被膜が水を弾くので、夏の大量発汗でも溶けることがなく、化粧崩れの防止にもなります。
ですが石鹸や洗顔料で洗えば簡単に落ちるので、「いつまでも肌の上に残り続けて酸化する」ということはありません。
なお被膜系のクリームというと重たいイメージがありますが、「アクティブクリーム」は塗っていることを忘れるほど軽く、鏡をよく見ないと被膜があることも分からないほど。
塗ってる感が一切ないのに、高い防御力を発揮しながら健康的な美肌に見せてくれるのです。
発売以来アドライズが手放せない
個人的には「肌の調子が悪いときはアドライズか、お高めのシカクリームか」という感じで、ここ何年かは必ず常備しているスキンケアの一つです。
特に「アクティブクリーム」は2019年の発売当時にトライアルを試して以来、必ず手元に置いておくようにしています。
それで他のスキンケアに浮気したり、お財布の都合で安いスキンケアで妥協するときがあっても、周期的な肌荒れなどで調子を崩したときはアドライズに戻ってくるのです。
アレルギーなどの個人差で合わない人もいますが、乾燥肌・敏感肌に悩んでいるのであれば、一度試してみて欲しいです。女性特有の周期的なゆらぎ肌にもおすすめです。
華やかさに欠けるのがデメリット
アドライズのデメリットは華やかさに欠けることでしょうか。パッケージデザインが地味ですし、香りづけもされていないため、「お手入れするたびに気分が上がる」「癒される」という要素はありません。
よくいえばシンプルということでもありますが、ときどきちょっと物足りない気持ちになります。
あとはクリームの容器が使いにくいことが、ストレスになっています。フタと本体が分かれていて内ブタもあるので、使用時は内ブタの置き場所に困りますし、どうにも動線が悪いのです。
化粧水のボトルは今のままでもよいですが、クリームはポンプ式に改良されることを期待したいです。
まとめ
アドライズの悪い口コミを大別すると、「肌に合わないという人」と、「定期購入しかできないと誤解しているために、販売方法に不安を感じている人」によるものがほとんどです。
ですが肌に合わない人はごく一部で、化粧品の口コミとしては肌トラブルの報告は少ない方ですし、毒性の強い成分も使われていません。日本の大手製薬会社が作っているので、品質管理の面も安心してよいでしょう。
販売方法についても定期購入と通常購入が選べて、定期購入には回数縛りがありません。解約時の手続きもスムーズで、感じよく対応してもらえます。
ただし解約手続きは電話連絡のみ・平日のみの受付けなので、その点は注意が必要です。
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