「香水を付けたはずなのに、匂いがしない」、「付けてしばらくは香るけれど、すぐに匂いが飛んでしまうような・・・」。
香水がイマイチ香らない気がしたり、あるいは香りの持ちが悪いように感じたことはないでしょうか?
ここでは香水が香らないと感じている人のために、香水の匂いがしない原因と対策方法・香りが長持ちする香水の付け方について解説します。
香水が香ってくれなくて困っている人は、参考にしてください♪
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香水が香らない・すぐに匂いが消えてしまう原因
体温が低いと香りが広がりにくい
香水は体温で温められることによって、香りが広がります。そのため、体温が低い人だと香りがうまく広がらず、匂いを感じにくいことがあります。
よく「香水は首などの脈打つ箇所に付ける」といいますが、これもより体温が高い箇所に付けることで、香りを拡散しやすくするためです。
体温が高くても香りが持続しにくい
逆に体温が高い人の場合は、香りが広がりやすい反面、香水が揮発するのが早いため、香りが持続しにくいということがあります。
付けてすぐはしっかり香りますが、すぐに消えてしまうのが体温が高い人です。
肌が乾燥していると香りが飛びやすい
肌質によっても香水の香り方や持続時間が違ってきます。香水が香りやすく、香りが長持ちするのは、肌の水分量が多い人です。したがって、油分も水分も余剰気味の脂性肌傾向の人は、香水が香りやすい肌質といえます。
逆に香水が香りにくく、持続時間が短いのは乾燥肌の人。肌の水分が少ないので、香りが飛びやすいのです。
なお、肌の水分量は多い順に、脂性肌>普通肌>混合肌>乾燥肌となります。これはそのまま、香水が香りやすく長持ちしやすい順でもあります。
冬は肌が乾燥するので香りが飛びやすい
季節でいえば、冬は肌が乾燥するので香りが飛びやすいです。その結果、他の季節に比べて「香水を付けたのに匂わない」と感じることが増えてきます。
冬は強めの香りの香水の需要が増えますが、それも気分的な理由だけではなく、香水が香りにくい季節であることも影響しているのでしょう。
香りにくい香水を使用している
そもそも香りにくい香水を使用しているせいで、匂いがしないケースも考えられます。香水の中でも「オーデコロン」として売られている製品は、軽い香りで持続時間も1~2時間ほどが一般的です。
使われている香料もシトラスやグリーンなど、トップノート向きの揮発性の高い香料のみの場合が多いため、短時間で香りが消えてしまいます。
ロールオンタイプの香水も付ける面積が狭く、香りが広がらないため、匂いを感じにくいです。
最近人気の練り香水なども、香料の使用量が少ないため、香りは控えめです。穏やかな香り立ちが魅力のアイテムですが、しっかりした香水をイメージしている人には物足りないかもしれません。
鼻が慣れてしまって香りを感じない
もう一つ考えられるのは、「香水自体はきちんと香っているが、鼻が慣れてしまっているせいで香りを感じられないケース」です。
人は同じ匂いを嗅ぎ続けると、その匂いを感じにくくなるため、長く愛用している香水の香りも感じにくくなることがあります。
このケースの場合は他の匂いは感じられるので、香水の銘柄を変えれば解決します。
他にも、鼻の病気や喫煙などで慢性的に嗅覚が鈍くなっている人も、「香水は香っているけれど、自分は匂いが分からない」ということがよくあります。嗅覚に異常がある場合は、原因となっている病気などを治すことが、香水が香らないことの解決策にも繋がります。
中身を入れ替えた偽物なので濃度が薄い
オークションサイトで売られている香水の中には、偽物も少なからず混ざっているといいます。
偽物の香水は、エタノールや水で薄めたり、あるいは中身を丸ごとエタノールなどに入れ替えて売られています。そのため、本物に比べて香りが弱いか、まったく香りがしないこともあります。
香水を買うときは、オークションサイトやフリマアプリを避け、信頼できる販売店から購入しましょう。
香水が香らないときの対策方法・香りが続く香水の付け方
肌を保湿してから付ける
肌が乾燥傾向の人は、香水を付ける前に肌を保湿すると香りが長持ちします。香水の香りとケンカしないよう、無香料のボディークリームやワセリンなどで保湿するとよいでしょう。
あるいは、香水と同じシリーズのボディーローションなどが売られているようなら、香水と併用すれば香りのレイヤードが楽めます。
なお、香水大国で乾燥した気候のフランスでは、「肌を保湿してから香水を付ける」という知恵が広く知られているそうです。
低体温なら、脈打つ箇所や体の中心部に付ける
体温が低いせいで香水が香りにくい人は、なるべく体温が高い個所を意識して付けてみましょう。香水を付けるのに適していて比較的体温が高い個所は、以下の通りです。
【脈を打つ箇所】
- 首筋の動脈の部分
- 手首
- ひざ裏
- 足首(くるぶしの後ろ側のくぼみ)
【体の中心部】
- 胸元
香りが飛びやすい人は、体温が低い箇所に付ける
香りが飛びやすい人は、敢えて体温が低い個所に付けるのも効果的です。香水は体温によって温められることで、揮発しながら香りを拡散させる性質があることは、先ほど述べた通り。
その性質を逆手に取って、体温が低い箇所に付けて揮発しにくくすることで、香りを長く持たせよう、という考え方です。
香りが飛びやすいのは、体温の高い人や乾燥肌の人。こうした人が香水を付けるときは、香水が温まりやすい脈打つ箇所や、体の中心部を避けて付けるとよいでしょう。
肌着などの布に香水を染み込ませる
香水は肌に付けた状態よりも、布に染み込ませた状態の方が揮発しにくく、香りが長続きしやすくなります。
したがって、香りを長く持続させたいなら、ハンカチや肌着などの布に染み込ませるのもよい方法です。ただし、布がシミになってしまうこともあるため、シルクなどの高価な素材のものは避け、目立たない部分で試すと安心です。
ウエストなどの肌着で隠れる部分に付けて、乾く前に肌着を着てしまう方法もあります。コツは香水を吸わせる衣類に、肌着などの簡単に洗濯できるものを選ぶこと。クリーニングが必要な衣類や洗えない衣類だと、時間が経ちすぎた香水が嫌なニオイを発することがあり、あとで違う香水を使いたいときにも困るからです。
香りやすい香水を選ぶ
香りにくい香水を使っているのであれば、もっと香りやすい香水に変えてみるとよいでしょう。製品にもよりますが、一般的には「パルファム」や「オードパルファム(EDP)」と書かれたものは賦香率が高く、濃度が濃いので香りが強く、持続時間も長い傾向があります。
普段使っているものがオーデコロンや練り香水なら、「オードトワレ(EDT)」と書かれているものでもそこそこしっかり香るので、満足できるかもしれません。
特にバニラやムスク、アンバーなどの、ラストノート向けの持続時間が長い香料が使われているものであれば、香りが長続きしてくれる可能性が高いです。
オーデコロンは重めの香りに重ねる
香水自体を香りやすいものに変えてしまえば手っ取り早いですが、「強い香りは苦手」という人や、「あくまでも手持ちのコロンをしっかり香らせたい」という人もいるでしょう。
オーデコロンなどの軽い香水は、ウッディやアンバーなどの持続時間が長い香りに重ねて付けると、香りに深みが出て単体より長持ちしやすくなります。
まとめ
香水が香りにくいのには、いくつかの原因が考えられます。
- 体温が低い
- 体温が高い
- 乾燥肌
- 冬
- オーデコロンなど香りにくいタイプの香水
- 鼻が慣れてしまった
- 偽物
原因によっても有効な対策方法が違ってきますが、
- 保湿してから付ける
- 体温が高い箇所に付ける(体温が高い人・乾燥肌の人は体温が低い個所に)
- 布に染み込ませる
- 香りやすい香水を選ぶ
などの方法で解決できる可能性があります。記事を参考に、自分に合った方法を試してみてくださいね。
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